「鴻風俳句教室」入門俳句日記
その1
2008年12月25日〜2009年12月26日
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鴻風俳句教室my備忘録 俳句会my俳句 絵本的俳句my絵本 連句1 連句2 兼題句  プレゼント  月刊・句写美
句写美50号記念合同句集の質疑応答
 

日付 原句 季語 季節 推敲句 添削句
2009/12/26 年の瀬のクドカン歌舞伎乗り切れぬ 年の瀬 年の瀬の夫と並びて見る芝居 年の瀬や夫と並びて見る芝居
12/25 亜熱帯植物園の黄の蜜柑 蜜柑
12/24 室の蝶花に集りて花になる 室の蝶 蜜を吸ひ花束になる冬の蝶
12/23 冬波のなき水槽の鮫の顔 冬波・鮫
12/22 水牛の一仕事終へ冬晴るる 冬晴るる・日短し 水牛の一仕事終へ日短し 水牛の一仕事終へ冬夕焼
12/21 冬の浜はしやぐ修学旅行生 冬の浜
12/20 冬の暮迷彩色の並行車 冬の暮 冬の暮並行車両は軍用車 冬の暮迷彩色の軍用車
冬の暮 冬の暮並行車両は迷彩色 冬の暮バスと並走の迷彩車
冬の暮 冬の暮バスと並びし軍用車
12/19 シーサーの表情楽し冬の旅 冬の旅
12/15 成駒屋孫率ゐての雪傾城 成駒屋孫を率ゐて雪傾城
12/14 年の米届きてドンと30キロ 年の米 年の米宅配泣かせの30キロ
12/13 遠き地のスケートリンク賑はへり  スケートリンク ニューヨークのスケートリンクにはしやぐ子等 ニューヨークのスケートリンクにJAZZ流る
12/12 蜜柑剥く香に誘はれてお相伴 蜜柑
12/11 「愛ちゃん」と師走の舞台夫の声 師走 夫の声師走の舞台に響きけり 大向う掛ける夫をり雪傾城
12/10 歳末の一喜一憂オークション 歳末
12/09 ボーナスの皮算用やオークション ボーナス ボーナスや皮算用のオークション
12/08 枯蔦の心許なくへばり付き 枯蔦
12/07 白菜を漬ける夫の腕まくり 白菜
12/06 お局の独り舞台や忘年会 忘年会
12/05 髪染めて寒夕焼けに濡れ羽色 寒夕焼 黒髪の艶やかに見ゆ寒夕焼 髪を染め寒夕焼けに照らされり
12/04 自転車のハンドル握る手悴めり 悴めり
12/03 紋付でホットコーヒー飲む役者 ホットコーヒー
12/02 咲きたいの今咲きたいのと帰り花 帰り花
12/01 何事も意気に燃へたき冬将軍 冬将軍 何事も意気に燃へたや冬将軍
11/30 小道具の気になる映画や冬の雨 冬の雨 小道具の気になる映画冬の雨
11/29 美味しさも増す友の味の蕪料理 美味しさも増す友の味蕪料理
11/28 ご近所と近況報告冬の宴 冬の宴
11/27 寒晴やくすつと笑はす俳句の絵 寒晴
11/26 円高やドルを財布に冬の旅 冬の旅
11/25 夫と観る古典歌舞伎や神楽月 神楽月
11/24 縁の柄義父と選べり畳替 畳替
11/23 見違へる床屋帰りの木の葉髪 木の葉髪
11/22 心中の暗き舞台や近松忌 近松忌 道行きの舞台の雪や近松忌
11/21 冬構厚手のカーテン付け替へり 冬構
11/20 老体の続けざま出る嚏かな
11/19 観劇の疲れし総身冬の星 冬の星
11/18 屈み込み落ち葉掻き分け小花撮る 落ち葉・冬日 冬日背にピント合はせて小花撮る
11/17 花八つ手空き家の門を守りをり 花八つ手
11/16 侘助の写真に叔母の句コラボせり 侘助
11/15 観劇の響めき冷ます空つ風 空つ風
11/09 背伸びしてガラス戸磨く小春空 小春空
11/08 デパ地下の秋の弁当迷いをり 秋の弁当 デパ地下の秋の弁当迷をり
11/07 文化の日 文化の日生れし吾子に感謝せり(再推敲句)
11/06 秋日向変る実の色其処彼処 秋日向 南天も万両の実も秋の色
11/05 秋の日 秋の日の産れし我が子等三十路過ぎ 吾子双子生まれたまひし文化の日
11/04 文化の日先祖有ての誕生日 文化の日 ご先祖に深き感謝や文化の日
11/03 秋風に人待ちタクシー溜りをり 秋風
11/02 枝豆の湯気上がり窓曇らせり 枝豆 枝豆を茹で窓ガラス曇らせる
11/01 山茶花の高く咲きいて届かざり 山茶花 山茶花の高く咲きゐて届かざり
10/31 空からのパフュームごとき金木犀 金木犀 パフュームと化す金木星空にあり
家々の香り芳し金木犀 金木犀 家中を芳しくせり金木犀
運命の花の香りや金木犀 金木犀 出会ひとは運命の香り金木犀
10/30 しつとりと靡く姿や秋薔薇 秋薔薇
10/29 菊の香に懐かしささへ蘇り 菊の香や蘇りくる懐かしさ
10/28 秋景色十月桜の楚々と咲く 秋景色・十月桜 楚々と咲く十月桜や空の青 楚々と咲く十月桜や空の紺
10/27 マンションの一株置きの一位の実 一位の実
10/26 雨降りて色変えぬ松の艶出づる 色変えぬ松
10/25 町会の共同募金集めをり 共同募金・赤い羽根 駅前の叫ぶ学生赤い羽根 赤い羽根の集金を終え蟠る
10/24 女性専用車両降りそぞろ寒 そぞろ寒
10/23 秋の日の珈琲冷めても菊之助 秋の日 秋の日や珈琲冷めても菊之助
10/22 満席の熱気静めり秋扇 秋扇
10/21 思い切り泣いて笑つて夜長人 夜長人
10/20 長居せり釣瓶落としの帰り道 釣瓶落とし
10/19 奇を衒う乱歩歌舞伎や秋日和 秋日和
10/18 孫の手の団栗リスのご飯にと 団栗 孫の手の団栗は「リスのご飯」よと
10/17 何処までも遮る物なし鰯雲 鰯雲
10/16 ハイウェイの帰宅急がす秋夕焼 秋夕焼
10/15 フロリダの小菊の黄色空に映へ フロリダの小菊の黄色空に映ゆ
10/14 月の夜に孫の寝顔見メール打つ 月の夜 月の夜や孫の寝顔見メール打つ
10/13 機の窓の秋雲走り大地見ゆ 秋雲
9/24 長き夜寝返る度に時計見ゆ 長き夜 長き夜の寝返る度に時計見ゆ
9/23 秋分や日の丸はためく商店街 秋分
9/22 林檎剥く皮を繋げてのの字描く 林檎
9/21 墓参り終へウィンドウショピング 墓参り
9/20 ご先祖の勤め果せし墓参り 墓参り
9/19 横顔の王妃も味はふ葡萄かな 葡萄 横顔の王妃も食せし葡萄かな
9/18 梨剥きて腕に水気滴りぬ 梨剥きて腕に旨さ滴りぬ 梨を剥き腕にこぼす夜の雫
9/17 九月場所夫の声援響きけり 九月場所
9/16 頭痛持ち秋天横目に恨めしや 秋天 秋天の恨めし床の頭痛持ち
秋天 秋天に出端を挫く片頭痛(再推敲句)
9/15 苦瓜の取り残されて哀れなり 苦瓜
9/14 金秋や偉業のイチロー醒めて見ゆ 金秋
9/13 秋の身のそろそろ恋しき温便座
9/12 離れても同じ月見て電話せり 離れても月は二人を照らしをり 離れ住む二人を月の繋ぎけり
9/11 ねんりんに参加の友の機秋の空 秋の空
9/10 幕間の座席に香る早生蜜柑 早生蜜柑
9/9 別居中戸締り気遣ふ秋の夜 秋の夜
9/3 秋の宵孫のDS試みる 秋の宵
9/2 幕間に急ぎ頬張る栗強飯 栗強飯
9/1 自転車の捲れるスカート秋の風 秋の風 自転車で捲れるスカート秋の風
8/31 旅誘ふ珈琲の香や八月尽 八月尽
8/30 秋の雨開票速報前の闇 秋の雨
8/29 炎昼のカーウオッシュでリフレッシュ 炎昼 炎昼の自動洗車でリフレッシュ 炎昼や自動洗車でリフレッシュ
8/28 熱風に乾きしタオル日の香り 熱風
8/27 花と実の一つ処の藪茗荷 藪茗荷
8/26 枝払いモダンカットに仕上りぬ 枝払い 枝払ひモダンカットに仕上れり
8/25 百日紅去年の孫との日々思ふ 百日紅 百日紅名を呼びハグする孫思ふ 百日紅咲きフロリダの孫と紫薇思ふ
8/24 冷房の有る店探す魚市場 冷房 疲れし身鮨屋の冷房心地好し
8/23 日傘差し台場の暑き浜歩む 日傘・暑き 日傘差し台場の熱き浜歩む
8/22 大海に「水上バス」の風涼し 涼し 大海に水上バスの風涼し
8/21 欄干に潮の香涼し「潮入りの池」 涼し 「潮入りの池」の欄干潮涼し
8/20 夫と行く築地界隈処暑の旅 処暑
8/19 色付きの冷素麺に母想ふ 冷素麺
8/18 朝刊の手持ち無沙汰の盆休刊 盂蘭盆や新聞なき日の寂しき朝
8/17 花道の役者の汗も輝けり
8/12 カーアンテナ蜻蛉に止まられ躊躇ひし 蜻蛉 カーアンテナに蜻蛉止まりてゐたりけり
8/11 手を繋ぐ怪談映画の帰り道 怪談
8/10 ダイスより櫛形好みに西瓜切る 西瓜
8/9 金魚鉢主迎ふるも静かなり 金魚鉢 金魚鉢見え隠れする稚魚追へり 鯉の稚魚追ひかけてをり金魚の尾
8/8 チョーク絵は地面のカンバス夏休み 夏休み
8/7 夏休みロウ石の絵の通り道 夏休み ロウ石の絵の花が咲く夏休み
8/6 子等の声掻き消す程の蝉時雨 蝉時雨
8/5 いつしかに最後の一輪玉簾 玉簾
8/4 蜘蛛の糸誰のハートを射止めしや 蜘蛛 蜘蛛の囲に誰のハートを射止めしや
8/3 遊ぶ声泣く声聞こゆる盆帰省 盆帰省 笑ふ声泣く声聞こゆ盆帰省
8/2 遠花火消えてドーンと響きけり 遠花火
8/1 福島産胡瓜に友の父浮かむ 胡瓜
7/31 太陽の戯るる水影涼しけり 涼し 太陽の戯る水影涼しけり
7/30 仰ぎ見て青柿の数確かむる 青柿
7/29 レア物のビニールプールもオークション プール
7/28 顔寄せて牡丹臭木の葉に触るる 牡丹臭木
7/27 天気図の干し物迷はす雷雨の絵 雷雨
7/26 ビール酌み曾孫のビデオに目を細む ビール
7/25 時差惚けの睡魔で見逃す名古屋場所 名古屋場所
7/24 日焼せし夫の笑顔に笑み返す 日焼
7/23 髪染めし夫の帰国を待つ大暑 大暑 髪を染め夫の帰国を待つ大暑
7/22 海老蔵の視線で買ふたり夏肌着 夏肌着 海老蔵の視線で買ふた夏肌着
7/21 山車を引く子等に我が子を重ねけり 山車
7/20 労いのジュースに笑顔の玉の汗
7/19 通帳の夏のボーナス覗く夫 夏のボーナス
7/18 お祭りの櫓飾りや子等を待つ 祭り・夕焼け 子等を待つ飾り櫓に夕焼けり 子等を待つ飾り櫓や夕焼けり
7/17 デザートのカット西瓜や寂しけり 西瓜 デザートにカット西瓜の寂しけり デザートにカット西瓜の一人の餉
7/16 ゴーグルの痕隠しをりサングラス サングラス
7/15 大安にサマージャンボを買ひにけり サマージャンボ 大安やサマージャンボに人の列
7/14 宝くじ炎昼並びて夢語る <三段切れ> 炎昼 炎天へ並びて買ひし宝くじ
炎天 句会持つ夢ありサマージャンボ買ふ
7/13 両の手に余るほど咲く大ダリア ダリア
7/12 海老蔵を語りて賛否夏舞台 夏舞台 海老蔵を大いに語りし夏舞台
7/11 山登りスタート地点の海紅豆 海紅豆 海紅豆登るハワイの山に映へ
7/10 ゴミ出しに夫のサンダル突つ掛けり サンダル・梅雨晴 梅雨晴にサンダル突つ掛けゴミ出せり
7/9 グラジオラスを添付してメール打つ グラジオラス
7/8 お祭の案内挟まる回覧板
7/7 団子屋に季節の練り菓子小暑かな 小暑 団子屋の季節の練り菓子小暑かな
7/6 金魚鉢主の到来を待兼ねる 金魚鉢 金魚鉢主の到来待兼ねる
7/5 シャンデリア花火の如く写りをり 花火 シャンデリア写りて花火となりにけり
7/4 耳朶の仄かな赤み夏の帯 夏の帯・単帯 耳朶の仄かな赤み単帯
7/3 香水のブランド競ふ免税店 香水 香水やブランド競ふ免税店
7/2 パナマ帽似合ふ息子に祖父念ふ パナマ帽 パナマ帽似合ふ息子や祖父念ふ
7/1 冷蔵庫ビンカンボトルの犇めけり<川柳> 冷蔵庫
6/30 青年の粋を装ふ扇子かな 扇子
6/29 耳元にイヤリングよとさくらんぼ さくらんぼ・桜桃 桜桃をイヤリングよと笑ひし子
6/28 袖気にし木彫写す袷美女 田中の鏡獅子撮る袷人
6/27 立騒ぐ開演前の夏制服 夏制服
6/26 夏の夜の無事の報告ウェブカメラ 夏の夜 夏の夜やウェブカメラで無事確認
6/25 かき氷こめかみに来し不快感 かき氷 こめかみに突刺す刺激のかき氷
6/24 噴水はラスベガスよと友の言ふ 噴水 ラスベガスの噴水ショウを見た後
6/23 風を呼ぶ無料配布の団扇かな 団扇
6/22 梅雨空に買物手段迷ひをり 梅雨空
6/21 梅雨じめり草木と大地に生気満つ 梅雨じめり
6/20 今一度読んで見ようか桜桃忌 桜桃忌 読返すセピアカラーの桜桃忌
6/19 俳句絵の笑いで吹き飛ぶ梅雨の雲 梅雨 俳句絵の笑ひで吹き飛ぶ梅雨雲
6/18 梅雨の空師の優しさに晴れ間射す 梅雨
6/17 紫陽花を密かに活けて独り占め 紫陽花 紫陽花を賞でる悪魔の居る心
6/16 水着にもファッションの波押し寄せり 水着
6/15 朝日受け余韻味わふ女王花 女王花 朝日受け余韻の残る女王花
女王花 朝日受け余韻残れる女王花
6/14 生と毒ゴッホの描く夾竹桃 夾竹桃 毒含む筆持つゴッホの夾竹桃
夾竹桃 溢れ出るゴッホのパワーや夾竹桃
6/13 餡蜜豆はお気に入りの店に行く 餡蜜豆・餡蜜 新宿の餡蜜が好き食べに行く
6/12 勝ち負けを車前草相撲で決めにけり 車前草
6/11 梅雨入りやネットショップに給付金 梅雨入り 梅雨入りやネットショップで給付金
6/10 心太咽て二人で笑い合ひ 心太 心太咽て二人で笑ひ合ひ
心太 心太咽て二人で笑合ひ
6/6 高麗屋担いて初夏の初舞台<花○> 初夏
6/5 じふやくも花壇の仲間に入りけり じふやく・十薬 十薬も花壇の仲間に入れにけり
6/4 小判草知らん振りして通る猫 小判草
6/3 足もとに真昼の星空麒麟草 麒麟草
6/2 UFOの偵察任務か朴の花 朴の花
6/1 草陰に散らしたビー玉蛇苺 蛇苺 草陰に散らせしビー玉蛇苺
5/31 芍薬の美人の例へや解りかね 芍薬 芍薬に映画のヒロイン重なれり
5/30 ままつこの実のころころところころり ままつこ ままつこの実のころころと踏ん張れり ままつこの実のころころとしがみき
5/29 気にせずと笑顔の裏の虎が雨 虎が雨
5/28 緑さす樹の気を浴びて安らげり 緑さす 緑さす大樹の気を浴び安らげり
5/27 夫婦にもウイルス騒動聖五月 聖五月
5/26 小満に「こんぴら狗」の戻りけり 小満
5/25 5.24愛する夫の生れし日 5.24
5/24 籐椅子の目に焼き付けり美人裸婦 籐椅子 籐椅子や「エマニエル夫人」思ひり
5/23 職人のワゴン車ドア開け三尺寝 三尺寝
5/22 御贔屓の白星重なる五月場所 五月場所
5/21 指先に登り飛び立つ天道虫 天道虫
5/20 新茶入れ夫と語らふ旅の日々 新茶
5/7 竹の子の香り楽しむ夕餉時 竹の子 竹の子の香り楽しむ夕餉かな
5/6 手遊びが浮かぶ八十八夜かな 八十八夜 手遊びの浮かぶ八十八夜かな
5/5 菖蒲湯に浸りて無垢になりにけり 菖蒲湯
5/4 竹の子を鼬ごつこで採る夫 竹の子 朝ごとに竹の子を採る夫の膝
5/3 初夏の風スパイシーカレーを運び来る 初夏
5/2 猫の恋無粋な真似は出来にけり 猫の恋 猫の恋無粋な真似も出来ません
5/1 茎立の畑遠目に夢現つ 茎立
4/24 屈み込み夫と蒲公英調べをり 蒲公英
4/23 色の趣味違へど褒め合ふチューリップ チューリップ 色の趣味違へ褒め合ふチューリップ
4/22 妣の法要読経に添えし初音聞く 初音 妣の忌の読経に添へし初音かな
4/21 春景色夫と思ひ出作りたり 春景色 夫と居る北の大地は春景色 夫と巡る北海道の春景色
春景色 夫と居る北の大地の春景色
4/20 空と丘四月の景色を切り撮れり 四月
4/19 摩周湖の流るる霞に身を置けり
4/18 春風に阿寒の湖面は動かざり 春風
4/17 春の旅まだ見ぬ地への思い馳せ 春の旅
4/12 旧街道左右の桜重なれり
4/11 歌舞伎座を出でて銀ぶら春満月 春満月
4/10 堀炬燵塞ぎて大の字寝ころびぬ 堀炬燵塞ぎ 堀炬燵塞ぎ大の字に寝ころべり
4/9 春昼の長蛇の列や阿修羅展 春昼
4/2 スノーフレーク揺れて鈴の音聞こへしか スノーフレーク スノーフレーク揺れて鈴の音聞えけり
4/1 四月馬鹿騙すつもりが騙されり 四月馬鹿
3/31 春野草名前メモして写しをり 春野草
3/30 春の夜テレビ桟敷で観る歌舞伎 春の夜 春の夜やテレビ桟敷で観る歌舞伎
3/29 鮮やかに地で咲き居るか落椿 落椿 地に落ちてなほ鮮やかに落椿
3/28 揺ぎ無く自信に溢るる桜の木 ゆるぎなき神代桜や空の紺
3/27 韮レバのグリーンばかりに箸動く レバ韮のレバを外して箸動く
3/26 彼岸寒曇る眼鏡にモカコーヒー 彼岸寒 彼岸寒眼鏡曇らすモカコーヒー
3/25 龍天に昇るサムライ世界一<旗◎> 龍天に昇る
3/24 春疾風咄嗟の仕草はモンローかな 春疾風 春疾風咄嗟の仕草はモンローよ
3/23 春嵐姿無残にビニル傘 春嵐 無残なるビニール傘へ春嵐
3/22 味噌汁に庭の三つ葉を摘む夫 三つ葉
3/21 カタログの春の髪型迷いをり カタログの春の髪型迷ひをり
3/20 春分の墓参り終へ蕎麦食べる 春分 春分の墓参り終へ子と食事
3/19 桜咲く舞台に轟く大向う
3/18 惚れこめり三月歌舞伎の松嶋屋 三月・春の空 大歌舞伎役者に恋する春の空
3/17 浪花場所贔屓贔屓の声交差 浪花場所
3/16 鶯餅服に黄な粉の落ちにけり 鶯餅 鶯餅黄な粉の行く手を夫笑ふ 鶯餅黄粉の行く手を夫笑ふ
3/10 春菊の夫を唸らす茹で加減 春菊 春菊の茹で加減夫に褒めらるる
3/9 池覗き燥ぐ園児に亀鳴けり 亀鳴けり 池覗きはしやぐ園児に亀鳴けり
3/8 春の猫モデル顔して写りをり<俳諧的> 春の猫
3/7 ウェブカメラ孫と歌ふはチューリップ チューリップ・春の夜 ウェブカメの孫と歌ひし春の夜 チューリップ孫と歌ひし春の夜
春の夜 ウェブカメラの孫と歌ひし春の夜
3/6 新和布髪の話題に終始せり 新和布
3/5 俳句てふ光の見ゆる啓蟄日 啓蟄日
3/4 雛壇の賑はひ華やか夢の中 雛壇 雛壇の舞台で漫ろ舞いにけり 雛壇の舞台で漫ろ舞ひにけり
3/3 麗かや座席に眩しく陽の射せり 麗か
3/2 梅の香を髪掻き上げて吸込めり 梅の香
3/1 句集手に師に感謝せり二月尽 二月尽
2/28 降る雪の白さ留めず消え去りぬ 降る雪の白さ留めず消えされり
2/27 室の花南の国に迷い込み 室の花 室の花南の国に迷い込む
2/26 艶めくは映画のシーンの赤椿 赤椿・紅椿 艶めくは映画のシーンの紅椿
2/25 赤椿三十郎の映画哉 赤椿
2/24 春の雨終日夫と向ひをり 春の雨
2/23 春鴉地に木に空に鳴き合へり 春鴉
2/22 石蹴りの地面の升目に春夕焼 春夕焼
2/21 レディースデー碁石の音も春めける 春めける
2/20 水面切り弾む小石に風光る 風光る
2/19 春は今黄色の花を咲かせをり
2/18 干し物を仕舞い忘れし春夕焼 春夕焼 干し物をとり忘れゐて春夕焼
2/17 ネーブルを剥いて差し出す指香る ネーブル ネーブルを指香るまで剥いて出す
2/16 まだ先の「三月歌舞伎」に胸躍る 三月 大歌舞伎心待ちする二月かな
2/15 自転車のハンドルカバー取つて春
2/14 春風に誘われ向ふ美術館 春風
2/13 ネオン街薄ぼんやりと春の月 春の月 ネオン街をぼんやり照らす春の月
2/12 春月やクリーム色に滲みをり 春月
2/11 気散じに涙の味の桜餅 桜餅
2/10 滅入る気も三寒四温で薄れゆく 三寒四温 気の滅入ることも四温に薄れゆく
2/9 何もかも塗り潰してと冬茜 冬茜 何もかも塗り潰したき冬茜
2/8 梅香り添削のペン宙に浮く 梅香り添削のペン忘らるる 薫梅や師は添削のペン休め
2/7 たつぷりの葱の香放つて中華そば たつぷりの葱の香放ち中華そば
2/6 寝台車乗りて目指すは雪祭 雪祭 寝台車乗つて目指すは雪祭
2/5 駅弁の海胆の香りに旅心地 海胆
2/4 声潜め勢い付けし豆を打つ<三段切れ> 豆を打つ 勢いをつけ豆を撒く夫婦かな
2/3 爪先で立つて柊挿してをり 柊挿し 爪先で立ち柊を挿しにけり
2/2 日脚伸ぶ空ら空らと舟を漕ぐ 日脚伸ぶ 日脚伸ぶうつらうつらと舟を漕ぐ
2/1 凍む心溶かす言葉を探しをり 凍む
1/31 寒風に耐えて旬なり吊し柿 寒風・吊し柿
1/30 手作りを並べし人皆頬被 頬被 朝市の手作り並べ頬被
1/29 着ぶくれの君の隣席遠慮せり 着ぶくれ
1/28 冬日さすコースに飛沫煌めけり 冬日
1/27 餅入れし饂飩一玉分け合ひて 餅入れし饂飩一玉分け合へり
1/26 心(しん)有らず技体際立つ初相撲 初相撲 新年 心有らず技体際立つ初相撲
1/25 実千両熟して艶やか鳥を待つ 実千両 鳥を待つばかりに熟し実千両
1/24 真夜中に捲る頁の音冴える 冴える 真夜中に捲る頁の音冴ゆる
冴え 真夜中に捲る頁の音の冴え
1/23 冬の雨吸い込む大気の円やかさ 冬の雨
1/22 熱燗に添えし一品目新し 熱燗
1/21 大寒や肩抱きても深々と 大寒 大寒に肩抱かれしV(ヴイ)サイン 大寒や深々と抱く孫の肩
大寒 大寒や深々と肩抱かれし日
大寒 大寒や夫に肩を抱かれし
1/20 冬日さす飛び立つ機体に投げキッス 冬日
1/19 布団剥ぐ孫の手そっと握りをり 布団
1/18 千両に水撒く孫の手も赤く 千両(水撒く・夏) 千両に水やる孫の手も赤し
1/17 レモン手に酸っぱい顔の愛らしき レモン レモン舐め酸っぱい顔の愛らしき
1/16 冬苺手に持ち頬張り一人占め 冬苺 冬苺孫の両の手いちご色 両の手に持ち冬苺食べし孫
1/15 初写真晴れ着着た孫はしゃぎおり 初写真 新年 初写真晴れ着着た孫はしゃぎをり はしゃぐ孫なだめ晴着の初写真
1/14 ジグザグと余所見楽しき冬うらら 冬うらら 冬麗や孫と余所見の散歩道
1/13 孫抱きて賽銭投げ込む初詣 初詣 新年 孫を抱き賽銭放る初詣
1/12 初風呂やのぼせ顔して十数へ 初風呂 新年 初風呂の十まで数ふのぼせ顔
1/11 お年玉中身見捨ててぽち袋 お年玉 新年 年玉の袋に興味の孫愛し
1/10 冬の空天使舞い降りバラ色に 冬の空 孫という天使降りくる冬の空
1/9 松明けの片付け事で一区切り 松明け 新年 松明けの片付け事に母思う 松明けの片付け事に母念ふ
1/8 思ひわび主役降ろされ歌がるた 歌がるた 新年 Wiiが来て主役降ろされ歌がるた
1/7 雑煮終え主役登場Wii(ウィー)ゲーム 雑煮 新年
1/6 ウィー占領隅に置かれし歌がるた 歌がるた 新年 Wii(ウィー)占領隅に置かれし歌がるた
2009/01/05 晴れ晴れと定年退職去年今年 去年今年 新年 晴々と夫の退職去年今年
2008/12/27 団欒に感嘆の声雪模様 雪模様・大吹雪 団欒のテレビに北の大吹雪
2008/12/26 熟柿を歯ごたえなしと敬遠す 熟柿 柿色の君の口紅襟元に
忘年会 柿色の君の口紅隠し持つ 柿色の君の口紅忘年会
2008/12/25 プレゼント配りて急ぎ雪の中 雪の中・サンタ プレゼント配りてサンタ馴鹿と プレゼント急ぎ配りし雪の中