俳句会my俳句

鴻風俳句教室・句会作品選句選評

九月句会(2013.9.11)参加者17名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
今も尚理解しがたき美術展

いまもなおりかいしがたきびじゅつてん
美術展
銀河濃し駐輪場の遺失物

ぎんがこしちゅうりんじょうのいしつぶつ
銀河
長き夜三段切れの推敲句

ながきよるさんだんきれのすいこうく
長き夜
爽やかや肌に染込む化粧水

さわやかやはだにしみこむけしょうすい
爽やか 千枝・清月・鴻風


八月句会(2013.8.22)参加者19名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
表情の毎年同じ菊人形

ひょうじょうのまいとしおなじきくにんぎょう
菊人形 夕花・良子 11
生身魂相も変らず口達者

なまみたまあいもかわらずくちだっしゃ
生身魂 文子・千枝・夕花・千廣
朝顔の数を日記の隅に記す

あさがおのかずをにっきにのすみにきす
朝顔 清月・弘務・薫子・鴻風・美秋
剥げ落つる赤いペディキュア秋暑し

はげおつるあかいぺでぃきゅああきあつし
秋暑し


七月句会(2013.7.22)参加者18名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
風鈴やお駄賃貰ふ肩叩き

ふうりんやおだちんもらうかたたたき
風鈴
ハイビスカス髪に飾りて出番待つ

はいびすかすかみにかざりてでばんまつ
ハイビスカス 紀子・豊水・薫子
噴水の止ると見せて湧き上る

ふんすいのとまるとみせてわきあがる
噴水 鴻風
炎天にピエロの化粧落ちもせず

えんてんにぴえろのけしょうおちもせず
炎天 利久・江梅・夕花


六月句会(2013.6.21)参加者16名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
自転車の空気を入れる梅雨晴間

じてんしゃのくうきをいれるつゆはれま
梅雨晴間
朝凪や何事も無く夜勤明け

あさなぎやなじごともなくやきんあけ
朝凪
頬杖の跡うつすらと昼寝覚

ほおずえのあとうっすらとひるねざめ
昼寝覚 恵美子・豊水
夏の朝添寝する子の熱下がり

なつのあさそいねするこのねつさがり
夏の朝 麻衣・鴻風


四月句会(2013.4.12)参加者18名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
朝寝して後ろめたさの残りけり

あさねしてうしろめたさののこりけり
朝寝
桜蘂降る鉄棒に赤白帽

さくらしべふるてつぼうにあかしろぼう
桜蘂降る 夕花
朝桜少し焦げたる卵焼

あさざくらすこしこげたるたまごやき
朝桜 鴻風・紀子
種蒔や父と競べる力瘤

たねまきやちちとくらべるちからこぶ
種蒔 一勝・薫子・麻衣


三月句会(2013.3.13)参加者18名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
折り紙を折る指先の暖かし

おりがみをおるゆびさきのあたたかし
暖か 千枝・利久・良子・清月・豊水・鴻風 10
サイフォンの珈琲香る春の雨

さいふぉんのこーひーかおるはるのあめ
春の雨 紀子・利久・麻衣・江梅
曲がりたる角の春泥一つ飛び

まがりたるかどのしゅんでいひとっとび
春泥
春の宵飲めぬワインに口を付け

はるのよいのめぬわいんにくつをつけ
春の宵


二月句会(2013.2.14)参加者18名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
さりげなくハグする背中春の星

さりげなくはぐするせなかはるのほし
春の星 鴻・久・豊・利 10
ポケットの中の春愁握り締め

ぽけっとのなかのしゅんしゅうにぎりしめ
春愁
釣り人の膝頭まで春の川

つりびとのひざがしらまではるのかわ
春の川 紀・花・麻・夕・千
石鹸玉吹く子捕へる子の笑顔

しゃぼんだまふくことらえるこにえがお
石鹸玉


新年句会(2013.1.5)参加者18名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
福笑ひ抽象絵画となりにけり

ふくわらいちゅうしょうかいがとなりにけり
福笑ひ 新年 千枝・朋子
床の間に畏まりたる福寿草

とこのまにかしこまりたるふくじゅそう
福寿草 新年 薫子
JALの機首上へ上へと初御空

じゃるのきしゅうええうええとはつみそら
初御空 新年 亀庵・豊水・朋子 章一
三ヶ日煮返す煮物の崩れけり

さんがにちにかえすにもののくずれけり
三ヶ日 新年 鴻風


神無月句会(2012.11.24)参加者18名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
冬の虹何か好い事有りさうな

ふゆのにじなにかいいことありそうな
冬の虹 紀子 清月
枯園にフリスビー飛び犬も飛ぶ

かれそのにふりすびーとびいぬもとぶ
枯園 鴻風 瓢花
生牡蠣を啜る口元艶かし

なまがきをすするくちもとなまめかし
生牡蠣 瓢花


11月句会(2012.11.2)参加者21名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
豊の秋皺深き手を日に翳す 

とよのあきしわふかきてをひにかざす
豊の秋 朋・薫・夕・利・瓢・鴻 久須夜 10
無月なる植物園に開花あり 

むげつなるしょくぶつえんにかいかあり
無月
星月夜お国訛りのプロポーズ 

ほしづきよおくになまりのぷろぽーず
星月夜 千廣・久須夜


10月句会(2012.10.9)参加者21名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
盛付けに器量好し置く栗強飯

もりつけにきりょうよしおくくりおこわ
栗強飯 良子
新松子めでたき事の予感せり

しんちぢりめでたきことのよかんせり
新松子 清月・弘務・薫子・鴻風
おしろいの散らばり落つる一文字

おしろいのちらばりおつるいちもんじ
おしろい 三郎


立川句会(2012.6.3)参加者7名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
草笛の曲は叙情歌ビブラート

くさぶえのきょくはじょじょうかびぶらーと
草笛 朋子 10
母の日や家に居ますと打つメール

ははのひやいえにいますとうつめーる
母の日 薫子
割り箸の十字架を立て金魚の死

わりばしのじゅうじかをたてきんぎょのし
金魚 清月・薫子・鴻風 利久
両の手を重ね捕まふ青蛙

りょうのてをかさねとらまうあおがえる
青蛙 薫子・花恵・利久


卯月句会(2012.5.23)参加者23名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
更衣再び仕舞ふ二三着

ころもがえふたたびしまうにさんちゃく
更衣
さくらんぼバカラの瑠璃に五六粒

さくらんぼばからのるりにごろくつぶ
さくらんぼ
若葉風竿の産着を撫でにけり

わかばかぜさおのうぶぎをなでにけり
若葉風 紀子・花惠・豊水・千枝
ブログより溢るる北の桜かな

ぶろぐよりあふるるきたのさくらかな
鴻風・亀庵 久須夜


四月(閏弥生)句会(2012.4.23)参加者24名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
ぶらんこや両足揃へ空を蹴る

ぶらんこやりょうあしそろえそらをける
ぶらんこ
遠足の集合写真横向く子

えんそくのしゅうごうしゃしんよこむくこ
遠足 枝・明・薫・鴻
干し物の中へ初蝶彷徨へり

ほしもののなかえはつちょうさまよえり
初蝶


弥生俳句会(2012.3.25)参加者24名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
お稲荷の赤い鳥居に春鴉

おいなりのあかいとりいにはるがらす
春鴉 鴻風・章一
春館音の外れるショパン曲

はるやかたおとのはずれるしょぱんきょく
春館 江梅
地下鉄の地上の駅に春景色

ちかてつのちじょうのえきにはるげしき
春景色


如月俳句会(2012.2.22.)参加者23名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
雛の顔何処から見ても気品あり

ひなのかおどこからみてもきひんあり
美秋
童謡を次から次へ春日和

どうようをつぎからつぎえはるびより
春日和 美秋
お遍路の只一向に白衣追ふ

おへんろのただひたすらにびゃくえおう
お遍路 鴻風・花恵


睦月俳句会(2012.2.5.)参加者25名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
大寒や腕に縋りて甘えをり

たいかんやうでにすがりてあまえおり
大寒 章一・鴻風
エストニア国旗を掲げ初相撲

えすとにあこっきをかかげはつずもう
初相撲 新年 豊水・千廣
大雪に竹の物差突立てり

たいせつにたけのものさしつきたてり
大雪 章一・芳朗・花惠


新春俳句会(2012.1.4)参加者名22名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
初笑夫と二人の内緒事

はつわらいつまとふたりのないしょごと
初笑 新年 久須夜
思ひ出し笑ひ問詰め初笑

おもいだしわらいといつめはつわらい
初笑 新年 鴻風・豊水
窘める人もなく初大笑ひ

たしなめるひともなくはつおおわらい
初大笑ひ 新年


十一月2回目俳句会(2011.11.27)参加者名21名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
男かも知れぬ銀座の雪女

おとこかもしれぬぎんざのゆきおんな
雪女 千廣・亀庵・清月 鴻風・千枝
寒卵飲みロッキーに成りにけり

かんたまごのみろっきーになりにけり
寒卵
夕時雨日本蕎麦屋の酒一合

ゆうしぐれにほんそばやのさけいちごう
夕時雨 夕花・芳朗


十一月俳句会(2011.11.7)参加者名23名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
テーブルの握り合ふ手に小鳥来る

てーぶるのにぎりあうてにことりくる
小鳥 良子
躓きてしがみつく腕カンナ燃ゆ

つまずきてしがみつくうでかんなもゆ
カンナ 明俊 江梅
ルージュ差し冬の帽子にピンを挿す

るーじゅさしふゆのぼうしにぴんをさす
冬の帽子 鴻風・美秋 豊水


八月俳句会(2011.8.16)参加者名19名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
店先のバケツに並ぶ盆の花

みせさきのばけつにならぶぼんのはな
盆の花
盆花に閼伽桶の水八分目

ぼんばなにあかおけのみずはちぶんめ
盆花
後継を順番に抱く盂蘭盆会

あとつぎをじゅんばんにだくうらぼんえ
盂蘭盆会 鴻・久


尼崎俳句会(2011.6.16)参加者26名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
夏座敷俳句仲間の予約席

なつざしきはいくなかまのよやくせき
夏座敷
かけ蕎麦の汁まで啜る若葉冷

かけそばのしるまですするわかばびえ
若葉冷 清・章
ジョギングの太き二の腕青時雨

じょぎんぐのときにのうであおしぐれ
青時雨 清・鴻


六月俳句会(2011.6.12)参加者17名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
紫陽花や心変りの平手打ち

あじさいやこころがわりのひらてうち
紫陽花 一・亀 18
噺家のするりと脱ぎし夏羽織

はなしかのするりとぬぎしなつばおり
夏羽織 弘・良・鴻・花・薫・朋・利・亀 10
夾竹桃毒ある言を噛み殺す

きょうちくとうどくあることをかみころす
夾竹桃 瓢・亀


五月俳句会(2011.5.9)参加者18名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
桜餅香りも口に納めけり

さくらもちかおりもくちにおさめけり
桜餅 弘・一・紀 14
春眠の中は異国に漂へり

しゅんみんのなかはいこくにただよえり
春眠 鴻・豊・一・清
豆の花間引き電車の風に舞う

まめのはなまびきでんしゃのかぜにまう
豆の花
新緑に地蔵の前だれ新しや

しんりょくにじぞうのまえだれあたらしや
新緑
小満やつるんとすべる茹で卵

しょうまんやつるんとすべるゆでたまご
小満


四月俳句会(2011.4.4)参加者17名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
カーテンを開け放したる春の宵

かーてんをあけはなしたるはるのよい
春の宵
コーヒーの染跡一つ弥生尽

こーひーのしみあとひとつやよいじん
弥生尽 鴻・紀・利
永き日や妻の指先眺めをり

ながきよやつまのゆびさきながめおり
永き日
遅き日の干し物ひとつぽつねんと

おそきひのほしものひとつぽつねんと
遅き日
行く春やロープウエイに青き風

いくはるやろーぷうえいにあおきかぜ
行く春


新春俳句会(2011.1.8)参加者17名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
雑煮餅数を聞きつつ焼く家長

ぞうにもちかずをききつつやくかちょう
雑煮餅 新年 10
おくれ毛の見え隠れする初詣

おくれげのみえかくれするはつもうで
初詣 新年 清・弘・豊
歌留多取和服の裾の乱れけり

うたかるたわふくのすそのみだれけり
歌留多取 新年
羽根をつく腕露に舞ふ袂

はねをつくかいなあらわにまうたもと
羽根をつく 新年
左手の指輪輝く初点前

ひだりてのゆびわかがやくはつてまえ
初点前 新年 麻・夕・鴻


十月俳句会(2010.10.29)参加者18名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
横溝の菊人形は犬神家

よこみぞのきくにんぎょうはいぬがみけ
菊人形
椎茸の煮物の香り裏通り

しいたけのにもののかおりうらどおり
椎茸
柿一つ二人で分かつ午後三時

かきひとつふたりでわかつごごさんじ
美・鴻
綱引はオーエスオーエス空高し

つなひこはおーえすお=えすそらたかし
空高し
紅白の玉と子等飛ぶ鰯雲

こうはくのたまとこらとぶいわしぐも
鰯雲


五月俳句会(2010.5.17)参加者14名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
見得を切りつと隠れたる蜥蜴かな

みえをきりつとかくれたるとかげかな
蜥蜴 鴻・薫・瓢 豊・清・利 15
夏帯の柄決め兼ねし時過ぐる

なつおびのがらきめかねしときすぐる
夏帯 與・清・利・千


葉山吟行俳句会(2010.5.16)参加者6名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
初夏の海女波蹴散らす子等の居る

しょかのうみおなみけちらすこらのいる
初夏 清・鴻
夏来る笑顔の俳句の師に見る
(「見る」は「見ゆ」の書き間違い)
なつきたるえがおのはいくのしにもまゆ
初夏の海潮の香の風を受く

しょかのうみしおのかおりのかぜをうく
初夏 朋・鴻


三月俳句会(2010.4.1)参加者17名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
新調の桜襲の上野山

しんちょうのさくらがさねのおえのやま
桜襲 15
くるくると回し近付く春日傘

くりくりとまわしちかずくはるひがさ
春日傘 豊・清
花人の流れにぎゅっと手を握る

はなびとのながれにぎゅっとてをにぎる
花人 一・清
春ショール風で貴方に絡みつく

はるしょーるかぜであなたにからみつく
春ショール 一・千
髪切ってピアス新たに開けて春

かみきってぴあすあらたにあけてはる
清・鴻・良・千・薫


新春俳句会(2010.1.6)参加者14名 季語 季節 並選句 特選句 点数 合計点数
思い切り心の丈の初便り

おもいきりこころのたけのはつたより
初便り 新年
さやうなら今言つたのに初電話

さようならいまいったのにはつでんわ
初電話 新年
目覚むれば君の睫毛に初明り

めざむればきみのまつげにはつあかり
初明り 新年
腕絡め初日拝むる君のゐる

うでからめはつひおがぶるきみのいる
初日 新年
貴方との初写真撮る写真館

あなたとのはつしゃしんとるしゃしんかん
初写真 新年


十一月俳句会(2009.11.17)参加者18名 季語 季節 並選者 特選者 点数 合計点数
携帯の声は留守電冬の雲

けいたいのこえはるすでんふゆのくも
冬の雲
逢いたくて裾に泥撥ね夕時雨

あいたくてすそにどろはねゆうしぐれ
夕時雨
右肩の濡れても構はぬ冬の雨

みぎかたのぬれてもかまわぬふゆのあめ
冬の雨
ポケットの握り合ふ手や冬の星

ぽけっとのにぎりあうてやふゆのほし
冬の星
遠ざかる広い背中や冬の月

とおざかるひろいせなかやふゆのつき
冬の月

九月俳句会(2009.9.10)参加者15名 季語 季節 並選者 特選者 点数 合計点数
今はまだ酔つていません酔芙蓉

いまはよっていませんすいふよう
酔芙蓉 久須・夕花・鴻風
何処までも貴方と行きたし秋うらら

どこまでもあなたといきたしあきうらら 
秋うらら
歳重ね父母を覚ゆる秋の宵

としかさねふぼをおぼゆるあきのよい
秋の宵
目覚めれば厨に香る茸飯

めざめればくるわにかおるきのこめし
茸飯 麻子・花惠・真亞
走る子等白粉花を戦がせり

はしるこらおしろいばなをそよがせり
白粉花


六月俳句会(2009.6.11)参加者17名 季語 季節 並選者 特選者 点数 合計点数
更衣箪笥に眠る時代物

ころもがえたんすにねむるじだいもの
更衣 花・朋
囲碁教室夏座布団の並びをり

いごきょうしつなつざぶとんのならびをり
夏座布団 鴻・広
生垣にオブジェの如し青葡萄

いけがきにおぶじぇのごとしあおぶどう
青葡萄 枝・瓢


五月俳句会(2009.5.17)参加者19名 季語 季節 並選者 特選者 点数 合計点数
手を伸ばし貴方の為の春日傘

てをのばしあなたのためのはるひがさ
春日傘 豊・朋・鴻・亀
ジャンプして両手広げて石鹸玉

じゃんぷしてりょうてひろげてしゃぼんだま
石鹸玉
ぶらんこに座り揺れてる影二つ

ぶらんこにすわりゆれてるかげふたつ
ぶらんこ


卯月俳句会(2009.4.29) 季語 季節 並選者 特選者 点数 合計点数
羽有らば雛罌粟畑の上飛べり

はねあらばひなげしばたけのうえとべり
雛罌粟
錨草小さき船よ何処なり

いかりそうちいさきふねよいずこなり
錨草
飛び立たず風に揺れ居し著莪の花

とびたたずかぜにゆれいししゃがのはな
著莪
松に咲くこれも花よと写しをり

まつにさくこれもはなよとうつしをり
松の花
春女苑飯事遊びのお菜かな

はるじおんままごとあそびのおさいかな
春女苑

四月俳句会(2009.4.13)参加者21名 季語 季節 並選者 特選者 点数 合計点数
花盛輝く笑顔とランドセル

はなざかりかがやくえがおとらんどせる
花盛
炊き立てのご飯に掛けし春玉子

たきたてのごはんにかけしはるたまご
春玉子 一・流・麻
踏青に夫のお勧めコース行く

とうせいにつまのおすすめこーすゆく
踏青 江・鴻
炒飯にレタス一株炒めをり

ちゃーはんにれたすひとかぶいためをり
レタス
夫作る酒のつまみは花山葵

つまつくるさけのつまみははなさんしょ
花山葵


三月俳句会(2009.3.16)参加者20名 季語 季節 並選者 特選者 点数 合計点数
雛あられ薄桃色を選びをり

ひなあられうすももいろをえらびをり
雛あられ 紀・鴻
雛道具子の両の手に収まりぬ

雛どうごこのりょうのてにおさまりぬ
雛道具
雛の箱そつと重ねて仕舞ひをり

ひなのはこそっとかさねてしまいけり