26016.虫時雨ウエーブ描き迫り来る 返信 引用

名前:有亭 日付:2010/10/1(金) 8:13
先生皆様おはようございます。宜しくお願いいたします。
夜の虫の大合唱を真面目に聞いてみました。
虫たちも夏の蝉のようにがんばっていました。
先生質問です。昨日の三段切れの句についてです。
「青い空や白彼岸花反り返り」ですが
私には「や」で切れて「白彼岸花」の名詞で切れて三段切れにみえてしまいます。
なぜ三段切れではないのでしょうか。お教えください。
http://shashin-haiku.jp/blog/187


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26017.Re: 虫時雨ウエーブ描き迫り来る
名前:有亭 日付:2010/10/1(金) 8:16
済みません。「青い空」ではなく「青空」です。
青空や白彼岸花反り返り
http://shashin-haiku.jp/blog/187

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26020.Re: 虫時雨ウエーブ描き迫り来る
名前:鴻風 日付:2010/10/1(金) 9:24
 有亭さん、おはよう^−^
 蟲が盛んに鳴いていますね。でも、もうすぐ蟲の声も聞かれなくなりますね。
 さびしい秋です。

 俳句ですが、
 「ウエーブ描き」は発見ですね。
 鳴き声の高低を「ウエーブ」と捉えた感覚は菅らしいですね。
 秀句です。

 有亭さんも「三段切れ」がお分かりになっていませんか。
 「切れ」とは「間(ま)」のことです。
 お芝居でも、落語でも、いかに「間」が大事かはお分かりに
 なるでしょう。しかし、「間」と言っても、
 「間延び(まのび)」したのでは、お芝居でも落語でも、
 だらけてしましますね。

・青空や白彼岸花反り返り

  この句はなぜ三段切れではないのかという質問ですね。
 「青空や」で大きく間を作っています。
 間でいうと2拍の間があきます。
 「あおぞらや」と音数では5拍ですが、
 実際に声に出して読む時には「あおぞらや○○」と7拍で、数えます。

  次に、「白彼岸花反り返り」の部分ですが、
 この部分では「しろひがんばな」と「そりかえり」の間に
 「間ま」を作ったのでは、完全に「間延びしますね。
 なぜなら、「白彼岸花(が)反り返り」で一つのフレーズで、
 「白彼岸花(が)」で休むわけにはいきませんので、
 次の「反り返り」まで、一気に読まなければなりません。
 で、ここでは切れないのですね。

  kouは1句できたら、大きな声で読んでくださいと言っています。
 リズムに乗るか、乗らないか、声に出して読むとすぐにわかります。
 つまり、「間をとるか、とらないか」です。
 字面では判断できないものがあるわけですね。
  
  これで、納得いただけましたでしょうか。
 これまでに、何人のかたが「三段切れ」の質問をぶつけて来られたでしょうね。
「句写美」でも、何回か「三段切れ」については書きましたが、
こうして、改めて勉強するのもいいですね。