選句1

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2句・脇句

畚(ふご)を背負ひて畠にいそぐ・利久
  桑の葉を採りに桑畠に急がないと、って、蚕はもうて食べているんだよね。  

皇后(きさいのみや)も見そらはすらむ・與三右
  脇句としては高貴過ぎだよ・・て発句から離れたかな。

草木も茂れ盈満のとき・與三右
  確かにいえるんだけれど・・これじゃ発句が負けるよ。

山に桑の葉取り急ぐなり・良子
 利久さんとおなじ発想かな・・言葉もやさしいし、いいね。

我が胸を射る月の輝き・清月
 月の定座は5句目だ。・・5句の時に「月」を入れてお願いねだ。

一仕事終へ注ぐ走り茶・瓢花
 う〜〜ん、いいなぁ。桑に葉をやった後の一服。・・いいよ。

虫追ひ払ふ家庭菜園・薫子
 おんなじ虫でも、お蚕さんと害虫ではね・・これもいいね。

雨音の如命百万・一勝
 お蚕さんが桑の葉を齧る音ね。雨音ね・・重すぎるね。

ガサゴソガサと苦言のリズム・千枝
 これも一勝さんと同じ発想かな。・・これはつきすぎだね。

青い桑の実あなたを想う・麻衣
 あらら、恋の句になったね。恋の定座は11句か12句だものね

母の里山朝日射すらん・紀子
 お蚕さんからお母さんに飛ぶか・・少し飛びすぎだね。

階段上り覗き見する子・有亭
 お蚕さんを見に行く子供・蚕部屋は二階だものね。わかるね〜〜


 脇句には、どれだ?
 利久さん・良子さん・瓢花さん・薫子さん・有亭さんの5人の中からか。
 う〜〜ん。5人共に味があるね。迷うね。判者が悩むんだよね。
 最後に残るのは、瓢花さんか、有亭さんかだね。
 どちらも捨てがたいね。
 でも、三句目からが本格的な歌仙だ。ここは瓢花さんの脇句をいただこう。


一仕事終へ注ぐ走り茶・瓢花


 さて、3句目を「第三」と言います。

 1句目は、小満になり蚕も起き出し桑の葉を食べている景。
 2句目は、一仕事終えてほっとして「走り茶」を飲んでいる景。
 と、来ました。
 
 3句目は、575ですが、第三は発句・脇の世界から離れ変化をうながす大事な句です。
 季語は「夏」です。夏の季語を入れること。
 座五が、「て」「にて」で終ることが条件です。
さらに、脇句につかず離れずがもっとも大切なことです。

 この条件を満たすような、句をお願いします。
 締め切りは、月曜日(30日)夜、8時です。  

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3句・第三(夏の句 て、にて、で終わる)
コピーするのをわすれました。

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4句・第四

在りし日々追ふ友の足跡・一勝
 あらら、お友達は山で亡くなったのかな? 

かつぐ檜笠に降る蝉時雨・與三右
 自分の上の句につけるとしたら、こんな下の句になるのかな?

木々の合間を渡る湖風・鴻風
 富士五湖のうちのどの湖かな^^・まあまあかな。

振り向くまいぞ富士九合目・清月
 連句は振り向いてはいけないからね。九合目まで行ったか。

朝日目指しててくてく歩く・良子
 「朝日目指して」はいいじゃない。ただ、てくてくでは安易だね。

頂上めざしててくてく歩く・良子
 これなら上の「朝日目指して」の方がずっといいね。

老ひしたたかに坂道登る・江梅
 「したたかに」ね。いまのご老人は健脚だからね。

西日のどかに山頂めざす・花惠
 山登りは、夜中に登り始め、山頂でご来迎を迎えるのが一般的だからね。

あとの人生亡父に貰ふ・薫子
 う〜ん、第三との関係はどうなっているんだ?

マラソン人の列絶間無く・有亭
 これも第三句との関係はどうなっているんだ。?

五合目で会う虹の大橋・朋子
 いいね。これは上質だね。いいよ。いいよ。 

白衣に残る峰の雲の香・紀子
 うわ〜〜ぁ。この句もいいね。第三句では「六根清浄」の白装束でか。うまいね。

韓国岳の山頂に立つ・千枝
 富士山ではなく「韓国岳の」ね。山頂からは韓国が見えるのかな。これもいいね。

大きな声で挨拶交わす・麻衣
 明るい句でいいね。登山のマナーだものね。

雲海のぞみ待つご来光・利久
 うん、いいね。「のぞみ」は漢字にしてほしかった〜〜ぁ

天に一声夏の雷鳥・瓢花
 「雷鳥」は夏の季語だから「夏」まではいらないね。でも、いいね。

四句は、朋子、紀子、千枝さんの中からだね。う〜〜ん。
朋子さんの「虹の大橋」、紀子さんの「雲の香」どっちも捨てがたいね。
ウン決定だ。四句目は朋子さんの句をいただこう。

 四句目も、みなさんのすばらしい作品で選句するのに苦しんだ。
 紀子さんの句も捨てがたがったが、次回に期待をしよう。


五合目で会う虹の大橋・朋子


 五句目は、本来は「月の定座」で「月」を入れなければならないのだが、初折の裏(七句目以降)は「秋」なので、
 五句目も平句と言うことになる。

 四句目にふさわしい五句目を考えていただきたい。
 5・7・5の上の句ですよ。
 季語は考えなくて結構です。夏の雰囲気が出ていることです。

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5句・第五(夏の雰囲気)

明かりたよりに山小屋の道いそぐ・與三右
 773音とはまたずいぶんと変則なリズムだね^^

満願の笑みに杖置き汗光る・一勝
 富士登山は一生に一度の念願かもしれないね。

百名山踏破の夢を追ひつ往く・薫子
 いいね。百名山踏破とはスケールが大きいね。実に気持ちがいいね。

蝙蝠の飛び立つ羽音鍾乳洞・利久
 富士山には鍾乳洞もたくさんあって、蝙蝠が住みついていそうだね。

一人行く馬の背越えや昼の月・清月
 「馬の背越え」がいいし、「昼の月」もいいね。

肩の息整へ上を目指すなり・朋子
 この句もいいね。「肩の息整へ」がなんともいいね。

山裾の茂る樹海を風渡る・紀子
 わかるけれど「樹海」は「茂って」いるもんだよね。

先導の赤い帽子や雪解富士・千枝
 先導は赤い帽子をかぶっているんだ。どこからでも目立つものね。

菅笠の紐締直す夫婦連れ・有亭
 夫婦連れでの登山ね。いいな〜〜ぁ


山頂で汗を拭きつつ一休み・良子
 素直な俳句だね。素直すぎると言ってもいいだろうね。

虹の橋渡り幸せ求め行く・鴻風
 少し甘すぎるよ。それに前の句になんといってもつきすぎだよ。

太陽風踏破し者の頬撫でる・瓢花
 「太陽風」とはまたなんともどでかいね。少し離れすぎたかな^^

登山帽振つて山頂に立つ漢・江梅
 江梅さんのは穏やかだ。ついに富士山頂に到達したね。

急坂に鹿走り去る富士の山・麻衣
 これが次の句であればよかった。おしい。  

 第五句では、薫子・清月・有亭・江梅だね。
 その中でも薫子の「百名山踏破の夢」といわれれば、これ以上のものはないだろ。

百名山踏破の夢を追ひつ往く・薫子

「歌仙は一歩も後にひくことなし」とは、芭蕉さんの言葉である。

 次は六句目「初折の六句目」である。
 この句は「雑(ぞう)」の部であるが。
 初裏の七句目は夏から秋へと移るので、
 秋の句を誘いだすような、夏の終りを感じさせるような、
 7・7音をお願いいたします。
 季語は入らずとも夏の終わりを感じさせる句であって欲しいのです。


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6句・初六(夏の終わり)

浮世の風と波に揉まれつ・一勝
 夏も終わりになると、浮世の風も冷たいよね。

伝へ聞くなり涼しき朝・清月
 伝え聞くでは少し弱すぎるね。

赤富士の座す雲の棚引き・花惠
 赤富士は雲ひとつない時に見られるのではないのかな?

寝付けぬ夜に山の名称ふ・薫子
 寝つけない時には「羊が一匹、羊が二匹・・・」の方がいいんじゃないかな^^

補陀洛山寺茜に染まる・紀子
 補陀洛浄土に行くには、まだまだだよ。

今が幸せつくつく法師・千枝
 いいね。でも、つくつく法師は秋の季題だ。ワンテンポ早かったね。

日々に山河の色深めつつ・江梅
 これでは秋も深まってじゃないかな。 

顔に涼しく山頂の風・朋子
 うん、山頂に立つと涼しいものね。

風鈴の音はや煩はし・利久
 うん、いいね。風鈴の音が煩わしく思うようになったら秋だものね。

北海道はすでに火を焚き・鴻風
 北海道は真夏だって、寒いと思えば火をたくじゃないか。

熟れるを待ちし柿の木の鳥・瓢花
 うん、わかるね。柿の熟れるのを待つ鳥か。奥の深い句だね。

更けゆく夜に虫の声聞く・麻衣
 蟲の声を聞くのは秋だね。少し早かったね。 

現つにあらで短夜の夢 與三右
 う〜ん、なんだか邯鄲の夢を思わせるね。

湖畔に一人イーゼル立てる・有亭
 いいね。夏も終わりになると一人物思いにふけってイーゼルを立てるか。


 初表の六句目は誰の句がふさわしいんだ?
 千枝さんの「今が幸せ」か、有亭さんの「湖畔に」かのどっちかだね。
 う〜〜ん、千枝さんの句も捨てがたいけれど、ここは有亭さんにしよう。

湖畔に一人イーゼル立てる・有亭

 

 初裏の七句目は夏から秋へと移るので、
 秋の句をお願いいたします。

 5・7・5音をですよ。
 季語も入れきっちりと秋の句を作ってください。


 
 
締め切りは6月14日(月)午後8時ですよ。

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7句・裏初(秋の句)

剥落の白壁土蔵萩の花・利久
 いいね。本州旅行をすると、白壁の土蔵があるものね。季語もいいね。

吹く風に新涼すでに覚えけり・江梅
 秋に入るときの感覚がでているね。いいね。いいよ。

落日や白帆を染むる秋の海・花惠
 葉山の海岸も今年は見せてもらった。雰囲気が良く出ているね。いいね。

迎火や背負ひし孫の独り言・清月
 あらら、清月さんが子守じいじかい。早すぎるよ^^。俳句はいいね。

秋風やハンドバッグに文庫本・紀子
 「秋風」よりも「春風」の方が合いそうな句だね。季語が動くよ。

蟷螂の両手を合はせ拝むかな・薫子
 なんて拝んでいるのかな?hhh・おもしろいね。

古里の犬吠えてをり盆太鼓・一勝
 思い入れが強すぎるね。「古里の犬」って、実家の家のワン公かな^^

縁側でお月見しつつ夕涼み・良子
 あらら、ずいぶんと贅沢な句だね。「お月見」は秋。「夕涼み」は夏だろう^^

山寺の松蝉に和す正信偈・與三右
 山寺は浄土真宗のお寺か。「帰命無量寿如来〜」という声も聞こえてくるね。 

天高しバイク連なるいろは坂・有亭
 さわやかな俳句だね。Kouだって若い頃はバイクで飛ばしたね^^


鳳仙花秘め事ひとつ弾きをり・千枝
 千枝さんの秘め事はなんだろう^^。この句もいいね。柔らかいよ。

秋風やメタポあぶない食欲・良子
 俳句は575音の定型であることが基本だものね。

茶柱の立ちて夜長の始まりぬ・夕花
 わかるんだけれど、夜長でなくてもいい気がするものね。

秋の夜の野球決まりて落ち着きし・麻衣
 う〜〜ん。どこのチームの応援をしているんだろうね。「秋の夜や」で切りたいね。

スカーフを色無き風に遊ばれし・瓢花
 うん。いいね。季語が生きているね。いい俳句だよ。

秋に入る盲の母のばさら髪・鴻風
 秋風に吹かれなくとも、ばさら髪だったろう。でも、秋だからいいのか。

 七句目には16人の応募があった。うれしいね^−^
 さて、秋の第一句目だ。どれにしようか。迷うね。
・剥落の白壁土蔵萩の花・利久
・吹く風に新涼すでに覚えけり・江梅
・落日や白帆を染むる秋の海・花惠
・鳳仙花秘め事ひとつ弾きをり・千枝
・スカーフを色無き風に遊ばれし・瓢花
 候補として上るのは、この5句か。どれもいいね。
 う〜〜ん。これからの「秋」を引っ張ってもらうんだからね。
 「萩の花」は、秋も中から終わりの花だね。「新涼」はいいね。
「秋の海」には早いか。「鳳仙花」もいいね。「色なき風」も夏の終わり、
秋の初めという感じが強いね。
となると、江梅さんか、千枝さんか、瓢花さんかだ。
よし、ここは江梅さんの句に秋を引っ張ってもらおう。

吹く風に新涼すでに覚えけり・江梅

  この句に、77をつけていただこう。
  つかず、離れず着けてください。


  締め切りは、17日(木)ごご8時までです。
 

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8句・裏二

・書籍の山の泉汲みつつ・一勝
  実に発想の良い句だ。おしいのは「泉」が夏の季語で後に戻ってはいけないよ。

・籬に植ゑし菊薫りけり・與三右
 きれいな句だ。おしいのは前の句も「けり」なんだよね。

・授業開始の鐘を聞きつつ・清月
  いいね。前の句にふさわしいね。

・ふともたげたる虫旅心・利久
  「虫旅心」がなんとも窮屈だね。

・白扇の滝人影もなき・花惠
  お、「白扇の滝」が出て来たか。江梅さんも花惠さんも、この滝を見ているのか。

・下校促すアナウンスかな・薫子
  面白いね。前の句が「けり」でこの句が「かな」ではね。

・草より高く紫苑咲き初む・紀子
  うん、この句もいいね。やさしいね。ほっとするね。

・旅行雑誌の折山開く・有亭
  この句の発想は素晴らしいね。前の句にふさわしいか。


・行く先々を赤とんぼ飛ぶ・朋子
  前の句が「新涼」で、この句が「赤とんぼ」では、つきすぎだね。

・天空を見るジンジャーの花・千枝
  この句もつきすぎだね。

・流れ来る雲に夕月乗りにけり・江梅
  あらら、575になったね。これは没だ。

・手放しのごと星流れけり・江梅
  この句もいいね。でも、前の句は昼のイメージが強いんだよね。

・灯をともし待つ遠来の客・瓢花
  うまいね。あらら、この句も夜にしたか。

・人心惑わす狐一匹・鴻風
  この句が前の句に一番ふさわしいかな。

 八句目には14人の投句があった。このうち没が一つだから、
 13人の応募で、前よりも3人少なくなったね。
 もう飽きてきたかな^^
 
 さて、八句目は、どなたにお願いしようかな。
・授業開始の鐘を聞きつつ・清月
・草より高く紫苑咲き初む・紀子
・旅行雑誌の折山開く・有亭
・人心惑わす狐一匹・鴻風
  この4人の中からだね。う〜〜ん、有亭さんの句、鴻さんもいいけれど、
ここは、清月さんの句にしよう。決定。

授業開始の鐘を聞きつつ・清月

九句目は「月の定座」といい「月」を必ず入れてください。
 575ですよ。

 締め切りは、21日(月)夜8時までです。

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9句:裏三(月の定座)

名月や背伸び欠伸の親子猫・清月
 かわいいね。ほんと、かわいいよ。いいね。

手びねりの杯交す月明かり・一勝
 杯は自分で作ったものに限ると魯山人がいったとか、いわなかったとか。いいね。

蔀戸を漏れくる月の明りかな・利久
 これは上質の俳句だ。これもいいね。

幾たびも窓辺に仰ぐ望の月・江梅
 大きなお月さまが出ているんだろうな〜ぁ。いいね。

満月や犬の散歩は遠回り・有亭
 うん、わかるな。犬も喜んでいるよ。「ここほれわんわん」と言うかも。


おばしまに甲斐なき身倚す月の出や・與三右
 座五が「や」では、終わってしまうよ。

月今宵心に「星の王子さま」・薫子
 薫子さんの王子様はやっぱりダンナさまなんだろうね^^ 

ひとり酌むワイングラスや月今宵・花惠
 ひとりは寂しいね。ワインもいいね。ブランデーもいいよ。

荷を投げてベンチに座る昼の月・紀子
 自画像か。せめて「荷を置いて」だろう^^

船着場跡地から見る昼の月・千枝
 昔はここから船が出ていたんだよ。

団欒の声が聞えし今日の月・朋子
 うん、アパートではいろんな声が聞こえてくるものね。 

童歌月見て跳ねるもう昔・美秋
 何でもかんでも、もう昔の出来事だよ。

 で、誰のを「月の座」に据えるんだ。
 清月・名月や背伸び欠伸の親子猫
一勝・手びねりの杯交す月明かり
利久・蔀戸を漏れくる月の明りかな
この中からか。どれもいいね。前の句は「授業開始の鐘を聞きつつ・清月」か。
朝から夜への落差もいいか。うん、ここは、一勝さんのだ。決定

一勝・手びねりの杯交す月明かり

 次は、7・7です。感性の良いところを見せてください。
 締め切りは、24日(木)夜8時です。

 

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10句:裏四

仄かに白し梔子の花・薫子
 前の「月明かり」に浮かび上がるクチナシの花・いいね。

天下国家を論ず一頃・一勝
 「盃を交わし」ながら天下国家を論ずる、そんなことはなかったな〜ぁ

空ある限り雲流れけり・江梅
 月あかりがあれば、雲の流れも見えるものね。いいね。

橋のバス停つくつくぼうし・紀子
 これは前の句には少し離れすぎたね。

梅雨の晴れ間に飛行雲引く・美秋
 これも「月明かり」からは、少し離れたね。

石にこしかけ雲を見ている・麻衣
 盃を交わしながら空を行く雲を見ているか。いいね

悦に入りて歌を詠みをり・朋子
 盃を酌み交わしながら、さらに歌を読み交わすなんて、上品だね。いいね。

世界に響くブブゼラの音・有亭
 思い切って離れてしまったね。


滲みし酒の肘まで届く・清月
 肘なの?肚じゃないの?

若き日の夢またも目覚むる・瓢花
 盃を酌み交わしながら若き日の夢を語り合うか。いいね

タップのリズム余韻となりぬ・花惠
 これもタップとは思い切り離れてしまったね。

売り出し待たる青春切符・利久
 ふふふ、盃を汲みながら青春切符の売り出しを待っているか。面白いね。

夢の世界へタイムスリップ・千枝
 うん、面白いね。盃を笠しながら夢の世界に飛ぶか。いいね。

合吟なども興昂れば・鴻風
 盃を汲みかわしながら時には漢詩も吟じるか。 

10句目は、14人の参加だ。さて、誰の句が、前につかず離れずの句だ。
仄かに白し梔子の花・薫子
空ある限り雲流れけり・江梅
石にこしかけ雲を見てゐる・麻衣
悦に入りて歌を詠みをり・朋子
若き日の夢またも目覚むる・瓢花
売り出し待たる青春切符・利久
夢の世界へタイムスリップ・千枝・・だろう。

前の句を考えると、麻衣さんか、千枝さんだろう。う〜〜ん、
麻衣さんは、盃を交わしながら雲を見ているか。千枝さんのは、盃を交わしながら夢の世界にか。う〜ん、ここは夢に軍配を上げよう。決定。

夢の世界へタイムスリップ・千枝

 11句目も「秋」の句です。
 「夢の世界」に見るものは何か、大きな秋の句を作ってください。
 575で、「月」以外の秋の季語を入れてください。

 締め切りは、28日、夜8時です。

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11句・裏五(秋の句)

硯洗ふ順治紀年の達磨の図・與三右
370年前の達磨の図とはお宝探偵団に見てもらおう。すごいね。

犬の尾の大きく回す花芒・一勝
 犬の尾が喜びで大きく回しているのかな。かわいいな〜ぁ

秋天へとどけと尖るスカイツリー・利久
 スカイツリーはいつ完成するんだっけ。だいぶんできたろうな〜ぁ

七夕や老いも楽しと笑ひ声・薫子
 「七夕祭り〜〜・ろーそくおくれ〜」なんて回ったよな〜ぁ

歳月の虚ろひやすき思ひ草・江梅
 思ひ草を古名にもつのは、リンドウ・ツユクサ・タバコ・・あるね。いい句だね。

秋深し年齢順の渡り初め・清月
 季語が決まっていればいい句なんだけれどな〜〜ぁ

秋天に世界旅行の熱気球・有亭
 面白いね。夢があるね。いい句だ。

秋の海世界に続く空も秋・麻衣
 少し観念てきだな〜〜ぁ
 
秋の夜や宇宙に想ひを馳せてゐる・朋子
 宇宙か。大きいね。いいね。

薄もみぢ古都金沢へ俳句会・花惠
 ねんりんピックに思いをはせているね。いいな〜〜ぁ

変りゆく夢の形や鰯雲・千枝
 いつまでも夢を持てる人は幸せだな〜〜ぁ

秋の海我の操舵で日本一周・瓢花
 うん。いいね。でも瓢花さんの操舵ではどこに行くかわからないかもね。

最果ての海へなだるる天の川・鴻風
 北の海がいいか、南の海がいいかね。

 さて、11句目はどの句をつけよう。
 前の句が「夢の世界へタイムスリップ・千枝」だ。

歳月の虚ろひやすき思ひ草・江梅
秋天に世界旅行の熱気球・有亭
秋の夜や宇宙に想ひを馳せてゐる・朋子・・・の3人からだね。
 やっぱり、一番大きな「夢の世界」の朋子さんか。決定

秋の夜や宇宙に想ひを馳せてゐる・朋子

 
12句目(折端)を募集します。
 7・7です。11句目にふさわしい句をつけてください。
 13句目は「冬」に入りますので、秋の終りに近いものを
 つけてください。 

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12句・折端(秋の終わり)

世界平和の願い叶はず・一勝
 この地球上から戦争の消えることはないんだよね。

ベルトの穴を三つ増やせし・一勝
 増やしたということは、太ったということだよね。きれいな奥さんに嫌われるぞ。

背負ひし孫の寝息聞きつつ・清月
 いいね。「宇宙」の広さより、嬰児の未来の方が大きいものね。

夫のお小言どこ吹く風よ・薫子
 ハハハ、かわいそうなダンナさま。男はいつの世も女にかなわないか。

「はやぶさ」帰国し世界に誇る 朋子
 よくぞ地球を忘れないで戻って来てくれたよね。

千の風吹き蟋蟀の鳴く・花惠
 いいね。「宇宙」の果てから吹いてくる風に、蟋蟀が応えているか。いいね。 

終着駅を見てゐるわたし・千枝
 いいね。終着駅は始発駅でもあるわけだ。「宇宙」には終わりはないんだろう。

オリオンの星見上げし親子・有亭
 親子で星を見上げては、あれがオリオン座だよと教える父か。


小さきとは言へ吾もまた星・夕花
 そうだね。死んだらみんなお星さまになれるんだよね。Kouはなれないかな。

小うそ寒さに目覚める夜半・紀子
 寒さに目覚めるなんて侘びしいね。Kouとおんなじだよ。

石人照らすまどかなる月・江梅
 いいね。よく「石人」という言葉が出て来たね。見ていないと出る言葉ではないね。

「希望」棟にもをみな活躍・瓢花
 宇宙に作る「希望・棟」のことかな?ちょっと難しすぎるな〜ぁ。

星の数ほど秋津飛びをり・鴻風
 秋も深まったか。とんぼがたくさん飛んでいるものね。

 今回は13人か。なんだか、少なくなったように思うんだけれど。

 さて、12句目はどなたの作品にしようか。候補としては、

背負ひし孫の寝息聞きつつ・清月
千の風吹き蟋蟀の鳴く・花惠
終着駅を見てゐるわたし・千枝
石人照らすまどかなる月・江梅

 この4作品だね。11句目は「宇宙」という、広大無辺のものだ。
「宇宙」より大きなものはないんだから、大きなものを持って来ても、
これには負けるだろう。したがって、反対に小さなものがいいね。
ということは、花惠さんにお願いしよう。決定。
 でも、他の3人の句も捨てがたいね。

千の風吹き蟋蟀の鳴く・花惠

13句目は「恋の定座」です。
 「恋」「愛」など、恋の俳句、575音の句を、
 お願いいたします。

 しめ切りは、7月5日夜8時です。

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13句・恋の定座

初恋の知恵の輪解く秋の風・一勝
 うまいね。初恋の相手は奥さんかな。美人だものね。あらら、秋だったか。

恋心ゆらす風あり星祭・利久
 うん、わかるね。今年も七夕が来るね。「ゆらす」より「揺する」だろうね。

虫すだく丘に棄てたる恋ありき・與三右
 捨てた恋ではね。

恋しらにアルバム開く夜半の秋・薫子
 「恋しらに」ってなんだ?「恋しさに」のミスタッチかな?

ストローをコップに二本小六月・清月
 これは奥様との体験談かな?

枯蓮に風情の曲線西施来よ・鴻風
 楊貴妃に恋をし、西施に恋をし、いつも誰かに恋いをしている鴻か^^
どこにでもついて行きたし草虱・千枝
 あらら、草虱って秋か、戻ってはいけないね。

燃えいづる想ひを秘めし谷紅葉・花恵
うん、谷紅葉の恋いかな?

人肌の恋しき閨の夜寒かな・花恵
いいね。「閨のひまさえつれなかりけり」だね。 

あの人に逢ひたい雪の降れる街・紀子
 いいね。誰なんだろう?気になるね。鴻かな?なんて。それはないでしょう^^

妻を恋ふ鳴き声盛り神の鹿・有亭
 鹿も秋だね。戻ってはいけないね。でも句としては、うまいね。

恋ひとつグラスへ満てる天の川・一勝
 「満てる」か「満たし」の方がいいね。これも秋だ。

名月に光る小波浜の恋・美秋
 奇麗な俳句だね。浜で恋いの言葉を交わすか。いいな〜〜ぁ

がまずみや仄かに赤しわが心・江梅
 「赤し」は「赤き」の方が良かったね。俳句は上手だよ。

火となりて行く君のもと息白し・瓢花
 いいね。熱情の炎と化して君のもとに、白い息を吐いて行くとは、すごい恋いだね。


 で、誰の句をつけようか。前の2句は
11:裏五: 秋の夜や宇宙に想ひを馳せてゐる・朋子
12:千の風吹き蟋蟀の鳴く・花惠・・ だったか。

 候補としては、
・人肌の恋しき閨の夜寒かな・花恵
・あの人に逢ひたし雪の降れる街・紀子
・枯蓮に風情の曲線西施来よ・鴻風
・火となりて行く君のもと息白し・瓢花
 この、4句かな。
花惠さん、紀子さん、鴻風、瓢花さんか。

 紀子さんが素直な言葉でいいね。
 ただし、「逢ひたい」を「逢ひたし」とさせてもらおう。
よし、決定。

・あの人に逢ひたし雪の降れる街・紀子

 
14句目は、13句目につかず離れずで、
 7・7をつけていただこう。
 
 締め切りは、8日、夜の8時です。
 必ず、
 作品の後に、「・名前」をつけてくださいね。

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14句目

雪女には目もくれもせで・鴻風
 あの人にあう為なら、雪女の誘惑にも眼などくれないぞ。

賑はひ響くスケートリンク・有亭
 面白い発想だね。あの人にあってスケートリンクにか。


集配迫るポストへ急ぐ・清月
 あらら、あの人に逢いたい恋文を出しにかい。携帯の方がいいよ。

文したためて流す涙に・一勝
 あらら、あの人に会いたくて、手紙を書いているの?今の時代そんな人はいないよ。

旅の一夜の秘湯にしたりて・花恵
 「したり」ってなんだ?「浸り(ひたり)」のミスタッチかな?

月日過ぎいし案じ居るなり・朋子
 案じるだけかい。あの人に会いたいよ。

思ひ出のみが訪れ来る・紀子
 過去のことにしちゃったか。少し寂しいね。

ホットコーヒーのほろ苦き香・千枝
 いいね。あの人にあって、コーヒーを飲んでいるか。あたたまるね。

思ひ出なべて地震(ない)の底  與三右
 過去のことにしちゃったか。深い深い思いが詰まっているね。

朧夜を歩す君の影曳き・江梅
 あらら、「朧」は春だね。今はしばらく冬なんだよ。

相合傘の指絡めつつ・瓢花
 いいね。あの人に会えたんだ。指を絡めて行先は・・hhh

 今回は11人とずいぶん少ないね。
 飽きてきたかな^^
 今回は、誰にお願いしよう。候補としては、
・雪女には目もくれもせで・鴻風
・ホットコーヒーのほろ苦き香・千枝
・相合傘の指絡めつつ・瓢花
  この3句だろう。

 13句では、あの人に会いたくて、雪降る街を急ぐのだから、
 やはり、鴻風か千枝さんだろう。よし、千枝さんだ。決定


・ホットコーヒーのほろ苦き香・千枝

15句目は「冬」の季語を入れ、575でお願いします。
 締切りは12日夜の8時です。


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15句目

風神のひと息山の雪舞はす・一勝
 北海道の冬の入は毎年こんな感じだものね。

後朝の手に風花の降りかかる 鴻風
 きれいすぎだね。どうせ、あこがれだろう。ハハハ。

木枯しや益々進む肥満症・清月
 ハハハ、清月さんも肥満症が進んでいるか。Kouだけでないんだ。

牡丹焚く炎仄かに香りける・有亭
 「牡丹焼く」は夏の季語でなかったかな。

朝日さす町に氷柱の並びをる・紀子
 いいね。綺麗な俳句だよ。

小夜時雨東京タワー見てをれり・千枝
 新しい東京タワーものびたろうね。

竹林の狭間を流る冬の川・花恵
落ち着いた俳句だね。

臍(ほぞ)落ちの柿の音聞く山の畑・花恵
この句もいいね。「山の畑」だなければよかったね。

君の香の仄かに残り冬銀河・瓢花
 いいね。14句につけるには実にふさわしいね。

たった8人になったよ。もうそろそろ飽きてきたかな。ハハハ

15句目は誰の句になるんだ。

朝日さす町に氷柱の並びをる・紀子
小夜時雨東京タワー見てをれり・千枝
竹林の狭間を流る冬の川・花恵
君の香の仄かに残り冬銀河・瓢花

 ううん、取り出してきた句はどれもいいね。紀子さんか、花惠さんか。

 どっちもいいね。う〜〜ん。
 14句が「香り」だから、瓢花さんのも「香り」では少しつきすぎ。
 紀子さんのもいいけれど「をる」は「をり」だ。
 よし、花惠さんだ。上品な句だ。・・よし決定!!

竹林の狭間を流る冬の川・花恵

・雪の戸に雪を払いし傘たたむ・江梅・・投句おくれ

 16句目は、15句につかず離れずで、
 7・7をお願いいたします。
 
 締切りは、15日(木)夜8時とします。 

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16句目:

妣の面影偲びし今宵・薫子
 付いているような、されど付いているとはいえないでしょうね。

谷戸に響けるチェンソーの音・花恵
 どうして「響ける」にしたんだろう。「響く」ならいいのにね。

戻りてきたる鴨の一族・利久
 いいね。でもどうして戻ってきたんだ?

頬に受けたる今朝の雪かな・清月
 これは、完全に着きすぎだ。冬の川で雪とはね。

木枯らしとだえ星のさざめく・紀子
 いいね。冬の川を渡る木枯らしの声と、それに応える星たちのさざめきか。

琴線を垂れ枯柳かな・江梅
 「琴線を垂れ」というだろうか。江梅さんにしてはね。

朝日を浴びる冬鹿の群・有亭
 水を飲みに来た鹿の群れに朝日か。悪くはないね。

 
夢か現かラブソング聴く・千枝
 「恋」に戻ってはいけないよ。

静かに鳶空に輪を描く・瓢花
 いいね。地には「冬の川」。地上には「鳶」か。いいね。

人影も無く飛ぶ鳥もなく・鴻風 
 「冬の川」に近づくものもなく、飛ぶ鳥もない静寂さ。これこそ冬だよ。

 ということで、
・戻りてきたる鴨の一族・利久
・木枯らしとだえ星のさざめく・紀子
・静かに鳶空に輪を描く・瓢花
・人影も無く飛ぶ鳥もなく・鴻風
  この4句ですか。それにしても、少なくなりましたね。
 で、16句目は、紀子、瓢花、鴻風ですか。
 う〜〜ん、16句目は、瓢花さんの句に・・決定だ。

・静かに鳶空に輪を描く・瓢花

 17句目は「冬」のひとつてまえの句です。
 きっちりと季語を入れ、575で、
 冬の俳句を作ってください。

 それ(17句目)につける18句目は冬の最後です。

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17句目

家路へと下る丘陵日脚伸ぶ・清月
 いいですね。大きな景には、大きな句で対応。一句が整っていますね。

薄氷を割って駆け行くランドセル・一勝
 晩冬と言うより、冬に入り始めという感じがしてしまうね。

髪染めて若やぐこころ春隣・利久
 いいですね。16句目につけるには明るくていいね。

銭湯へ母と二人や冬の星・薫子
 いいね。一句として立派な句となっているね。

日輪を受けて痩せ行く雪達磨・花惠
 北海道の初春と云う感じがするね。俳句としてはいい俳句だね。

酒蔵へ寒九の水を運びをり・紀子
 酒蔵は水が命なのに、水を運ぶの?

冬の凪客船の灯を映しをり・有亭
 いいね。素晴らしい俳句だね。港湾内の景だね。良い俳句だ。


何もかも優しく包み山眠る・千枝
 優しい俳句だね。こうした俳句がすんなりできるのはいいことだ。

CDで聴くクラシック春隣
 この俳句も明るくていいね。

雪女歩くに疲れ羽使ふ
 雪女も歩くに疲れたときは羽も使うことだろう。雪女に羽はあるのか?

 今回は、1句の俳句としてみた場合、どの俳句もすばらしい俳句で驚きました。
どの句を付けても、ぴったりとつく感じがする。
 しかし、17句は、利久さんの句を付けさせて頂く事とする。

髪染めて若やぐこころ春隣・利久

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18句目:

家族揃ってディズニーランドへ・利久
 う〜ん、句としては悪くはないね。でも、付けるとなるとね。

ステップ軽しフォックストロット ・一勝
 いいね。一勝さんらしいね。

同窓会の日指折り数ふ・薫子
 いいね。利久さんの17句に、ふさわしいね。

妻と語らふ旅の計画・花惠
 いいね。髪を染めて旅に出よう。

路地に響ける下駄の音を待つ・清月
 春らしいね。「音(ね)」が少し気になるか。

風に押されて新たな決意・千枝
 う〜ん、気持ちとしては、分かるけれどね。

ドレスアップし芝居見物 朋子
 いいね。髪を染めて、ドレスアップして、芝居見物か。 

新譜のようなさざ波きたる・紀子
 う〜〜ん・わかる気はするんだけれど、高尚だね。

オープンカーで大地を走る・有亭
 う〜〜ん・髪を染めて、暴走族か^^・じぃじだね。ハハハ

生涯教育心豊かに・瓢花
 まるで、標語だね。じぃじを詠んだ句かな。ハハハ

心斎橋にナンパに行こう・鴻風
 ハハハ・つまらないの^^・嫌らしいね。

 で、18句目は、誰のを付けよか。
 薫子・花惠・朋子・紀子・有亭・の5人だね。
 よし、高尚な紀子さんの句だ。決定。


新譜のようなさざ波きたる・紀子

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19句目:


櫻咲く空へ空へと竹とんぼ・一勝
 さざ波から、大空へと変化はいいね。いいね。

花衣出掛けは何時も気恥ずかし・清月
 う〜ん、花衣は一般的には女性だ。気恥ずかしも女性かな。なんで仮託するのだ?

山桜陽は一湾を染めて落つ・花惠
 大きな景色だね。気持ちのいい俳句だ。

記念日に家族と写る桜の木・有亭
 なんの記念日なんだろう。家族となると結婚記念日ではないか。

高殿にめぐる杯花の宴・紀子
 どこかで聞いたことがある風景だね。荒城の月だったかな? 

憧るる婦警に合格桜咲き・薫子
 薫子さんは、婦警さんだったんだ。Kouも高校生の頃、隣の婦警さんに憧れたものだ。

花ごろも裾をみじかに着たりける・瓢花
 なんで裾をみじかに着るんだ?着物と考えるから古いと言われるのか。^^

母と子の漫ろ歩きや花吹雪・千枝
 いいね。綺麗な俳句だ。母と子が歩くなんていいな〜〜ぁ

湖の小舟過ぎ行き山櫻・鴻風
 18句が「さざ波」だったので、湖としたのだが。

 さて、19句目は誰の俳句をつけさせてもらおうか。
それにしても、参加する人がなんだか少なくなったね。
一勝さんか、花惠さんか、薫子さんか、千枝さんか、鴻風かだ。
どれもいいけれど、ここは、鴻風にしよう。

湖の小舟過ぎ行き山櫻・鴻風

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21句目


渡し舟舫へる桟橋猫柳・利久
 いいね。なんときれいな句であろう。早春の情景がよく出ているね。

独活室にまづは蝋燭入れにけり・清月
 いいね。独活も作っているんだ。まずはロウソクを入れ酸素の確認だ。

つくしんぼ風の中なる一輪車・一勝
 いいね。俳句としてみるとすばらしい一句だね。

蒲公英の絮の旅立ち風待てり・花惠
 これも俳句としてはよく出来ているね。

アクアライン越へ菜の花や道の駅・薫子
 いいね。情景のよく見える俳句だ。

女子校のコーラス聞こゆ風光る・有亭
 季語が別なものであったらよかった。


菜の花の続く小道に電車見え・朋子
 うん、こういう事もあるでしょう。

雲間より日矢ふりそそぐ花大根・紀子
 いいね。でも「そそぎ」と一度切って欲しかったね。

風に舞ふ菜の花化して蝶になる・瓢花
 発想は素晴らしいんだが、俳句としては推敲の余地が残った。惜しい。

とある日の小さな夢よシャボン玉・千枝
 いいね。その夢はシャボン玉のように消えてしまったかな。

 さて、利久・清月・一勝・薫子・千枝さんか。
 どれもいいけれど、清月さんのが独特の世界を作りあげていていいね。決定だ。

・独活室にまづは蝋燭入れにけり・清月

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22句目


・山河息継ぐ鼓動聴きつつ・一勝
  うん、わからないわけ歌ではないが、少し理に走っているね。

・やがて生まるる香りの女王・利久
  わからないわけでもないけれど、「うど」には少しつきすぎだね。

・祖母の手解き受くる味付け・有亭
  いいね。「うど」ばかりでなく、祖母の味付けは最高だものね。

・「東京うど」と旧家の看板・薫子
  東京のウドは色白でね。やっぱり山ウドの方がkouは好きだね^^

・山菜並ぶ村の朝市・紀子
  いいね。ウドばかりではなく、何でも売っているんだろうな。

・希望の光かすかに香る・千枝
  「希望の光」って、なんだ。ずいぶんと高尚だね。

・さらさら流る暖かき日々・瓢花
  いいね。春の小川はさらさら行くよかな。
 
・一灯掲げ先祖に感謝・鴻風
  ロウソクといわれ「一灯」はつきすぎか。

・日陰に生きて色白の肌・花惠
  ウドにとらわれていないかな。もっと自由に生きたいね。

・石橋叩けと亡き父の声・清月
  いいね。ウド室に入るにしても酸素の有無を確かめないとね。

さて、22句目は誰の句にお願いするかだ。
 有亭・紀子・瓢花・清月の4人か。
 22句目は、有亭さんの句としよう。決定!!
 それにしても少なくなったもんだね。

・祖母の手解き受くる味付け・有亭

23句目を募集します。
 締め切りは8月9日(月)夜8時とします。

 23句目は「恋」の定座です。
 「恋」または「愛」の文字、
 あるいは、「恋・愛」とわかるものを詠んでください。 

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23句目


朧夜やハチ公前の待ち合せ・清月
 今でもハチ公前で待ち合わせるのだろうか?待ち合わせたこともないが。^^

初恋の風やはらかし古都千年・一勝
 「恋の風」が柔らかいとは?わかるようで、わからないよね。

愛告げず卒業式のおさげ髪・花惠
 おさげ髪の花惠さんはかわかったんだろうね。

学ランの第二釦を受く卒業・花惠
 じぃじはそんな経験がないからわからないね。

初恋の人の消息花吹雪  利久
 いいね。良くわかるよ。今でも思うものね。何回目の初恋の人だろう^−^

「愛してる」のキー打つ病夫薔薇の園・薫子
 誰が誰に打つてるんだろうか?ご主人が薫子さんにだろうね。

うらやまし野性のままの猫の恋・有亭
 うん、よくわかるね。本能の赴くままに生きたいものだけれどね。

長閑なる君知るまでに来る道・紀子
 う〜ん、「長閑なる君」って、どんな君なんだ?わからない。

憧れはかぐや姫なり盆の月・千枝
 あらら、盆の月で秋に戻してはいけないね。

遠き日の花火と共に消えし恋・美秋
 花火とともに消えた恋とは、失恋なんだろうね。

散る椿百の吐息の恋ありぬ・瓢花
 いいね。やっと「恋」という感じだね。恋をするとため息が出るんだよね。

予選句は、清月、花惠、利久、美秋、瓢花さんだね。
これまで、美秋さんの句がなかったね。美秋さんに決定だ。

遠き日の花火と共に消えし恋・美秋

24句目の、7・7をお願いいたします。
 この「恋」がどうなるのかをつけてください。
 締め切りは、12日(木)夜8時といたします。


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24句目

友と乗り行く失恋列車・清月
 友も又失恋ですか。かわいそうな二人だ。その一人はkouかも^^

クラス会にて再び燃ゆる・一勝
 焼け棒杭に火がつくこともあるよね。

阿吽の呼吸妻と幸せ・花惠
 う〜〜ん・今の妻がいいということかな?

浴衣の絵柄いまも忘れじ・薫子
 いいね。あの時着ていた浴衣の柄は朝顔だったね。

恋し人待つ古稀秋の宴 美秋
 23句で失恋の句にしておいて、古稀まで待っているの?気が長いね。

風の便りに聞きし消息・紀子
 いいね。昔の好きな人って、気になるもんだよね。わかるな〜ぁ

蔭で見送るブルートレイン・利久
 いいね。失恋の人を、ホームの柱の影で見送るか。でも3等車だろう。

銀座で会いし有田焼なり・千枝
 う〜〜ん。なんで有田焼なんだ?相手は陶芸家だったというのかな?
 
面影似てる孫の親友・有亭
 昔の彼の孫かも。隔世遺伝で恋しい人にそっくりなのかも。


愛しき項よぎる川風・瓢花
 奇麗だね。きれいすぎるかも。失恋と言うのはどろどろしてるもんだよ。

あれで良かつた今は幸せ・朋子
 いいね。うん、わかれて正解だったのかも。恋と結婚は違うものね。

泣き明かしたる夜の白み来る・鴻風
 今は、バイバイのひとことだろうね。恋などしたことないからわからない。

 さて、24句目は、薫子・紀子・利久・朋子の4句か。
 4句ともに味があるね。薫子さんの浴衣・紀子さんの消息・朋子さんのあきらめ。 
利久さんの見送り。みんないいね。
 よし、薫子さんの浴衣が奇麗な思い出でいいな〜〜ぁ。決定。

浴衣の絵柄いまも忘れじ・薫子

25句目を「夏」の句で、575でお願いいたします。
 締め切りを、16日(月)8時とします。

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25句目

初夏の葉山に集ふ句写美かな・清月
 う〜〜ん、わかるんだけれど。

富士据えて沖に白帆の夏の海・花惠
いいね。葉山の一色海岸を思い出させるね。

山道に野仏一つ著莪の花  ・花惠
 いいね。2句ともきっちりした俳句だね。

大十勝夕陽したたる芋の花・一勝
 いいね。「したたる」がなんともいいじゃないか。

山里の静けき寺や夏椿・薫子
 「山里」と「静けき」は少し着きすぐだね。

夏祭り浴衣に団扇似合ふ娘ら 美秋
 「浴衣」に「団扇」はつきものだものね。

そびえ立つ天文台や鹿の子百合・千枝
 いいね。大きな句だね。その大きさに添える「鹿の子百合」がううね。

炎天に飛行機雲の突刺さる・有亭
 いいね。「突刺さる」が迫力があるね。

手花火に浮かぶ縁側父の声・利久
 いいね。「父の聲」が、あいまいだけれど、いいね。

毎日の暮らし変わらず日日草・紀子
 わかるはわかるけれど、何か物足りないね。

葦原の向こうに幾つも雲の峰・朋子
 う〜〜ん。いいんだけれど、「幾つも」はどうかな。

黒猫が尾を立てて行く炎天下・鴻風
 う〜〜ん、まあまあかな。

サーフィンの人影波に見え隠れ・瓢花
 いいね。大きな波何だろうね。

24句目は:浴衣の絵柄いまも忘れじ・薫子さんだった。
 さて、これにつける25句目は^−^
 俳句としては、みなさんのは立派に出来ているんだけれど、
前の句に、つかず離れずとなると、なかなか難しいものだ。
 花惠・花惠・一勝・千枝・有亭・利久、瓢花か。
 よし、ここは、利久さんに決定だ。

25句目:手花火に浮かぶ縁側父の声・利久

 
と決定しました。
 これにつける、7・7を募集いたします。
 締め切りを、19日(木)夜8時とします。

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26句目


明日は任地へ単身赴任・利久
 わかるね。これをつけたいけれど、25句目が利久さんではね。

仲良くせよとたつた一言・薫子
 いいね。父親の言葉は一言に重みがあるんだよ。
 
西瓜切れたと盆に盛り来る・花惠
父の声が「西瓜切れた」よかい。それもあるか。

風鈴の音風を離るる・花惠
 いいね。すごく高尚な俳句だね。

見守りし母煙に隠る・清月
 煙は花火の煙か。少しわかりずらい句だね。

遠き思い出アルバム捲る・一勝
 花火の終わった後の場面かな。

「福祉とは何」考へる夜・瓢花
 うん。わからないわけではないけれどね。

祖父母に送るビデオ撮影・有亭
 いいね。花火をやっているところをビデオに撮っているお父さんか。

腕のとまれる蚊をたたきをり・紀子
 花火をやっていると、蚊は逃げて行くもんだけれどね。

汗と涙の高校球児・美秋
 うん、これはまたずいぶんと離れてしまったね。

 さて、26句目は、薫子・花惠・有亭さんの3人か。
 よし。場面を変える意味で花惠さんにお願いしよう。決定!!
26句目を


26:風鈴の音風を離るる・花惠

  
 に、決定いたしました。
 つきましては、これにつける、27句目を募集いたします。
夏の続きで、575です。
 締め切りを、23日(月)夜8時といたします。

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27句目

聞き覚えありし靴音夏暖簾・清月
 先に飲んでいて人を待つ図か。待ち人来る。よかった。

十勝野の空全開に麦の秋・一勝
 大きい景だね。北海道はでっかいどうだ。

幼子のひとみ輝き花火かな・良子
 23句目に「花火」が出て後に戻るのだが4句前だから、ま、いっか。

球児達夏ドラ作り幕閉じる・美秋
 今年は興南高校が倒壊相模を下して夏が終わったね。

里山に祭囃子の聞こゑ来る・花惠
 夏祭りはいいね。わたあめ。金魚すくい。型抜き。たのしいね。

さくらんぼ旅先よりの宅急便・薫子
 あらら、さくらんぼはまだ届いてないよ。^^

雑草の猛る畑や大旱・利久
 暑苦しいね。畑は手入れが大事だよ。

つぎつぎに難問解きし夏帽子・千枝
 すごい優秀な子だね。子じゃないのかな千枝さんが難問を解いているのかな?

風死して額に髪の張付かむ・有亭
 「かむ」じゃいけないよ。「けり」として、けりをつけなければね。

檜扇をいけて今宵は祭りの日・紀子
 夏祭りは土地の氏神様への感謝の日だものね。

 27句目は、良子さんのをつけさせてもらおう。
 23句目に「花火」が出ており、後に戻ってはいけないんだが、
 良子さんにも参加していただこう。全員参加を目指してきたんだ。決定。

27:幼子のひとみ輝き花火かな・良子

 
 ↑・この句に決定しました。
  この句につける、秋らしい7・7をつけてください。
 締め切りを、26日夜8時とします。

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28句目:

狗尾草を握り締めつつ・清月
 う〜ん・わからないわけではないが、少し離れたかな。

残る暑さも鎮まる気配・利久
 いいね。もう秋だものね。

夜ふけとともに鈴虫聞こゆ・良子
 いいね。前が、ご自分の句だから、あっているね。

飛行機雲を見送る白茅・千枝
 う〜ん・少し離れすぎたね。

分厚きアルバム父の下駄音・一勝
 う〜ん・これも離れすぎだね。

秋の虫の音聴こゆ縁側・花惠
いいね。しんみりとしてくるね。

母子で描く夏の思ひ出・花惠
 うん、これもいいね。前のよりさらにいいね。

流るる星を見せてやりたし・薫子
 う〜n・誰に見せてやりたいんだ?

縁側の隅虫籠忘れ・有亭
 う〜ん。蟲籠忘れし縁側の隅・・の方が落ち着くのにね。


はたはた飛べる野原に光・紀子
 う〜ん。光がないほうがいいのにな〜ぁ

露も零さず朝貌の咲く・瓢花
 う〜ん。花火の過ぎた朝の光景か。幼児の育てた朝顔かな。いいね。

寝落つ幼児の夢のふくらむ・鴻風

 いい句はたくさんあるけれど、花火から次の朝へのつなぎを評価して、
28句目を瓢花さんに、決定!

28:露も零さず朝貌の咲く・瓢花

 
う〜ん。花火の過ぎた朝の光景か。幼児の育てた朝顔かな。いいね。
 と、決定しました。

 29句目を募集します。
 「朝顔」に続いて、秋の雰囲気の出た句を575で、
 お願いいたします。
 締め切りを、30日夜8時とします。 

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29句目

パヴァーヌを聴くためにある秋の夜・夕花
いいね。パヴァーヌとは16,7世紀の宮廷音楽。夕花さんは音楽家だものね。

熱くなっています夕焼け気を付けて・夕花
 まぁまぁだね。こうした句は好き好きがあってね。

コスモスの白赤ピンクと咲きみだれ・良子
 北海道ではというか、kouの家のコスモスも次から次へと咲いていますよ。

犬の尾を大きく回す花芒.一勝
 犬の尾を回すの。そんな悪い一勝さんだとも思えないんだけれどなぁ。

青北風や白波しるき葉山湾・花惠
いいね。古典的な俳句だね。

里山のみどり撫でゆく雁渡し・花惠
 これは少し作り過ぎでしょう。 

卒塔婆の山と積まれし竹の春・清月
 卒塔婆を山に積んで、戒名でも書くのかな?ちょっとわからないね。

なれそめは字の美しさ秋気かな・薫子 
 そっか、薫子さんのなれそめは、字が美しい人だったんだ。いいね。

沿道の花野に誘はれペタル踏む・薫子
 いいね。でも「沿道の花野」はないね。 

八朔やうなじ真白き京舞妓・利久
 みかんの八朔?それとも八月一日?どっちにもとれるね。

朝まだき黄葉混じれる落葉樹・紀子
 う〜〜ん、説明だね。

やや寒し柱時計の鳴る夜半・瓢花
 うん。わかるけれど、柱時計は時を知らせるんだもの鳴るよね。

分校は彼岸花咲く松林・美秋
 いまでも、「分校」なんてあるんだろうね。「松林」まで必要かな?

ベストセラー寝間に持込む秋の夜・有亭
 いいね。何を読んでいるのかな?kouは「乙女の密告」芥川賞だよ^^

 と言うことで、候補は、夕花・花惠・薫子・有亭だね。
 夕花さんが初めてだね。みんないいんだけれど、今回は夕花さんに決定!!

 

パヴァーヌを聴くためにある秋の夜・夕花

 
29句目を↑の夕花さんに決定しました。
 
 30句目を募集します。7・7です。
 締め切りを、9月2日夜8時とします。
 29句につかず、離れずの句を作ってください。
 あと7句で満尾(終り)です。頑張ってください。
 

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30句目

虫の闇なる不逞の輩・清月
 hhh・面白いね。不逞の輩は何をしているんだろうね。

グラスに満たす思い出の日々・一勝
 いいね。ちょっとキザだけどね^^

栓を抜かれし秘蔵のワイン・利久
 いいね。29句目につけるにはふさわしいか。

癌の子にとて大豆煮てをり・紀子
 う〜〜ん。29句目からは離れすぎたか。

ヴァヨリン奏で晴れの舞台へ・花惠
「ヴァヨリン」っていうの?「ヴァイオリン」じゃないの?

ワイングラスを君と交わしぬ・花惠
 いいね。29句目にはふさわしいかな。花惠さんの君とは誰だろう?

人に語れぬ恋書き綴る・薫子
いいね。あらら、人に語れぬ恋とは不倫でもしたのかな^^

ラジオのリスナー恋に落ちけり・薫子
 あらら、この恋を薫子さんと思っていたのに、ちがったか><

引越しは至難の技よ地虫泣く・千枝
 あらら、なんで、引っ越しになるんだ?

コーヒーを手に足でリズムす・朋子
 ワインと珈琲が多いね。珈琲はブルマンよりモカが好きだね。

葛の葉うらにアリエッティの声・麻衣
 「アリエッタ」でないのかな?

珈琲豆をゆっくりと碾く・瓢花
 みんな、同じ発想だね。やっぱ、珈琲か。

遅き目覚めにコーヒー香る・有亭
 あらら、有亭さんもコーヒーなんだ。

 さて、今回の候補は、一勝・利久・花惠・薫子の4人だね。なぜか、ワインとコーヒーだものね。そうした中で秘蔵のワインを抜くと言う利久さんがいいね。決定!!

30:栓を抜かれし秘蔵のワイン・利久

  
30句目を利久さんの、この句に決定しました。

 つきましては、31句目を募集します。
 締め切りは、6日夜8時です。
 5・7・5で中秋の句でお願いします。

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31句目

仲秋や生まれ来る子の名を思案・清月
 いいね。双子のお孫さんのお名前を考えるのもたいへんだ〜ぁ

故郷の夜は暗くて月明かり・良子
 「暗くて」「明り」とはくらいの?明るいの?

水音を芒が包む山の風・一勝
 いいね。うまい俳句だね。座五に工夫が欲しかったね。

黄金なす稲穂を渡る風の筋・花惠
いいね。いい句だね。でも、「黄金なす稲穂」は見るね。

仲秋や一人偲ばる長き夜 ・花惠
「一人偲ばる」が、なんだか分からないね。

秋なかば見合する気になりしかな・薫子
 いいね。面白いね。薫子さんがお見合いするの?と言いたくなるけれど^^

烏帽子岩黒く光れる十三夜・利久
 いいね。烏帽子岩は茅ヶ崎というイメージが強いけれどあちこちにあるんだよね。
稲穂たる畦道赤き彼岸花・美秋
 なんだか、リズムに乗らないのはどこが悪いんだ?

待合せ今日は上野の美術展・有亭
 いつもどこかに行っているね。いいな〜ぁ

カタログの新車を選ぶ月の客・千枝
 いいね。でも、この前新車を買ったんでなかったけ?

走り蕎麦食めばしきりに旅心・瓢花
 いい句だね。素晴らしいね。

マンションの灯の消え残る十三夜・紀子
 一度は切りたい俳句だね。「消え残るマンションの灯や十三夜」なら最高だった。

山間の段々畑早稲刈らる・朋子
 いいね。段々畑は本州の風物詩だものね。

30句目と31句目とは、完全につながらなくてもいいね。
そんなことを考えると、清月・一勝・花惠・薫子・利久・千枝・瓢花・朋子さん
良い句が多いね。その中でも、清月・薫子・利久・瓢花・朋子さんか。
う〜ん、双子のお孫さんが近々出来ると聞いたら、
清月さんの句が良いね。決定!! 

 31句目を、

31:仲秋や生まれ来る子の名を思案・清月

と決定しました。
 つきましては、32句目を募集します。
 33句目が「冬」ですので、晩秋か初冬の句で、7・7を、
 23日夜8時までにお願いいたします。 

 31句目からは、一勝さんの絵を頂けないようですが、
連句は、満尾(終り)まで行き、まとめたいと思います。
どうぞ、32句目もお願いいたします。
 

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32句目



幸多かれと願いあるらむ・清月
 うん、前の句にはぴったりだね。

子犬戯れてる転げし木の実・薫子
 いいね。かわいい俳句だ。

母は夜なべにおくるみを編む・花惠
 いいね。生まれ来る子のおくるみを編むなんて母親の間ね。

雪の香ふかき林檎届きし・瓢花
 いいね。句としてはすばらしい発想だね。

ベビーベッドにピンクの毛布・有亭
 いいね。かわいいよ。


小春日和の多摩動物園・利久
 面白いのは、おもしろいけれどね。

 それにしても、ずいぶん少なくなったね。一勝さんの絵がなくなったとなったら、
これほどまでに少なくなるものだろうか。ま、仕方がないけれどね。
 薫子・花惠・瓢花・有亭と女性陣が俄然いいね。
 う〜〜ん、前の句に近ず離れずで行くと、薫子がかわいくていいね。決定!!

子犬戯れてる転げし木の実・薫子

つきましては、33句目を募集します。
 「冬」の句で、5・7・5をお願いいたします。
 締め切りは、13日夜8時までに、お願いいたします。

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33句目

鍬先に当たる土器片開戦日・清月
 いいね。上手な俳句だ。大事にとっておいてほしい俳句だね。

冬の浜打ち上げられし子の玩具・紀子
 いいね。一句としてりっぱに独立した俳句だ。いい俳句だね。

凍む夜のひときは高き靴の音・利久
 「凍む夜の」に一工夫あれば素晴らしい俳句だったのに。

木枯らしに丸くなりたる雀かな・花惠
かわいらしい俳句だね。

葉を拭ひ寒空を突く杉一本・花惠
「葉を拭ひ」って、どんな意味だ??

小春日やよちよち歩きの双子ちやん・薫子
かわいいね、双子ちゃんてなんでかわいいんだろうね。

花八ツ手母子寮の子等かくれんぼ・薫子
 こっちの句も、かわいいね。

子ども等とざくざく踏みし霜柱・千枝
 「子ども等と」が「幼児と」ならまだいいのにね。

息白し登校児たちの急ぎ足・美土里
 いいね。冬の朝の雰囲気が出ているね。

寒風に鴻先生の鼻赤し・有亭
 ハハハ・まっかなお鼻のトナカイさんは〜♪じゃなく、kouの鼻なんだ。イジイジ


冬日和背丸くなりたり散歩道・良子
 なんだかリズムに乗らないね。

33:冬の浜打ち上げられし子の玩具・紀子

 
33句目をこのように決定しました。

 つきましては、34句目を募集します。
 この句にふさわしい、7・7をつけてください。
 締め切りは、16日(木)夜8時です。

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34句目

・沖へと雲の流れ行きけり・清月
 少し甘い感じがするけれどね。  

・生まれ変はれど母となるらむ・薫子
 少し観念的だね。でも女性ならではの気持ちだね。

・ひとり佇み落日を見ゆ・花惠
 「見る」だね。一人はさびしいよ。

・ハングル文字もまじり漂ふ・利久
 うん、浜辺にはハングルも中国語のゴミも混ざっているよ。

・ウルトラマンは己が心に・千枝
 いいね。打ち上げられた玩具はウルトラマンだったか。面白いね。

・冬夕焼けを眺むる親子・有亭
 いいね。ぴったりと決まっているね。子の玩具は誰が捨てたんだろう。


・干されし網に夕日染みをり・紀子
 奇麗なつけ句だ。でも33句が紀子さんのなら当然か。

・片足無きが夕陽に染まる・鴻風
 玩具を女のこの人形と見たが、残酷だったか。

 それにしても、少なくなったね。Kouを除くと7人とはね。
 絵がないと、興味がないということなのだろうか。
 あと2句なんだけれどね。
 さて、34句目は、34句目は千枝さんと、有亭さんだろう。
 有亭さんのも捨てがたいけれど「冬夕焼」とまた冬が出るのにひっかかった。
 34句目は、千枝さんだ。決定!!


34:ウルトラマンは己が心に・千枝

 
34句目をこのように決定しました。

 つきましては、35句目を募集します。
 575、春に近い冬の句をお願いいたします。
 締め切りは、20日(月)夜8時です。

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35句目

・窒素肥の施肥量計算日脚伸ぶ・清月
  清月さんならではの俳句だ。

・雪を解き土を押し上げ蕗の薹・花惠
  少しくどいかもね。

・日向ぼこ亀この池に五十年・薫子
  亀は万年。あと950年は生きられるよ。

・飽食の平成に問ふ牡丹雪・一勝
  「問ふ」がなければ良かったのだが。

・野に畦にこぼる星屑犬ふぐり・利久
  またずいぶん零したものだね。

・去年より少し幸せ草木の芽・千枝
  いいね。千枝さんらしいね。

・侘助の色に合せる小紋柄・有亭
  小紋を着て、お芝居に出かけるのかな。


・縄跳びの縄くるくると春隣・紀子
  いいね。実に春を呼ぶにはふさわしい句だね。

・スーパーに節分の来て鬼笑う・美土里
  いいね。明日は立春だ。

・鳶の羽根千切れんばかり三冬尽く・瓢花
  少し硬すぎるかな。

みなさんのどの句もいいんが、その中でも千枝・紀子・美土里さんの3人がいいね。

 美土里さんにも入っていただきたいので、35句目は美土里さんだ。決定。

・スーパーに節分の来て鬼笑う・美土里

 35句目を、上のように決定しました。

 つきましては、結句を募集いたします。これが最後の1句です。
 締め切りを、23日夜8時といたします。

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36句目:結句

・恵庭の山に谺せしかな・清月
  気をつかって「恵庭」はわからないこともないが。

・北海道に春近づけり・紀子
  これも「北海道」と気を使ったね。

・句友と旅せし三十六句・一勝
  いいね。36句もおわった。

・四季の旅終へ句友の笑顔・花惠
  うん、これもわかるけれどね。

・お面はずせば隣の親爺・利久
  ハハハ。面白いのはおもしろいけれどね。

・言の葉めぐりてあたらしき春・薫子
  いいね。よくできているね。

・挙句ににほふ山桜かな・鴻風
  いいでしょう。

・紬の袖に初花の舞ふ・瓢花
  いいね。

・四季の移ろひ句に認めり・有亭
  なんだかリズムがわるくないかな?


・オセロゲームを楽しむ仲間・千枝
  連句はオセロゲームですか。

一勝さん・薫子さん・鴻風・瓢花さん・か。
どれもいいけれど、最後は鴻風で挙句としよう。決定。

・挙句ににほふ山桜かな・鴻風

 起首:平成22年5月26日//満尾:平成22年9月23日

36句目:・挙句ににほふ山桜かな・鴻風
 これで、挙句となりました。
 またいつの日か、連句を開きたいと思います。
 皆様に、心から感謝いたします。