QLD句会

2015年4月4日(第566回)〜

俳号・ヤチ代

赤字=最高得点句

特別企画

ご褒美色紙

番号 互選 俳句 季語 兼題 季節
856 第849回
(2026.2)
855
854
853 第848回
(2026.2)
早春に外干し禁止してをりぬ 

そうしゅんにそとぼしきんししておりぬ
早春 早春
852 猫の恋成長痛の軋みけり

ねこのこいせいちょうつうのきしみけり
猫の恋 猫の恋
851 梅林の門の開閉軽やかに

ばいりんのもんのかいへいかろやかに
梅林
850 第847回
(2026.1)
0 大寒の目線下から上へ飛ぶ

だいかんのめせんしたからうえへとぶ
大寒
849 0 雪止んでお盆に載せる雪達磨

ゆきやんでおぼんにのせるゆきだるま
雪達磨
848 1 年寄の続け様なるくしゃみかな

としよりのつづけざまなるくしゃみかな
くしゃみ
847 第846回
(2026.1)
0 読み聞かせ終へて寝る子と冬銀河

よみきかせおえてねることふゆぎんが
冬銀河 冬銀河
846 2 思ひ出し笑ひ見られて帰り花

おもいだしわらいみられてかえりばな
帰り花 帰り花
845 3 前髪の拘り強し寒椿

まえがみのこだわりつよしかんつばき
寒椿 髪(前髪)
844 第845回
(2025.12)
0 ワンルームスープカップの根深汁

わんるーむすーぷかっぷのねぶかじる
根深汁
843 2 魂を外出させる日向ぼこ

たましいをがいしゅつさせるひなたぼこ
日向ぼこ
842 0 冬休編み図の本を借りにけり

ふゆやすみあみじのほんをかりにけり
冬休
841 第844回
(2025.12)
0 スーパーの駐車場より昼の火事

すーぱーのちゅうしゃじょうよろひるのかじ
火事 火事
840 3 平日の昼の砂場に冬の蠅

へいじつのひるのすなばにふゆのはえ
冬の蠅 冬の蠅
839 0 新聞を広げるテーブル冴ゆる朝

しんぶんをひろげるてーぶるさゆるあさ
冴ゆる 聞(新聞)
838 第843回
(2025.11)
1 手鏡をかざし冬日を集めけり

てかがみをかざしふゆびをあつめけり
冬日
837 3 自転車とキャリーケースの冬田道

じてんしゃときゃりーけーすのふゆたみち
冬田道
836 0 絵屏風に威厳のありて正座せり

えびょうぶにいげんのありてせいざせり
絵屏風
第842回
(2025.11)
投句なし(12)
835 第841回
(2025.11)
1 とろろ汁化粧直しのシャネルかな

とろろじるけしょうなおしのしゃねるかな
とろろ汁
834 デキャンター早底を突く夜長かな

できゃんたーはやそこをつくよながかな
夜長
833 3 庭で切る母の髪の毛色鳥来

にわできる母のかみのけいろどりく
色鳥
832 第840回
(2025.10)
薄紅葉中央線に打ち靡く

うすもみじちゅうおうせんにうつなびく
薄紅葉 薄紅葉
831 三角も俵も結ぶ今年米

さんかくもたわらもむすぶことしまい
今年米 新米
830 通販の注文迷ふ夜長かな

つうはんのちゅうもんまようよながかな
夜長 文(注文)
829 第839回
(2025.10)
0 顔染めて一気に話す菊日和

かおそめていっきにはなすきくびより
菊日和
828 3 ミシン掛け少し捗る秋曇

みしんがけすこしはかどるあきぐもり
秋曇
827 1 柿比べ向ふ三軒両隣

かきくらべむこうさんげんりょうどなり
826 第838回
(2025.9)
0 紫のサテンリボンと白桔梗

むらさきのさてんりぼんとしろききょう
白桔梗 桔梗
825 1 宵闇をウーバーイーツ走り去る

よいやみをうーばーいーつはしりさる
宵闇 宵闇
824 5 八卦見の欠伸が一つ星月夜

はっけみのあくびがひとつほしずきよ
星月夜 一(一つ)
823 第837回
(2025.9)
0 秋の山その境への線路かな

あきのやまそのさかいへのろせんかな
秋の山
822 4 神楽女の玉砂利を踏む霧の中

かぐらめのたまじゃりをふむきりのなか
821 2 犬連れて母校まで行く残暑かな

いぬつれてぼこうまでゆくざんしょかな
残暑
820 第836回
(2025.8)
4 銭湯の太き煙突稲光

せんとうのふときえんとついなびかり
稲光 稲妻
819 0 鳳仙花水切る石の弾みけり

ほうせんかみずきるいしのはずみけり
鳳仙花 鳳仙花
818 3 句読点入れずに絵文字小鳥来る

くとうてんいれずにえもじことりくる
小鳥来る 点(句読点)
第835回
(2025.8)
投句なし(11)
817 第834回
(2025.7)
0 空蝉の両足確と食い込みぬ

うつせみのりょうあししかとくいくみぬ
空蝉 空蝉
816 2 エプロンに梅漬の染み残りをり

えぷろんにうめづけのしみのこりおり
梅漬 梅干
815 4 天道虫草間彌生の赤い髪

てんとうむしくさまやよいのあかいかみ
天道虫 天(天道虫)
814 第833回
(2025.7)
3 パラソルの草食男子とブルドック

ぱらそるのそうしょくだんしとぶるどっく
パラソル
813 1 草刈や鶏卵を産んでをり

くさかりやにわとりたまごをうんでをり
草刈り
812 4 蚕豆やパンヤを詰める縫ぐるみ

そらまめやぱんやをつめるぬいぐるみ
蚕豆
811 第832回
(2025.6)
5 空梅雨や三人待ちの理髪店

からつゆやさんにんまちのりはつてん
空梅雨 空梅雨
810 0 釣り人を翡翠の気付く気配なし

釣り人をかわせみのきづくけはいなし
翡翠 翡翠
809 2 早朝の犬の散歩や著莪の花

そうちょうのいぬのさんぽやしゃがのはな
著莪の花 早(早朝)
808 第831回
(2025.6)
2 熱気球ボーボーボーと雲の峰

ねつききゅうぼーぼーぼーとくものみね
雲の峰
807 2 六月のバービー人形憂ひ顔

ろくがつのばーびーにんぎょううれいがお
六月
806 2 柿若葉紙飛行機が挟まって

かきわかばかみひこーきがはさまって
柿若葉
805 第830回
(2025.5)
3 六月の美容院にて染める髪

ろくがつのびよういんにてそめるかみ
六月 六月
804 0 特上の鰻重をウーバーイーツ

とくじょうのうなじゅうをうーばーいーつ
鰻重
803 0 夕焼雲とベランダの愛煙家

ゆうやけぐもとべらんだのきつえんか
夕焼雲 愛(喫煙家)
802 第829回
(2025.5)
2 映画見て虎屋に寄つて水羊羹

えいがみてとらやによってみずようかん
水羊羹
801 2 餡蜜を手土産にする紳士かな

あんみつをてみやげにするしんしかな
餡蜜
800 1 カラス器を果汁ゼリーの淡き色

がらすきをかじゅぜりーのあわきいろ
ゼリー
799 第828回
(2025.5)
3 夏めいて片足立ちのストレッチ

なつめいてかたあしだちののすとれっち
夏めいて 夏めく
798 1 苗売りの左にお化け屋敷かな

なえうりのひだりにおばけやしきかな
苗売り 苗売り
797 3 看護師の夜勤明けたる子供の日

かんごしのやきんあけたるこどものひ
子供の日 日(子供の日)
796 第827回
(2025.4)
1 道の駅春大根をかかへをり

みちのえきはるだいこんをかかえをり
春大根
795 2 手をつなぐ夜道楽しや亀の鳴く

てをつなぐよみちたのしやかめのなく
亀鳴く
794 2 ご自由に駅には春の時刻表

ごじゆうにえきにははるのじこくひょう
793 第826回
(2025.4)
4 山葵田の水に映りし千切れ雲

わさびだのみずにうつりしちぎれぐも
山葵田 山葵
792 3 ラテアート飲んで崩して長閑なり

らてあーとのんでくずしてのどかなり
長閑 長閑
791 0 憧れの新入生のユニフォーム

あこがれのしんにゅうせいのゆにふぉーむ
新入生 新(新入生)
790 第825回
(2025.3)
1 艶めきてフローリングの余寒かな

つやめきてふろーりんぐのよかんかな
余寒
789 0 フラスコの白髪の髭似のヒヤシンス

ふらすこのひらがのひげにのひやしんす
ヒヤシンス
788 0 新装開店子らの手に風船

しんそうかいてんこらのてにふうせん
風船
787 第824回
(2025.3)
0 ポチはもう気にもかけずに春の雪

ポチはもう気にもかけずにはるのゆき
春の雪 春の雪
786 2 白酒や女系家族の亭主どち

しろざけやじょかうかぞくにていしゅどち
白酒 白酒
785 2 朧夜の羊の数は逆効果

おぼろよのひちじのかずはぎゃくこうか
朧夜 効(逆効果)
784 第823回
(2025.2)
0 建国日商店街になびいてる

けんこくびしょうてんがいになびいてる
建国日
783 1 回転寿司に行くバレンタインの日

かいてんずしにいくばれんたいんのひ
バレンタインの日
782 1 気になることあり二月の長き事

きになることがありにがつのながきこと
二月
781 第822回
(2025.2)
1 老夫婦架空の鬼へ豆を撒く

ろうふうふかくうのおにへまめをまく
豆を撒く 豆撒
780 7 白米の湯気も包みて海苔の艶

はくまいのゆげもつつみてのりのつや
海苔 海苔
779 1 ポストまで数歩の朝や梅の花

ぽすとまですうほのあさやうめのはな
梅の花 歩(数歩)
778 第821回
(2025.1)
2 冬深し小児科にある木のパズル

ふゆふかししょうにかにあるきのぱずる
冬深し
777 3 私有地に名前を付けた雪だるま

しゆうちになまえをつけたゆきだるま
雪だるま
776 3 脇息と碁盤の並ぶ冬座敷

きょうそくとごばんのならぶふゆざしき
冬座敷
775 第820回
(2025.1)
0 咽ながら蕎麦食べつくし去年今年

むせながらそばたべつくしこぞことし
去年今年 去年今年 新年
774 1 買初の正価計算してをりぬ

かいぞめのせいかけいさんしてをりぬ
買初 買初 新年
773 0 初音して顔見合はせて笑顔なり

はつねしてかおみあわせてえがおなり
初音 音(初音) 新年
772 第819回
(2024.12)
0 この木の葉バス通りより吹かれけり

このこのはばすどおりよりふかれけり
木の葉
771 3 出戻りの再婚話石蕗の花 

でもどりのさいこんばなしつわのはな
石蕗の花
770 1 くじ引きのポインセチアは小さき鉢

くじびきのぽいんせちあはちさきはち
ポインセチア
769 第818回
(2024.12)
1 ふうふうと子供の皿のおでんかな

ふうふうとこどものさらのおでんかな
おでん おでん
768 2 短日の切手売り場の列に着く

たんじつのきってうりばのれつにつく
短日 短日
767 2 天使舞ふ歳末のショーウインドー

てんしまうさいまつのしょーういんどー
歳末 天(天使)
766 第817回
(2024.11)
2 根深汁帰宅時間のライン入る

ねぶかじるきたくじかんのらいんいる
根深汁
765 0 遠火事にベランダ越しの会話かな

とおかじにべらんだごしのかいわかな
遠花火
764 3 探梅行折り返すバス見送りぬ

たんばいこうおりかえすばすみおくりぬ
探梅行
763 第816回
(2024.11)
3 立冬の葉書に不足切手貼る

りっとうのはがきにふそくきってはる
立冬 立冬
762 0 七五三不二家のペコちゃんも晴れ着

しちごさんふじやのぺこちゃんもはれぎ
七五三 七五三
761 2 寒晴れや発表会のちらし貼る

かんばれやはっぴょうかいのちらしはる
寒晴れ 発(発表会)
第815回
(2024.10)
投句なし(10)
760 第814回
(2024.10)
4 片頭痛して秋風に身を晒す

へんずつうしてあきかぜにみをさらす
秋風 秋風
759 0 松茸や成城石井紀伊国屋

まつたけやせいじょういしいきのくにや
松茸 松茸
758 1 沿線を白粉花の赤白黄

えんせんをおしろいばなのあかしろき
白粉花 線(沿線)
757 第813回
(2024.9)
0 スマホ持ちポケモンGOと秋日和

すまほみちぽけもんごーとあきびより
秋日和
756 2 あちらにはカンナこちらにはコスモス

あちらにはかんなこちらにはこすもす
カンナ・コスモス
755 2 乳母車覗けばチワワ秋旱

おばぐるまのぞけばちわわあきひでり
秋旱
754 第812回
(2024.9)
4 鍵隠す場所に芋虫居りにけり

かぎかくすばしょにいもむしおりにけり
芋虫 芋虫
753 2 三部作じつくりと観る夜長かな

さんぶさくじっくりとみるよながかな
夜長 夜長
752 2 秋気澄む茶室に掛くる墨絵かな

しゅうきすむちゃしつにかくるすみえかな
秋気澄む 掛(掛くる)
751 第811回
(2024.9)
0 緩やかにリード短く花野行く

ゆるやかにりーどみじかくはなのゆく
花野
750 5 鰯雲塀に立て掛く一輪車 

いわしぐもへいにたてかくいちりんしゃ
鰯雲
749 3 流れ星瞬発力の願ひ事 

ながれぼししゅんぱつりょくのねがいごと
流れ星
748 第810回
(2024.8)
1 絵日記の為の朝顔育てをり

えにっきのためのあさがおそだてをり
朝顔 朝顔
747 2 生きているオセロの隅の残暑かな

いきているおせをのすみのざんしょかな
残暑 残暑
746 0 方向を見失りたる処暑の街

ほうこうをみうしないたるしょしょのまち
処暑 向(方向)
745 第809回
(2024.8)
1 帰省子と家族写真に納まりぬ

きせいしとかぞくしゃしんにおさまりぬ
帰省子
744 1 虹立ちて個々の部屋より出でにけり

にじたちてここのへやからいでにけり
743 0 寝返りの特に気になる熱帯夜

ねがえりのとくにきになるねったいや
熱帯夜
742 第808回
(2024.7)
3 ザックには珈琲の豆山開

ざっくにはこ0ひいのまめやまびらき
山開 山開
741 1 白玉とメニュー指さす二人かな

しらたまとめにゅうゆびさすふたりかな
白玉 白玉
740 2 古典派の曲の流るる白夜かな

こてんはのきょくのながるるびゃくやかな
白夜 古(古典派)
第807回
(2024.7)
投句なし(9)
739 第806回
(2024.6)
0 籠を持つ蛍の匂ふ手を見詰む

かごをもつほたるのにおうてをみつむ
738 0 夏大根煮る換気扇唸れる

なつだいこんにるかんきせんうなれる
夏大根 夏大根
737 1 団扇配らるる横浜中華街

うちわくばらるるよこはまちゅうかがい
団扇 横(横浜中華街)
736 第805回
(2024.6)
0 目印はスーパーの白さるすべり

めじるしはすーぱーのしろさるすべり
白さるすべり
735 1 時の日や予約を入れるレストラン

ときのひやよやくをいれるれすとらん
時の日
734 0 紫陽花に触れるショルダーバッグかな

あじさいにふれるしょるだーばっぐかな
紫陽花
733 第804回
(2024.5)
投句なし(9)
732
731
730 第803回
(2024.5)
1 五月来るバイトに被るキャップかな

ごがつくるばいとにかぶりきゃっぷかな
五月
729 2 バービーの背筋すつくと清和かな

ばーびーのせすじすっくとせいわかな
清和
728 0 腕を組み片手は杖や南吹く

うでをくみかたてはつえやみなみふく
南吹く
727 第802回
(2024.4)
0 出られずに飛んでる蜂を覗き見る

でられずにとんでるはちをのぞきみる
726 4 集ひては病気自慢や春惜しむ

つどいてはびょうきじまんやはるおしむ
春惜しむ 春惜しむ
725 1 順調に見ゆフラスコのクロッカス

じゅんちょうにみゆふらすこのくろっかす
クロッカス 順(順調)
724 第801回
(2024.4)
2 自転車のパンクを直し春夕焼

じてんしゃのぱんくをなおしはるゆやけ
春夕焼
723 1 野遊びに一品各自持参せよ

のあさびにいっぴんかくじじさんせよ
野遊び
722 0 中央分離帯に燃ゆ躑躅かな

ちゅうおうぶんりたいにもゆつつじかな
躑躅
721 第800回
(2024.3)
4 アレクサに桜情報聞いてみる

あれくさにさくらじょうほうきいてみる
アレクサ
720 0 遠足の弁当はナイキのリュック

えんそくのべんとうはないきのりゅっく
遠足 ナイキ
719 0 不二家の店頭ペコちゃんは花衣

ふじやのてんとうぺこちゃんははなごろも
花衣 不二家のペコちゃん
718 第799回
(2024.3)
2 看護師を目指すヒジャブの受験生

かんごしをめざすひじゃぶのじゅけんせい
受験生
717 0 胡瓜蒔く支柱去年の探しをり

きゅうりまくしちゅうきょねんのさがしをり
胡瓜蒔く
716 1 ファミレスにゴム風船のアーティスト

ふぁみれすにごむふうせんのあーてぃすと
ゴム風船
715 第798回
(2024.3)
2 下萌に色の褪せたるドラエモン

したもえにいろのあせたるどらえもん
下萌 下萌
714 3 雛祭り女系家族の姦しき

ひなまつりじょけいかぞくのかしましき
雛祭
713 2 自転車に春の香りの向かい風

じてんしゃにはるのかおりのむかいかぜ
向(向かい風)
第797回
(2024.2)
投句なし(8)
712 第796回
(2024.2)
4 薄氷を軽く砕いて車椅子

うすらいをかるくくだいてくるまいす
薄氷 薄氷
711 3 白魚や三人吉三を諳ずる

しらうおやさんにんくつざをそらんずる
白魚 白魚
710 4 春浅し個々の青果にポップ文字

はるあさしここのせいかにぽっぷもじ
春浅し 青(青果)
709 第795回
(2024.1)
3 大寒や手足の指でグーチョキパー

だいかんやてあしのゆびでぐーちょきぱー
大寒
708 2 大寒やユーチューバーのペルシャ猫 

だいかんやゆーちゅーばーのぺるしゃねこ
大寒
707 0 日めくりをビリビリと大寒の朝

ひめるくりをびりびりとだいかんのあさ
大寒
706 第794回
(2024.1)
1 ショッピングセンターの門松と写メ

しょっぴんぐせんたーのかどまつとしゃめ
門松 門松 新年
705 0 嗽して飲む一口や寒の水

うがいしてのむひとくちやかんのみず
寒の水 寒の水
704 1 手相見の前で外せし皮手套

てそうみのまえではずせしかわしゅとう
皮手套 手(手相見)
703 第793回
(2023.12)
1 冴ゆる夜の電子レンジの電子音

さゆるよのでんしれんじのでんしおん
冴ゆる
702 3 自転車に油を注して着ぶくれて

じてんしゃにあぶらをさしてきぶくれて
着ぶくれ
701 1 悴むやお迎へ染みが手の甲に

かじかむやおむかえじみが手のこうに
悴む
700 第792回
(2023.12)
1 先頭の止まりたる熊除けの鈴

せんとうのとまりたるくまよけのすず
699 4 風呂吹や菜箸糸で繋がれて

ふろふきやさいばしいとでつながれて
風呂吹
698 4 堀炬燵短編集のふせてあり

ほりこたつたんぺんしゅうのふせてあり
掘炬燵 短(短編集)
697 第791回
(2023.11)
0 日記買ふついでに立ち読む料理本

にっきかうついでにたちよむりょうりぼん
日記買う
696 2 鯛焼を並んで買へば増す旨さ

たいやきをならんでかえばますうまさ
鯛焼
695 0 優先のフェイスパックに湯ざめせり

ゆうせんのふぇいすぱっくにゆざめせり
湯ざめ
694 第790回
(2023.11)
0 小春日の東関東自動車道

こはるびのひかしかんとうじぢyしゃどう
小春 小春日
693 4 地下鉄へ降りる階段大熊手

ちかてつへおりるかいだんおおくまで
熊手 大熊手
692 2 寄鍋や帰宅時間はとうに過ぎ

よせなべやきたくじかんはとうにすぎ
鍋焼 帰(帰宅)
691 第789回
(2023.10)
3 蔦かづら通学路であり通勤路

つたかずらつうがくろでありつうきんろ
蔦かづら
690 1 菊供養歌舞伎役者の手形見て

きくくようかぶきやくしゃのてがたみて
菊供養
689 2 灯火親し回し読みする句集かな

とうかしたしまわしよみするくしゅうかな
灯火親し
688 第788回
(2023.10)
3 栗飯の炊ける匂ひやワンルーム

くりめしのたけるにおいやわんるーむ
栗飯 栗飯
687 1 ガレージの屋根に木の実の落つる音

がれーじのやねにこのみのおちるおと
木の実落つ 木の実落つ
686 1 秋刀魚二尾焼いてあるのを買いにけり

さんまにびやいてあるのをきにけり
秋刀魚 尾(二尾)
685 第787回
(2023.10)
2 自然薯を包むスポーツ新聞紙

じねんじょをつつむすぽおつしんぶんし
自然薯
684 2 実石榴や門扉に掛かる錆びた鍵

みざくろやもんぴにかかるさびたかぎ
実石榴
683 2 前掛けで磨く林檎は店先に

まえかけでみがくりんごはみせさきに
林檎
682 第786回
(2023.9)
1 片隅に糸瓜の棚を作りけり

かたすみにへちまのたなをつくりけり
糸瓜 糸瓜
681 1 水澄むや洗面台の拡大鏡

みずすみやせんめんだいのかくだいきょう
水澄む 水澄む
680 5 脇息に置かれし肘や秋深し

脇息におかれしひじやあきふかし
秋深む 息(脇息)
679 第785回
(2023.9)
0 会員の募集広告休暇明

かいいんのぼしゅうこうこくきゅうかあけ
休暇明
678 1 枝豆の莢捨てる手作りの箱

えだまめのさやすてるてづくりのはこ
枝豆
677 4 等分に分ける小鉢やとろろ汁

とうぶんにわけるこばちやとろろじる
とろろ汁
676 第784回
(2023.8)
1 星飛んで魂少し抜き取られ

ほしとんでたましいすこしぬきとられ
星飛ぶ 流星
675 0 列なして一糸乱れぬ踊かな

れつなしていっしむだれぬおどりかな
674 0 立食ひの屋台に並ぶ秋の暮

たちぐいのやたいにならぶあきのくれ
秋の暮 屋(屋台)
第783回
(2023.8)
投句なし(7)
673 第782回
(2023.7)
2 帰省子や充電済みの電子機器

きせいしやにゅうでんずみのでんしきき
帰省子 帰省
672 0 狭庭にも家庭菜園トマトもぐ

さにわにもかていさいえんとまともぐ
トマト トマト
671 1 火曜日にメロン届くとメール来る

かようびにめろんとどくとめーるくる
メロン 火(火曜日)
670 第781回
(2023.7)
2 夏の月ウェーブ髪のギター弾き

なつのつきうぇーぶかみのぎたーひき
夏の月
669 1 浮人形ネット袋に干されけり

うきにんぎょうねっとぶくろにほされけり
浮人形
668 2 冷奴胡坐の中の指定席

ひややっこあぐらのなかのしていせき
冷奴
667 第780回
(2023.6)
4 某私立小学校の夏帽子

ぼうしりつしょうがっこうのなつぼうし
夏帽子 夏帽子
666 1 鮎頂きて大吟醸の封を切る

あゆいただきてだいぎんじょうのふうをきる
665 5 即席の麺を待つ間の麦茶かな

そくせきのめんをまつまのむぎちゃかな
麦茶 席(即席)
664 第779回
(2023.6)
3 犬小屋の剥げてるペンキ柿若葉

いぬごやのはげてるぺんきかきわかば
柿若葉
663 2 一瞬にオセロの白が青嵐

いっしゅんにおせろのしろがあおあらし
青嵐
662 2 右手にスマホ左手に青林檎

みぎてにすまほひだりてにあおりんご
青林檎
661 第778回
(2023.5)
1 短夜の寝返り打てば魚鼓の音

みじかよのねがえりうてばきょくのおと
短夜 短夜
660 2 少年は急に無口に栗の花

しょうねんはきゅうにむくちにくりのはな
栗の花 栗の花
659 1 朝顔市両手ふさぐる小鉢かな

あさがおいちりょうてふさぐるこばちかな
朝顔市 朝(朝顔市)
658 第777回
(2023.5)
3 五月来てピアノの音のまた外れ

ごがつきてぴあののおとのまたはずれ
五月
657 2 動かざる天道虫に軽く息

うごかざるてんとうむしにかるくいき
天道虫
656 0 箱買ひのトマトのレシピ検索す

はこがいのとまとのれしぴけんさくす
トマト
655 第776回
(2023.5)
3 スプレーは無臭卯の花腐しかな

すぷれーはむしゅううのはなくだしかな
卯の花腐し 卯に花腐し
654 0 兄をこ越す弟の背や柏餅

あにをこすおとうとのせやかしわもち
柏餅 柏餅
653 1 痛快な冒険漫画読む薄暑

つうかいなぼうけんまんがよむはくしょ
薄暑 痛(痛快)
652 第775回
(2023.4)
1 黄砂来てアレルギーとか中国とか

こうさきてあれるぎーとかちゅうごくとか
黄砂
651 7 朧月鎮痛剤の効いてきし

おぼろすきちんつうざいのきいてきし
朧月
650 2 春夕焼準特急を包み込み

はるゆうやけじゅんとっきゅうをつつみこみ
春夕焼
649 第774回
(2023.4)
0 目を見張り声を失ふ花盛り

めをみはりこえをうしなうはなざかり
花盛り
648 2 二人には日永もあつと言ふ長さ

ふたりにはひながもあっというながさ
日永 日永
647 4 予定は入れぬ土曜日の万愚節

よていはいれぬどようびのばんぐせつ
万愚節 土(土曜日)
646 第773回
(2023.3)
0 デージーのほとりにアフタヌーンティー

でいじいのほとりにあふたぬうんてぃい
デージー
645 2 フラスコに映る半身ヒヤシンス

ふらすこにうつるはんしんひやしんす
ヒヤシンス
644 2 北窓開く老眼鏡の見つかりぬ

きたまどあくろうがんきょうにみつかりぬ
北窓開く
643 第772回
(2023.3)
2 春雷に乱れ無き飴切の音

しゅんらいにみだれなきあめきりのおと
春雷
642 5 返信に様を書き足す二月尽

へんしんにさまをかきたすにがつじん
土筆
641 0 食卓の話題の主は土筆かな

しょくたくのわだいのぬしはつくしかな
640 第771回
(2023.2)
1 お隣のまだ気が付かぬ蕗の薹

おとなりのまだきがつかぬふきのとう
蕗の薹
639 1 スタートの位置に紅梅滑り台

すたーとのいちにこうばいすべりだい
紅梅
638 0 春寒のポストにピザのメニューかな

はるざむのぽすとにぴざのめにゅーかな
春寒
637 第770回
(2023.2)
1 白昼のズンバ教室春浅し

はくちゅうのずんばきょうしつはるあさし
春浅し 春浅し
636 0 直角の路地を曲がりて水菜かな

ちょっかくのろじをまがりてみずなかな
水菜 水菜
635 1 寒のあけ少人数の句会かな 

かんあけのしょうにんずうのくかいかな
寒あけ 数(少人数)
634 第769回
(2023.1)
4 大寒の朝風呂炊いて居りにけり

だいかんのあさぶろたいておりにけり
大寒
633 0 コンビニのおでん抱えて緩歩かな

こんびにのおでんかかえてかんぽかな
おでん
632 2 冬の鳥スマホ出す間に飛び立ちぬ

ふゆのとりすまほだすまにとびたちぬ
冬の鳥
631 第768回
(2023.1)
2 順番に焼き上がりたる雑煮餅

じゅんばんにやきあがりたるぞうにもち
雑煮餅 雑煮 新年
630 7 初句会一輪挿しを四か所に

はつくかいいちりんざしをよんかしょに
初句会 初句会 新年
629 3 店先のペコちゃん人形春小袖

みせさきのぺこちゃんにんぎょうはるこそで
春小袖 人(人形) 新年
628 第767回
(2022.12)
3 開けずとも知るクリスマスプレゼント

あけずともしるくりすますぷれぜんと
クリスマスプレゼント
627 2 編み上げて被つてみせる冬帽子

あみあげてかぶってみせるふゆぼうし
冬帽子
626 0 薄らと夕日の色の千鳥かな

うっすらとゆうひのいろのちどりかな
千鳥
625 第766回
(2022.12)
2 枯蔓の幽かな音をたてにけり

かれづるのかすかなおとをたてにけり
枯蔓 枯蔓
624 2 のつぺ汁胡坐に孫の寝顔かな

のっぺいじるあぐらにまごのねがおかな
のつぺい汁 のつぺい汁
623 1 逆立ちの足受く友を小春風

さかだちのあしうくともをこはるかぜ
小春風 足(逆立ちの足)
622 第765回
(2022.11)
0 煮凝や通販で買ふ美容液

にこごりやつうはんでかうびようえき
煮凝
621 1 冬の雨醤油の焦げた匂ひかな

ふゆのあめしょうゆのこげたにおいかな
冬の雨
620 2 日向ぼこ猫より先に閉づ眼

ひなたぼこねこよりさきにとづまなこ
ひなたぼこ
619 第764回
(2022.11)
1 凩やあまゆるくせの室内犬

こがらしやあまゆるくせのしつないけん
618 0 蕎麦を食べさてと膝打つ酉の市

そばをたべさてとひざうつとりのいち
酉の市 酉の市
617 3 先生は熱血漢や皮ジャンパー

せんせいはねっけつかんやかわじゃんぱー
皮ジャンパー 生(先生)
616 第763回
(2022.10)
3 手土産の練菓子を開け秋惜しむ

てみあげのねりがしをあけあきおしむ
秋惜しむ
615 1 福耳に刺さるピアスや紅葉狩

ふくみみにささるぴあすやもみじがり
紅葉狩
614 2 落花生チラシで作るゴミの箱

らっかせいちらしでつくるごみのはこ
落花生
613 第762回
(2022.10)
1 朝寒の茶柱が立つ湯呑かな

あさざむやcyばしらがたつゆのみかな
朝寒 朝寒
612 1 踏み台に乗るは夫や吊し柿

ふみだいにのるはおっとやつるしがき
吊し柿 吊し柿
611 3 声出して笑ふことあり石榴の実

こえだしてわらうことありざくろのみ
石榴の実 石(石榴の実)
610 第761回
(2022.10)
1 秋日や登りカーブのいろは坂

しゅうじつやのぼりかーぶのいろはざか
秋日
609 1 木犀や住宅街の歯科医院

もくせいやじゅうたくがいのしかいいん
木犀
608 4 酔芙蓉この時間まだ素面です

すいふようこのじかんまだしらふです
酔芙蓉
607 第760回
(2022.9)
5 爽やかにワイングラスは目の高さ

さわやかにわいんぐらすはめのたかさ
爽やか 爽やか
606 5 見える傷見えない傷や衣被

みえるきずみえないきずやきぬかつぎ
衣被 衣被
605 1 天窓を開け放したる良夜かな

てんまどをあけはなしたるりょうやかな
良夜 良(良夜)
604 第759回 1 ジャズライブ余韻の耳を虫時雨

じゃずらいぶよいんのみみをむししぐれ
虫時雨
603 0 宵闇の宅配バイク擦れ違ふ

よいやみのたくはいばいくすれちがう
宵闇
602 5 幸運の色は何色梨を剥く

こううんのいろはなにいろなしをむく
601 第758回 1 サンダルの飛ばされて消ゆ台風禍

さんだるのとばされてきゆたいふうか
台風 颱風
600 1 朝顔やヤフーニュースをタップして

あさがおややふうにゅうすをたっぷして
朝顔 朝顔
559 1 受け皿の余さず啜る新酒かな

うけざらのあまさずすするしんしゅかな
新酒 余(余さず)
558 第757回 3 百日草スーツケースは五泊用

ひゃくにちそうすーつけーすはごはくよう
百日草
557 4 合歓の花脚立を畳む音響く

ねむのはなきゃたつをたたむおとひびく
合歓の花
556 2 猛暑日の矮鶏の卵が滑り落つ

もうしょびのちゃぼのたまごがすべりおつ
猛暑日
555 第756回 0 マシュマロを焦がさぬやうにキャンプファイヤー

ましゅまろをこがさぬようにきゃんぷふぁいやあ
キャンプファイヤー キャンプ
554 2 孫自慢薬自慢や心太

まごじまんくすりじまんやところてん
心太 心太
553 4 何もかも意欲失せたる大暑かな

なにもかもいよくうせたるたいしょかな
大暑 意(意欲)
552 第755回 1 レース編む転がる糸と鉛筆と

れーすあむころがるいととえんぴつと
レース編む
551 0 頼りなき彼氏の腕や貸ボート

たよりなきかれしのうでやかしぼーと
貸ボート
550 1 巴里祭やハッピーエンドのハリウッド

ぱりさいやはっぴーえんどのはりうっど
巴里祭
549 第754回 1 歳の差のはなるる夫婦枇杷を剥く

としのさのはなるるふうふびわをむく
枇杷 枇杷
548 2 一匹の目高に名前付けて飼ふ

いっぴきのめだかになまえつけてかう
目高 目高
547 1 酸味あるコーヒーをゐる夏の宵

さんみあるこーひーをいるなつのよい
夏の宵 酸(酸味)
546 第753回 1 歯ブラシを新しく替ふ芒種かな

はぶらしをあたらしくかうぼうしゅかな
芒種
545 1 日雷とつさに掴む彼の腕

ひかみなりとっさにつかむかれのうで
日雷
544 0 この服に似合ふサンダル履きにけり

このふくににあうさんだるはきにけり
サンダル
第752回 投句なし(6) 胡瓜の花
入梅
543 第751回 0 葉桜の下のゴールにシュート決め

はざくらのしたのごーるにしゅーときめ
葉桜
542 3 御手玉の鈴を縫ひ込むえごの花

おてだまのすずをぬいこむえごのはな
えごの花
541 3 花水木商店街のジャズライブ

はなみずきしょうてんがいのじゃずらいぶ
花水木
540 第750回 1 朧夜のタクシー乗り場に千鳥足

おぼろよのたくしーのりばにちどりあし
朧夜
539 0 新しき茶筒に封を切る新茶

あたらしきちゃづづにふうをきるしんちゃ
新茶 新茶
538 5 鉄棒の後ろ回りやチューリップ

てつぼうのうしをまわりやちゅーりっぷ
チューリップ 後(後ろ回り)
537 第749回 4 新しきチョーク置かるる四月かな

あたらしきちょーくおかるるしがつかな
四月
536 2 見たはずの思ひ出せない春の夢

みたはずのおもいだせないはるのゆめ
春の夢
535 2 看護師のピンクの白衣うららけし

かんごしのぴんくのはくいうららけし
うららけし
534 第748回 4 山葵田やバス降りて徒歩五十分

わさびだやばすおりてとほごじゅっぷん
山葵田 山葵
533 3 御結びを頬張る昼餉磯開き

おむすびをほおばるひるげいそびらき
磯開き 磯開き
532 2 陽春や冨士見坂より富士を見ぬ

ようしゅんやふじみざかよりふじをみぬ
陽春 陽(陽春)
531 第747回 1 まだ早い否もう遅い雛納

まだはやいおやもうおそいひなおさめ
雛納
530 1 頬白やスマートホンの住所録

ほおじろやすまあとほんのじゅうしょろく
頬白
529 3 真夜中の蜆静かに鳴いてをり

まよなかのしじみしずかにないてをり
528 第746回 3 すかんぽや呼捨てさるる男子どち

すかんぽやよびすてさるるだんしどち
すかんぽ 酸葉
527 2 輪の中に和装の顧問卒業期

わのなかにわそうのこもんそつぎょうき
卒業期 卒業
526 0 春の夜のしたたむ文の遅筆かな

はるのよのしたたむふみのちひちかな
春の夜 遅(遅筆)
525 第745回 0 スキップにおさげが揺れる犬ふぐり

すきっぷにおさげがるれるいぬふぐり
犬ふぐり
524 1 切り損ね箸に連なる若布かな

きりそこねはしにつらなるわかめかな
若布
523 0 ポキと折るアスパラガスの茎の音

ぽきとおるあすぱらがすのくきのおと
アスパラガス
522 第744回 0 雪解や革靴数多磨き上ぐ

ゆきどけやかわぐつあまたみがきあぐ
雪解 雪解
521 1 公魚や猫背の背中摩り合ふ

わかさぎやねこぜのせなかさすりあう
公魚 公魚
520 3 続編の待たるる日々やフリージア

ぞくへんのまたるるひびやふりーじあ
続(続編) フリージア
519 第743回 2 大寒の圧力鍋に肉ごろん

だいかんぼあつりょくなべににくごろん
大寒
518 1 1月の垣根を風の豊かなり

いちがつのかきねをかぜのゆやかなり
1月
517 2 蜜柑山指さす先は阿蘇火山

みかんやまゆびさすさきはあそかざん
蜜柑山
516 第742回 0 設ひは応接室の福寿草

ひつらいはおうせつしつのふくじゅそう
福寿草 福寿草 新年
515 3 名も知らぬ歌手の前座や猿回し

なもしらぬかしゅのぜんざやさるまわし
猿回し 猿回し 新年
514 2 年明くや数へ年では同い年

としあくやかぞえどしではおないどし
年明く 数(数え年) 新年
513 第741回 2 数え日の捨て去るものと残るもの

かぞえびのすてさるものとのこるもの
数え日
512 1 寒いねに寒いねと測る血圧

さむいねにさむいねとはかるけつあつ
寒い
511 0 店頭のラメ入りポインセチアかな

てんとうのらめいりぽいんせちあかな
ポインセチア
510 第740回 4 仏壇と神棚の在る白障子

ぶつだんとかみだなのあるしろしょうじ
白障子 障子
509 1 ポケモンのタスク完了して湯ざめ

ぽけもんのたすくかんりょうしてゆざめ
湯ざめ 湯ざめ
508 2 通販の送料無料クリスマス

つうはんのそうりょうむりょうくりすます
クリスマス 無(無料)
507 第739回 4 生まれたる家はもう無き枇杷の花

うまれたるいえはもうなきみわのはな
枇杷の花
506 2 蜜柑剥く指先見つつ聞く話

みかんむくゆびさきみつつはなしきく
蜜柑
505 0 七五三写真選びの消去法

しちごさんしゃしんえらびのしょうきょほう
七五三
504 第738回 0 木の葉髪このくらいならまだましね

このはがみこのくらいならまだましね
木の葉髪 木の葉髪
503 0 朝漬の重しこの頃手強しき

あさづけのおもしこのごろてごわしき
朝漬 朝漬
502 3 赤き日の静かに沈む御講凪

あかきひのしずかにしずむおこうなぎ
御講凪 沈(沈む)
501 第737回 1 団栗の筆字が壁にひらひらと

どんぐりのふでじがかべにひらひらと
団栗
500 0 花野より子犬を連れて酪農家

はなのよりこいぬをつれてらくのうか
花野
499 3 じゃんけんのぐうの顔して隼人瓜

じゃんけんのぐうのかおしてはやとうり
隼人瓜
498 第736回 1 自転車のサドル叩いて寒露かな

じてんしゃのさどるたたいてかんろかな
寒露 寒露
497 4 蓑虫や単身赴任のワンルーム

ものむしやたんしんふにんのわんるーむ
蓑虫 蓑虫
496 3 割引のシール貼られし茸飯

わりびきのしーるはられしきのこめし
茸飯 割(割引)
495 第735回 2 枝豆の引抜様の泥を浴ぶ

えだまめのひきぬきざまのどろをあぶ
枝豆
494 0 腰高に踊る海外看護助手

こしだかにおどるかいがいかんごじょしゅ
493 3 報告の数多抱ふる墓参かな

ほうこくのあまたかかうるぼさんかな
墓参
492 第734回 2 芒野を風の大波小波かな

すすきのをかぜのおおなみこなみかな
芒野
491 1 福耳は父ゆづりなり蚯蚓鳴く

ふくみみはちちゆずりなりみみずなく
蚯蚓鳴く 蚯蚓鳴く
490 2 阿波踊心底惚れてゐたりけり

あわおどりしんそこほれていたりけり
阿波踊 底(心底)
489 第733回 4 目白籠吊るす軒下風の道

めじろかごつるすのきしたかぜのみち
目白籠
488 2 蜩や学習塾に急ぎ足

ひぐらしやがくしゅうじゅくにいそぎあし
487 5 お下がりの似合ふ妹小鳥来る

おさがりのにあういもうとことりくる
小鳥くる
486 第732回
0 逃げ惑ふこちらに鼠花火かな

にげまどうこちらにねずみはなびかな
鼠花火 花火線香
485 2 晩餐の冷製南瓜スープかな

ばんさんのれいせいかぼちゃすーぷかな
南瓜 南瓜
484 6 相棒は仇役なり村芝居

あいぼうはかたきやくなりむらしばい
村芝居 棒(相棒)
483 第731回
2 肩車されて枇杷の実目の高さ

かたぐるまされてびわのみめのたかさ
枇杷の実
482 2 前髪を切って涼しく描く眉

まえがみをきってすずしくえがくまゆ
涼し
481 1 玉葱の飴色香る午後の五時

たまねぎのあめいろかおるごごのごじ
玉葱
480 第730回
1 夜濯にノーブラの胸たわたわと

よすすぎにのーぶらのむねたわたわと
夜濯 夜濯
479 5 焼酎や島唄歌ふ声の艶

しょうちゅうやしまうたうたうこえのつや
焼酎 焼酎
478 4 夜濯にころんと小銭転がって

よすすぎにころんとこぜにころがって
夜濯 小(小銭)
477 第729回
3 鈍行の席に落ち着き缶ビール

どんこうのせきにおちつきかんびーる
缶ビール
476 2 差入れは冷し西瓜や合唱部

さしいれはひやしすいかやがっしょうぶ
冷し西瓜
475 4 鮎食す皆の見惚るる箸捌き

あゆしょくすみなのみほるるはしさばき
474 第728回 3 掌になかなか乗らぬ守宮かな

てのひらになかなかのらぬやもりかな
守宮 守宮
473 1 サムシングブルー忍ばす青水無月

さむしんぐぶるーしのばすあおみなづき
青水無月 水無月
472 0 膨らます浮輪に逸る子の瞳 

ふくらますうきわにはやるこのひとみ
浮輪 輪(浮輪)
471 第727回 2 カラフルなセル着て高座湧かせをり

からふるなせるきてこうざわかせおり
セル
470 0 髪を切りレースの襟のワンピース

かみをきりれーすのえりのわんぴーす
レース
469 0 新茶汲む和菓子の箱を解きにけり

しんちゃくむわがしのはこをときにけり
新茶
468 第726回 聳え立つ送電線や麦の秋

そびえたつそうでんせんやむぎのあき
麦の秋 麦の秋
4647 生烏賊の腸に指探り入れ

なまいかのはらわたにゆびさぐりいれ
烏賊 烏賊
466 送迎のバスは桃色梅雨晴間

そうげいのばすはももいろつゆはれま
梅雨晴間 迎(送迎)
465 第725回 2 柿若葉ベランダ越しの会話かな

かきわかばべらんだごしのかいわかな
柿若葉
464 1 少女等のひかがみ眩し青嵐

しょうじょらのひかがみまぶしあおあらし
青嵐
463 2 差入れのバナナ置かるる部室かな

さしいれのばななおかるるぶしつかな
バナナ
462 第724回 0 組立てる立夏のドールハウスかな

くみたてるりっかのどーるはうすかな
立夏 立夏
461 2 蚕豆や過保護に徹す座敷犬

そらまめやかほごにってっすざしきいぬ
蚕豆 蚕豆
460 1 夏めくや昇降口の落し物

なつめくやしょうこうぐちのおとしもの
夏めく 降(昇降口)
459 第723回 2 たなさきのどれも着けたし春ショール

たなさきのどれもつけたしはるしょーる
春シヨール
458 2 別れ霜ストッキングの色はモカ

わかれじもすとっきんぐのいろはもか
別れ霜
457 3 貝寄風や上方寄席の旗なびき

かいよせやかみがたよせのはたなびき
貝寄風
456 第722回 1 外つ国のパークは広きカイト飛ぶ

とつくにのぱあくはひろきかいととぶ
カイト
455 2 脇息の並ぶ座敷や桜鯛

きょうそくのならぶざしきやさくらだい
桜鯛 桜鯛
454 3 折り紙の八角箱に春ショール

おりがみのはっかくばくにはるしょおる
春ショール 箱(八角箱)
453 第721回 3 嫁の地に暮らす息子や鳥帰る

よめのちにくらすむすこやとりかえる
鳥帰る
452 見上ぐるる春分の日の鳥瞰図

みあぐるるしゅんぶんのひのちょうかんず
春分の日
451 点滅の信号急ぐ春日傘

てんめつのしんごういそぐはるひがさ
春日傘
450 第720回 3 ペコちゃんの如く田楽味噌舐めり

ぺこちゃんのごとくでんがくみそなめり
田楽 田楽
449 1 開帳や駅で落ち合ふ四姉妹

かいちょうやえきでおちあうよんしまい
開帳 開帳
448 2 白酒の旗と床几の茶店かな

しろざけのはたとしょうぎのcたみせかな
白酒 自・白(白酒)
447 第719回 3 銀輪の列に加はる春一番

ぎんりんのれつにくわわるはるいちばん
春一番
446 1 梅が香の古屋数多や黙の町

うめがかのふるやあまたやもだのまち
梅が香
445 1 春光や螺鈿の箸の賑はへり

しゅんこうやらでんのはしのにぎわえり
春光
444 第718回 1 くすぐられ声あげ笑ふ猫柳

くすぐられこえあげわらうねこやなぎ
猫柳 猫柳
443 2 小便小僧にもバレンタインの日

しょうべんこぞうにもばれんたいんのひ
バレンタイン バレンタイン
442 4 散乱の知育玩具や春の昼

さんらんのちいくがんぐやはるのひる
春の昼 育(知育)
441 第717回 2 ポンポンを揺らし駆け寄る冬帽子

ぽんぽんをゆらしかけよるふゆぼうし
冬帽子
440 2 鯛焼の店の主人は異星人

たいやきのみせのしゅじんはうちゅうじん
鯛焼
439 1 ストールに光る留め金闊歩する

すとーるにひかるとめがねかっぽする
ストール
438 第716回 2 竹馬の猿と掛合ふ猿回し

たけうまのさるとかけあうさるまわし
竹馬 竹馬
437 3 凍蝶は夢と現を舞ひにけり

いてちょうはゆめとうつつをまいにけり
凍蝶 凍蝶
436 1 蓬莱や座右に置かる電子辞書

ほうらいやざゆうにおかるでんしじしょ
蓬莱 辞(電子辞書) 新年
435 第715回 2 冬深し絵手紙の朱のはみ出しぬ

ふゆふかしえてがみのしゅのはみだしぬ
冬深し
434 0 竹とんぼならいに乗りてつとに消ゆ

たけとんぼならいにのりてつとにきゆ
ならい
433 1 冬服の裏地の艶の滑りかな

ふゆふくのうらじのつやのすべりかな
冬服
432 第714回 2 アレクサに今日は何の日葛湯練る

あれくさにきょうはなんのひくずゆねる
葛湯練る 葛湯
431 2 断捨離の手紙の束や庭焚火

だんしゃりのてがみのたばやにわたきび
庭焚火 焚火
430 1 午後三時マスクの中の欠伸かな

ごごさんじますくのなかのあくびかな
マスク 伸(欠伸)
第713回 投句なし(5)
429 第712回 2 クッキーの生地を捏ねてる時雨の日

くっきーのきじをこねてるしぐれのひ
時雨 時雨
428 3 スケボーのストップモーション鷹の空

すけぼーのすとっぷもーしょんたかのそら
鷹の空
427 2 欠点も好きになりたる小春かな

けってんもすきになりたりこはりかな
小春 欠(欠点)
426 第711回 1 白粉が咲いて重たきエコバック

おしろいがさいておもたきえこばっく
白粉
425 0 肌寒やブラックティーとレモンティー

はだざむやぶらっくてぃーとれもんてぃー
肌寒
424 4 御手玉に鈴入れて縫ふ菊日和

おてだまにすずいれてぬうきくびより
菊日和
423 第710回 1 ラジコンの飛行機飛ばす刈田原

らじこんのひこうきとばすかりたはら
刈田原 刈田
422 3 刃先より出づる柚子の香厨人

はさきよりいずるゆずのかくるわびと
柚子 柚子
421 0 平和祭ジャングルジムと水飲み場

へいわさいじゃんぐるじむとみずのみば
平和祭 平(平和祭)
420 第709回 2 脇息の置かるる座敷秋の暮

きょうそくのおかるるざしきあきのくれ
秋の暮
419 ちゅんちゅんと風を往なして稲雀(ちゆんちゆん)

ちゅんちゅんとかぜをいなしていなすずめ
稲雀
418 4 コスモスの揺れて急行列車過ぐ

こすもすのゆれてきゅうこうれっしゃすぐ
コスモス
417 第708回 1 月なる反射ベストの作業員

むげつなるはんしゃべすとのさぎょういん
無月 無月
416 4 秋鯖にそれぞれ進む酒と飯

あきさばにそれそれすすむさけとめし
秋鯖 秋鯖
415 1 水引の花にひかがみ擽られ 

みずひきのはなにひかがみくすぐられ
水引の花 水(水引の花)
414 第707回 1 縁側に塩と西瓜の置かれけり

えんがわにしおとすいかのおかれけり
西瓜
413 0 夜食とる母はパジャマに着替へをり

やしょくとるはははばじゃまにきがえおり
夜食
412 1 雑誌に挟まるる落花生の皮

さっしにはさまるるらっかせいのかわ
落花生
411 第706回 0 新豆腐川に沿ひたる獣道

しんとうふかわにそいたるけものみち
新豆腐 新豆腐
410 1 世話役は幼馴染や地蔵盆

せわやくはおさななじみやじぞうぼん
地蔵盆 地蔵盆
409 3 出来秋や庭に自転車三輪車

できあきやにわにじてんしゃさんりんしゃ
出来秋 出(出来秋)
408 第705回 2 夜濯にホテルの小さきソープかな

よすすぎにちさきほてるのそーぷかな
夜濯
407 2 玉虫の死しても褪せぬ艶放つ

たまむしのししてもあせぬつやはなつ
玉主
406 0 道端の軍手干からぶ極暑かな

みちばたのぐんてひからぶごくしょかな
極暑
405 第704回 0 香水の免税店に充ち満ちぬ

こうすいのめんぜいてんにみちみちぬ
香水 香水
404 3 銭湯の一番風呂や暑気払い

せんとうのいちばんぶろやしょきばらい
暑気払い 暑気払い
403 4 細筆の流るる文字や目高飼ふ

ほそふでのながるるもじやめだかかう
目高 目(目高)
402 第703回 1 青空で作つてみたきサンドレス

あおずらでつくってみたきさんどれす
サンドレス
401 2 セロテープ貼つて紛らす立版古

せろてーぷはってまぎらすたてばんこ
立板古
400 0 梅雨出水中州大方変りたり

つゆでみずなかすおおかたかわりたる
梅雨出水
399 第702回 1 小中高一貫校百合の花

しょうちゅうこういっかんこうゆりのはな
百合の花 百合
398 1 畳屋の薬缶口飲み虹を吹く

たたみやのやかんくちのみにじをふく
397 1 待望の予定流るる梅雨の闇

たいぼうのよていながるるつゆのやみ
梅雨の闇 待(待望)
396 第701回 2 白玉を下戸も上戸も好みをり

しらたまやげこもじょうごもこのみをり
白玉
395 0 葉を広げ柿の葉鮓に賑はへり

はをひろげかきのはずしににぎわえり
柿の葉鮓
394 0 梅雨晴れや野球部員の坊主刈り

つゆばれややきゅうぶいんのぼうずがり
梅雨晴れ
393 第700回 5 一献を下戸にも勧む初鰹

いっこんをげこにもすすむはつがつお
初鰹 初鰹
392 0 黙々と小便小僧風薫る

もくもくとしょうべんこぞうかぜかおる
風薫る 風薫る
391 2 際立てり鉄砲百合と牧師館

きわだてりてっぽうゆりとぼくしかん
鉄砲百合 鉄(鉄砲百合)
390 第699回 5 滴りや木琴鉄琴ヴィブラフォン

したたりやもっきんてっきんびぶらふぉん
滴り
389 2 蟻の列お菓子の国へ導きぬ

ありのくにおかしのくにへみちびきぬ
388 0
山滴る芳名板に 妣の名前

やましたたるほうめいばんにひのなまえ
山滴る
387 第698回 3 葉桜や遊具に子等の声はなし

はざくらやゆうぐにこらのこえはなし
葉桜 葉桜
386 0 長男の息子が分くる粽かな

ちょうなんのむすこがわくるちまきかな
385 3 自転車の補助輪外す立夏かな

じてんしゃのほじょりんはずすりっかかな
立夏 転(自転車)
384 第697回 1 高々と積木の塔や暖かし

たかだかとつみきのとうやあたたかし
暖かし
383 3 花菜漬家族写真のセピア色

はななずけかぞくしゃしんのせぴあいろ
花菜漬
382 2 つばくろや名刀捌く狂四郎

つばくろやめいとうさばくきょうしろう
つばくろ
381 第696回 1 落ちさうで落ち留まるらむ古巣かな

おとそうでおちとまるらんふるすかな
古巣 古巣
380 1 サークルの持寄りおやつ蕨餅

さーくるのもちよりおやつわらびもち
蕨餅 蕨餅
379 0 パンジーは笑顔泣き顔どちらかな

ぱんじーはえがおなきがおどちらかな
パンジー 顔(笑顔泣き顔)
378 第695回 1 百均のピンクコーナー桜咲く

ひゃっきんのぴんくこーなーさくらさく
桜咲く
377 4 石蹴りの平らな石や春の雲

いしけりのたいらないしやはるのくも
春の雲
376 1 朝寝して予定の一つ宙に浮く

あさねしてよていのひとつちゅうにうく
朝寝
375 第694回 1 接木して眼鏡外して背伸びして

つぎきしてめがねがずしてせのびして
接木 接木
374 4 箸置きも母の手作り菜飯かな

はしおきもははのてずくりなめしかな
菜飯 菜飯
373 1 紅梅や献立表の筆の文字

こうばいやこんだてひょうのふでのもじ
紅梅 献(献立)
372 第693回 0 濃茶練るバレンタインのダークチョコ

こいちゃねるばれんたいんのだーくちょこ
バレンタイン
371 0 公魚を釣る夢中になりて猫背

わかさぎをつるむちゅうになりてねこぜ
公魚
370 1 蕗の薹日当たりながら順繰りに

ふきのとうひあたりながらじゅんぐりに
蕗の薹
369 第692回 1 自転車で迎へ撃つなり春一番

じてんしゃでむかえうtyなりはるいちばん
春一番 春一番
368 1 飯蛸の串刺し当てに選びをり

いいだこのくしざしあてにえらびおり
飯蛸 飯蛸
367 0 PCの同期待ちをり春の星

ぴーしーのどうきまちおりはるのほし
春の星 同(同期)
366 第691回 3 ここだけの話聞いてる炬燵かな

ここがけのはなしきいてるこたつかな
炬燵
365 1 冬桜少年のまだ薄き胸

ふゆざくらしょうねんのまだうすきむね
冬桜
364 0 東京に吹雪の動画添付され

とうきょうにふぶきのどうがてんぷされ
吹雪
363 第690回 0 ごまめ噛む歯科医の話などをして

ごまめかむしかいしのはなしなどして
ごまめ ごまめ 新年
362 1 楪や表札の名は薄らかに

ゆづりはやひょうさつのもじうすらかに
新年
361 2 お飾を片す薬局薬剤師

おかざりをかたすやっきょくやくざいし
お飾 薬(薬局・薬剤師) 新年
360 第689回 3 横丁は煮込み料理や空つ風

よこちょyはにこみりょうりやからっかぜ
空つ風
359 0 青年の肩我に触る暖房車

せいねんのかたわれにふるだんぼうしゃ
暖房車
358 2 手と足のネイルを塗つて湯ざめして

てとあしのねいるをぬってゆざめして
湯ざめ
357 第688回 2 根深汁馴染みの味噌を溶き入れし

ねぶかじるなじみのみそをときいれし
根深汁 根深汁
356 1 咳こんでポケットの飴まさぐれり

せきこんでぽけっとのあめまさぐれり
355 3 新しき作務衣着てをり煤払

あたらしきさむえきておりすすはらい
煤払 務(作務衣)
354 第687回 1 持成しは粗茶縁側のちゃんちゃんこ

もてなしはそちゃえんがわのちゃんちゃんこ
ちゃんちゃんこ
353 4 パンダ見て新海苔を買ふ帰り道

ぱんだみてしんのりくぉかうかえりみち
新海苔
352 2 北時雨紐育市も碁盤の目

きたしぐれにゅーよーくしもごばんのめ
北時雨
351 第686回 1 切干を大鉢に盛る祖母の味

きりぼしをおおばちのもるそぼのあじ
切干 切干
350 0 鉢物の位置変へも冬構なり

はちもののいちかえもふゆかまえなり
冬構 冬構
349 2 少年の由無し心青木の実

しょうねんのよしなしこころあおきのみ
青木の実 由(由無し)
第685回 投句なし(4)
348 第684回 0 銀杏の歯触りや子の纏ひ付く

ぎんなんのはざわりやこのまといつく
銀杏 銀杏(ぎんなん)
347 2 うそ寒や自動扉の前に人

うそざむやじどうとびらのまえにひと
うそ寒 うそ寒
346 1 竹の春共通項のない二人

たけのはるひょうつうこうのないふたり
竹の春 共(共通項)
345 第683回 4 反返る回覧板や町残暑

そりかえるかいらんばんやなちざんしょ
残暑
344 0 捨て猫と思はゆ声や秋の暮

すてねことおもわゆこえやあきのくれ
秋の暮
343 1 黒葡萄摘む魔女めく長き爪

くろぶどうつまむまじょめくながきつめ
黒葡萄
342 第682回 5 鰯雲スーツケースの旅シール

いわしぐもすーつけーすのたびしーる
鰯雲 鰯雲
341 2 球場の野外ステージ子規忌かな

きゅうじょうのやがいすてーじしききかな
子規忌 子規忌
340 2 花粉付けふらふらと舞ふ秋の蝶

かふんつけふらふらとまうあきのちょう
秋の蝶 粉(花粉)
339 第681回 0
ジョーダンの跳んでる靴や鳥渡る

じょーだんのとんでるくつやとりわたる
鳥渡る
338 1 防水の軽量リュック山装ふ

ぼうすいのけいりょうりゅっくやまよそおう
山装ふ
337 3 稲妻やちらつと見上ぐ掛け時計

いなずまやちらっとみあぐかけどけい
稲妻
336 第680回 4 自転車の三人乗りや初嵐

じてんしゃのさんにんのりやはつあらし
初嵐 初嵐
335 5 カンナ咲きアンダルシアの空は青

かんなさきあんだるしあのそらはあお
カンナ カンナ
334 0 朝晩の新聞にポストの秋気

あさばんのしんぶんにぽすとのしゅうき
秋気 晩(朝晩)
333 第679回 3 干し物と鉢物の在る露台かな

ほしものとはちもののあるろだいかな
露台
332 2 ファミレスの並ぶママチャリ西日受く

ふぁみれすのならぶままちゃりにいびうく
西日
331 2 帰省子の機体着陸アナウンス

きせいしのきたいちゃくりくあなうんす
帰省子
330 第678回 2 料亭を仕切る入婿洗鯉

りょうていをしきるいるむこあらいごい
洗鯉 あらい
329 2 日焼人ラーメン店の席を占む

ひやけびとたーめんてんのせきをしむ
日焼人 日焼け
328 1 髪切虫鳴いて放せと訴へり

かみきりむしないてはなせとうったえり
髪切虫 切(髪切虫)
327 第677回 2 ロリポップなめなめ笑ふ祭髪

ろりぽっぷなめなめわらうまつりがみ
祭髪
326 0 側溝の水の浄しや日雷

そっこうのみずのきよしやひかみなり
日雷
325 1 見上ぐるる娘の背丈桐の花

みあぐるるむすめのせたけきりのはな
桐の花
324 第676回 5 碁会所の本日よりは藺座布団

ごかいしょのほんじつよりはいざぶとん
藺座布団 夏座布団
323 3 滴りの八分音符と四分音符

したたりのはちぶおんぱとしぶおんぷ
滴り 滴り
322 0 夢の世やレースに乗りて世界旅

ゆめのよやれーすにのりてせかいたび
レース 世(世界旅)
321 第675回 3 梅雨寒やメンチカツ屋の列に並む

つゆざむやめんちかつやのれつになむ
梅雨寒
320 1 小判草子の手に溢れさせ楽し

こばんそうこのてにあふれさせたのし
小判草
319 0 父の日を子供二人と孫四人

ちちのひをこどもふたりとまごよにん
父の日
318 第674回 0 短夜の夢見る間無く目覚めけり

みじかよのゆめみるまなくめざめけり
短夜 短夜
317 2 木耳や円卓回る紹興酒

きくらげやえんたくまわるしょうこうしゅ
木耳 木耳
316 2 子犬にも三輪車にも若葉風

こいぬにもさんりんしゃにもわかばかぜ
若葉風 葉(若葉風)
315 第673回 2 表札もポストも覆ふ黄木香 

ひょうさつもぽすともおおうきもっ
黄木香
314 5 葉桜やゲートボールとベビーカー 

はざくらやげーとぼーるとべびーかー
葉桜
313 1 隣との際をなくする著莪の花 

となりとのきわをなくするしゃがのはな
著莪の花
312 第672回 1 立夏のスリッパ立てに立つスリッパ

りっかのすりっぱたてにたつすりっぱ
立夏 立夏
311 2 駅中の料理教室麦の飯

えきなかのりょうりきょうしつむぎのめし
麦の飯 麦飯
310 1 境内で記念撮影天清和

けいだいできねんさつえいてんせいわ
清和 令・和(清和)
309 第671回 0 桜まじ木綿糸切る糸切歯

さくらまじもめんいときるいときりば
桜まじ
308 4 竹秋の風に匂ひのありにけり

ちくしゅうのかぜににおいのありにけり
竹秋
307 0 扉開く暗唱数字春の闇

そびらあくあんしょうすうじはるのやみ
春の闇
306 第670回 1 別れ霜無印良品の如雨露

わかれじもむじるしりょうひんのじょうろ
別れ霜 別れ霜
305 1 小さき音漏らし水吐く浅利かな

ちさきおともらしみずはくあさりかな
浅利 浅利
304 0 カレー家のシバ神像と金盞花

かれーやのしばしんぞうときんせんか
金盞花 家(カレー家)
303 第669回 2 春苺生クリームの角をたて

はるいちごなまくりーむのつのをたて
春苺
302 2 子も母もはみ出して描くチューリップ

こもははもはみだしてかくちゅーりっぷ
チューリップ
301 2 宮様の笑ふお写真卒業期

みやさまのえまうおしゃしんそつぎょうき
卒業期
300 第668回 1 鳥帰る週の初めは日曜日

とりかえるっしゅうのはじめはにちようび
鳥帰る 鳥帰る
299 0 旬の文字付けたメニューの鰆食ぶ

しゅんのもじつけためにゅーのさわらたぶ
298 3 何度目の身の上話うららけし

なんどめのみのうえばなしうららけし
うららけし 身(身の上話)
297 第667回 5 桜餅祖母とおなじく富士額

さくらもちそぼとおなじくふじびたい
桜餅
296 1 果てしなく打寄せる波桜貝 

はてしなくうちよせるなみさくらがい
桜貝
295 0 通勤のダイヤ改正黄水仙 

つうきんのだいやかいせいきずいせん
黄水仙
294 第666回 5 捨てられぬ端切れ数多や針供養

すてられぬはぎれあまたやはりくよう
針供養 針供養
293 0 公園の遊具塗り立て下萌ゆる

こうえんのゆうぐぬりたてしたもゆる
下萌 下萌
292 4 早春の女子会マカオ料理店

そうしゅんのじょしかいまかおりょうりてん
早春 会(女子会)
291 第665回 1 星型の人参煮ゆるシチューかな

ほしがたのにんじんにゆるしちゅーかな
人参
290 2 絨毯に積木の城の崩れをり

じゅうたんにつみきのしろのくずれをり
絨毯
289 3 セーターにアルファベットの頭文字

せーたーにあるふぁべっとのかしらもじ
セーター
288 第664回 4 葉牡丹に町のボランティアの名札

はぼたんにまちのぼらんてぃあのなふだ
葉牡丹 葉牡丹
287 2 子の為に成り代はりたる厄払

このためになりかわりたるやくばらい
厄払 厄払
286 2 珈琲に白きマシュマロ寒波来ぬ

こーひーにすろきましゅまろかんぱきぬ
寒波 白(白い)
285 第663回 1 上空は蒼し天皇誕生日

じょうくうはあおしてんのうたんじょうび
天皇誕生日
284 3 漱石忌電子書籍の電池切れ

そうせききでんししょせきのでんちぎれ
漱石忌
283 0 掌に受く綿虫を覗き込む

てのひらにうくわたむしをのぞきこむ
綿虫
282 第662回 3 笹鳴や旅はボックスシートから 

ささなきやたびはぼっくすしーとから
笹鳴 笹鳴
281 2 晩酌と一人前の寄鍋と 

ばんしゃくといちにんまえのよせなべと
寄鍋 寄鍋
280 0 酉の市地下鉄の駅地下の地下 

とりのいとちかてつのえきちかのちか
酉の市 地(地下鉄)
第661回 投句なし(3)
279 第660回 2 証印無き自動化ゲート神の旅 

しょういんなきじどうかげーとかみのたび
神の留守 神の留守
278 3 山茶花や庭の片隅チャボの小屋 

さざんかやにわのかたすみちゃぼのこや
山茶花 山茶花
277 1 形良き落葉探してをりにけり 

かたちよきおちばさがしておりにけり
落葉 形(形)
276 第659回 3 木の匙を添えたる膳のとろろ汁

`きのさじをそえたるぜんのとろろじる
とろろ汁
275 3 草の実の付いた給食袋振る

くさのみのついたきゅうしょくぶくろふる
草の実
274 0 デパートのマネキン顔の菊人形

でぱーとのまねきんがおのきくにんぎょう
菊人形
273 第658回 5 柚子の香や親族のみの七回忌 

ゆずのかやしんぞくのみのななかいき
柚子 柚子
272 0 演舞場行く道すがら柳散る 

えんぶじょういくみちすがらやなぎちる
柳散る 柳散る
271 2 小鳥来る同時にしやべる黙の後 

ことりくるどうじにしゃべるもだのあと
小鳥来る 同(同時)
270 第657回 4 衣被私も夫も同じ干支

きぬかつぎわたしもつまもおなじえと
衣被
269 2 秋空や弧を描きつつ飛ぶブーケ

あきぞらをこをえがきつつとぶぶーけ
秋空
268 3 稲妻やオセロゲームの隅取らる

いなずまやおせろげーむのすみとらる
稲妻
267 第656回 4 寝食の自由自在や大糸瓜

しんしょくのじゆうじざいやおおへちま
糸瓜 糸瓜
266 0 朝刊を銜ふポストの冷えにけり

ちょうかんをくわうぽすとのひえにけり
冷やか 冷やか
265 0 事件ですドラマ始まる良夜です

じけんですどらまはじまるようやです
良夜 事(事件)
264 第655回 2 新蕎麦の暖簾を潜る雪駄かな

しんそばののれんをくぐるせったかな
新蕎麦
263 3 秋の夜や果物の香の除光液

あきのよやくだもののかのじょこうえき
秋の夜
262 4 蜩や奥宮までの二百段

ひぐらしやおくみやまでのにひゃくだん
261 第654回 0 待たさるる時長かりし稲の花 

またさるるときながかりしいねのはな
稲の花 稲の花
260 0 乳液の皮膚に馴染みて秋めける 

にゅうえきのひふになじみてあきめける
秋めく 秋めく
259 6 台風の進路予報や片頭痛 

たいふうのしんろよほうやへんずつう
台風 片(片頭痛)
258 第653回 4 かなかなの急かす終発リフトかな 

かなかなのせかすしゅうはつりふとかな
かなかな
257 0 朝顔の由緒正しき団十郎 

あさがおのゆいしょただしきだんじゅうろう
朝顔
256 0 醜名入り座布団肩に相撲取 

しこねいりざぶとんかたにすもうとり
相撲取
255 第652回 2 チョーク絵の怪獣唸る鳳仙花

ちょーくえのかいじゅううなるほうせんか
鳳仙花 鳳仙花
254 2 接待や午前と午後のボランティア

せったいやごぜんとごごのぼらんてぃあ
摂待 摂待
253 0 稲妻に道人空を見上げをり

いなずまにみちびとそらをみあげをり
稲妻 道(道人)
252 第651回 2 ダイヤモンドヘッドを背に氷菓売

だいやもんどへっどをせにひょうかうり
氷菓売
251 3 青空や氷苺に染まる舌

あおぞらやこおりいちごにそまるした
氷苺
250 1 各部屋の白布取り去る夏館

かくへやのはくふとりさるなつやかた
夏館
249 第650回 4 網戸より朝ドラの歌漏れゐたり

あみどよりあさどらのうたもれいたり
網戸 網戸
248 0 半夏生友を妬みて尊敬す 

はんげしょうともをねたみてそんけいす
半夏生 半夏生
247 4 高窓に見えつ隠れつ梅雨の星 

たかまどにみえつかくれつつゆのほし
梅雨の星 高(高窓)
第649回 投句なし(2)
246 第648回 3 お揃ひを着る薫風のあねいもと

おそろいをきるくんぷうのあねいもと
薫風 薫風
245 1 黴臭さ風に任する日章旗

かぶくささかぜにまかするにっしょうき
244 3 ハンカチをガラスに張つて旅の宿

はんかちをがらすにはってたびにやど
ハンカチ 張(張って)
243 第647回 3 母の日の花色数多ありにけり
 
ははのひのはないろあまたありにけり
母の日
242 0 夏芝の二人気になる草野球
 
なつしばのふたりきになるくさやきゅう
夏芝
241 0 濃淡に若葉の風の流れけり
 
のうたんにわかばのかぜのながれけり 
若葉
240 第646回 2 賜りし王女皇女の名の薔薇 

たまわりしおうじょこうじょのなのそうび
薔薇 薔薇
239 0 片頭痛感ず卯の花腐しかな 

へんずつうかんずうのはなくずしかな
卯の花腐し 卯の花腐し
238 0 遠来の客を持て成す夏料理 

えんらいのきゃくをもてなすなつりょうり
夏料理 遠(遠来)
237 第645回 2 春の星コンペイトーをカリコリと 

はるのほしこんぺいとーをかりこりと
春の星
236 3 皺の手と小さき子の手に桜貝 

しわのてとちさきこのてにさくらがい
桜貝
235 1 ヒヤシンス留守番させてをりにけり 

ひやしんするすばんさせてをりにけり
ヒヤシンス
234 第644回 3 子に飽きられし風船は天井に 

こにあきられしふうせんはてんじょうに
風船 風船
233 4 バリカンの唸る部室に夏近し 

ばりかんのうなるぶしつになつちかし 
夏近し 夏近し
232 1 美食家のマナーの清し春の虹 

びしょくかのまなーのすがしはるのにじ
春の虹 食(美食家)
231 第643回 2 部活の子顧問に捧ぐリラの花 

ぶかつのここもんにささぐりらのはな
リラ
230 0 春の雪チワワ過保護に抱かるる 

はるのゆきちわわかほごにいだかるる
春の雪
229 4 牡丹雪レインシューズと傘は赤 

ぼたんゆきれいんしゅーずとかさはあか
牡丹雪
228 第642回 0 暖かや一筆書きを繰り返す

あたたかやひちふでがきをくりかえす
暖か 暖か
227 0 たんぽぽの絮絡繰の時計まで

たんぽぽのわたからくりのとけいまで
たんぽぽ たんぽぽ
226 0 ネーブルの香り残して出勤す

ねーぶるのかおりのこしてしゅっきんす
ネーブル 出(出勤)
225 第641回 0 草摘んで海苔お結びを頬張りぬ 

くさつんでのりおむすびをほおばりぬ
草摘む
224 3 流暢に話す日本語木の芽和 

りゅうちょうにはなすにほんごきのめあえ
木の芽和
223 4 当直のひそひそ話春の闇 

とうちょくのひそひそばなしはるのやみ
春の闇
222 第640回 1 寒明けや支点突き刺すぶんまはし

かんあけやしてんつきさすぶんまわし
寒明 寒明
221 3 犬小屋の朽ちて主無き梅の花 

いぬごやのくちてぬしなきうめのはな
梅の花
220 0 立春大吉宴酣の大広間

りっしゅんだいきちえんたけなわのおおひろま
立春大吉 間(大広間)
219 第639回 0 松過て資源のごみに外れ籤

まつすぎてしげんのごみにはずれくじ
松過 新年
218 1 初芝居上から眺む桟敷席 

はつしばいうえからながむさじきせき
初芝居 新年
217 0 春着きて家族写真に納まりぬ 

はるぎきてかぞくしゃしんにおさまりぬ
春着 新年
216 第638回 1 割当ての食積に箸下しをり 

わりあてのくいつみにはしおろしをり
食積 食積 新年
215 1 若菜摘腰を伸ばして夫探す 

わかなつみこしをのばしてつまさがす
若菜 若菜 新年
214 3 初詣道案内の鳥瞰図 

はつもうでみちあんないのちょうかんず
初詣 図(鳥瞰図) 新年
213 第637回 3 狸汁夜中の水の旨きこと

たぬきじるよなかのみずのうまきこと
狸汁
212 1 それぞれの重大ニュース年忘 

それぞれのじゅうだいにゅーすとしわすれ
年忘
211 4 歌舞伎座を出でて銀ぶら夕霧忌 

かぶきざをいでてぎんぶらゆうぎりき
夕霧忌
210 第636回 0 手袋の人形はめる利き手かな 

てぶくろのにんぎょうhがめるききてかな
手袋 手袋
209 1 朝日浴ぶ愛犬もまた息白し 

あさひあぶあいけんもまたいきしろし
息白し 息白し
208 3 休日に着るセーターの古りにけり 

きゅうじつにきるせーたーのふりにけり
セーター 休(休日)
207 第635回 0 静電気帯びて強まる鎌鼬 

せいでんきおびてつよまるかまあいたち
鎌鼬
206 2 コンビニの弁当下げて菊まつり 

こんびにのべんとうさげてきくまつり 
菊まつり
205 2 自転車の籠にフランスパンと葱 

じてんしゃのかごにふらんすぱんとねぎ
204 第634回 1 パーマにも毛染めにも耐え木の葉髪

ぱーまにもけぞめにもたえこのはがみ
木の葉髪 木の葉髪
203 0 冬構ディスプレイして売出しぬ

ふゆがまえでぃすぷれいしてうりだし
冬構 冬構
202 0 千枚漬京のによしやうの薄し紅

せんまいづけきょうのにょしょうのうすきべに
千枚漬 枚(千枚漬)
201 第633回 1 天の川ざうもきりんも寝入り端 

あまのがわぞうもきりんもねいりばな
天の川
200 1 秋祭カラーひよこの犇めきぬ 

あきまつりからーひよこのひしめきぬ
秋祭
199 1 ばつた追ふ子を追ふ犬を追ひ掛けぬ 

ばったおうこをおういぬをおいかけぬ
ばった
第632回 投句なし(1) 末枯
栗羊羹
198 第631回 1 カーテンを抜けて入り来る素秋風

かーてんをぬけていりくるそしゅうかぜ
素秋風
197 4 鰯雲庭のバケツに切り取られ

いわしぐもにわのばけつにきりとられ
鰯雲
196 0 満月を撮つて送るるスマホかな

まんげつをとっておくるるすまほかな
満月
195 第630回 1 露草と思ふドイツの子の瞳

つゆくさとおもうどいつのこのひとみ
露草 露草
194 2 宵闇の温め直すカレーかな

よいやみのあたためなおすかれーかな
宵闇 宵闇
193 1 朝日浴ぶ赤き濃霧となりて消ゆ

あさひあぶあかきのうむとなりてきゆ
濃霧 濃(濃霧)
192 第629回 3 杖をつくべつたら市の馴染み客 

つえをつくべったらいちのなじみきゃく
べったら市
191 0 葡萄剥くネイルアートをちらつかせ 

ぶどうむくねいるあーとをちらつかせ
葡萄
190 2 中腰で百円分の天の川 

ちゅうごしでひゃくえんぶんのあまのがわ
天の川
189 第628回 2 新涼のおにぎらずには具沢山 

しんりょうのおにぎらずにはぐだくさん
新涼 新涼
188 0 無花果の香の下で押へる梯子 

いちじくのかのしたでおさえるはしご
無花果 無花果
187 1 秋澄むやボリューム落とす着信音

あきすむやぼりゅーむおとすちゃくしんおん
着(着信音) 秋澄む
186 第627回 2 縁側に並びて食べし西瓜かな 

えんがわにならびてたべしすいかかな
西瓜
185 3 山道の空から香る葛の花 

やまみちのそらからかおるくずのはな
葛の花
184 3 勝ち負けの両者に夏の終りけり 

かちまけのりょうしゃになつのおわりけり
夏の終り
183 第626回 0 キルト縫ふメタルシンブル晩夏光

きるとぬうめたるしんぶるばんかこう
晩夏光 晩夏
182 1 冷麦の緑は夫に赤は吾

ひやむぎのみどりはつまにあかはわれ
冷麦 冷麦
181 1 夏季講座答を隠す色下敷

かきごうざこたえをかくすいろしたじき
夏季講座 下(色下敷)
180 第625回 0 咲ききつて安値で売らるカサブランカ 

さききってやすねでうらるかさぶらんか 
カサブランカ
179 0 箱庭をハワイの景に仕立て上ぐ 

はこにわをはわいのけいにしたてあぐ
箱庭
178 4 夏帽の母の手で掛く顎のゴム 

なつぼいうのははのてでかくあごのごむ
夏帽
177 第624回 1 夕立の来る気配を言ひ合へり

ゆうだちのきたるけはいをいいあえり
夕立 夕立
176 2 イタリアのマンマ膨よか熟れトマト

いたりあのまんまふくよかうれとまと
トマト トマト
175 0 中元の何時もの品の届けらる

ちゅうげんのいつものひなのとどけらる
中元 届(届けらる)
174 第623回 0 葉桜となりてため息一つ聴く

はざくらとなりてためいきひとつきく
葉桜
173 0 紫陽花の薄紫に雨雫

あじさいのうすむらさきにあましずく
紫陽花
172 2 脇息と座椅子の木地や夏料理

きょうそくとざいすのきじやなつりょうり
夏料理
171 第622回 0 Tの字に干されし竿の夏衣

てぃーのじにほされしさおのなつごろも
夏衣 夏衣
170 2 子燕の今年も掲ぐ糞注意

こつばめのことしもかかぐふんちゅうい
子燕 子燕
169 1 祭笛耳に残りし余韻かな

まつりぶえみみにのこりしよいんかな
祭笛 余(余韻)
168 第621回 3 本堂のパイプオルガン聖五月

ほんどうのぱいぷおるがんせいごがつ
聖五月
167 1 組毎に苗朝顔の並べられ

くみごとになえあさがおのならべられ
苗朝顔
166 0 祭笛耳に残りし余韻かな

まつりぶえみみにのこりしよいんかな
祭笛
165 第620回 1 ジーンズの破るデザイン夏めきぬ 

じーんずのやぶるでざいんなつめきぬ
夏めく 夏めく
164 3 花菖蒲雁行型の橋に添ふ 

はなしょうぶがんこうがたのはしにそう
花菖蒲 菖蒲
163 0 戦後世代何時も大勢麒麟草 

せんごせだいいつもおおぜいきりんそう
麒麟草 大勢
162 第619回 3 チューリッププッと噴き出す親父ギャグ 

ちゅーりっぷぷっとふきだすおやじぎゃぐ
チューリップ
161 0 砂場の光る髪留めと子雀と 

すなばのひかるかみどめとこすずめと
子雀
160 0 電池切れ石鹸玉もう出て来ない 

でんちきれしゃぼんだまもうでてこない
石鹸玉
159 第618回 6 あてもなくもてあましたる日永かな

あてもなくもてあましたるひながかな
日永 日永
158 3 ジャンケンのまだ出来ぬチョキ辛夷咲く

じゃんけんのまだできぬちょきこぶしさく
辛夷 辛夷
157 0 点眼の朧朧となりにけり

てんがんのおぼろおぼろとなりにけり
点(点眼)
156 第617回 4 踏青や塩を忘れし茹で卵

とうせいやしおをわすれしゆでたまご
踏青
155 1 仲春のおむつはずれを始めけり

ちゅうしゅんのおむつはずれをはじめけり
仲春
154 1 春荒に音立て騒ぐ卒塔婆かな 

はるあれにおとたてさわぐそとばかな
春荒
153 第616回 2 青饅や我家には無き割烹着

あおぬたやわがやにはなきかっぽうぎ
青饅 青饅
152 1 貫きし負けづ嫌ひの卒業子

つらぬきしまけずぎらいのそつぎょうし
卒業子 卒業
151 1 麗かや日本橋より旅立ちぬ

うららかやにほんばしよりたびだちぬ
麗か 橋(日本橋)
150 第615回 3 早口のルージュ艶めく春灯

はやくちのるーじゅつやめくはるともし
春灯
149 2 糸口は春一番にありにけり

いとぐちははるいちばんにありにけり
春一番
148 1 ドローンの眼を借りて観るお山焼

どろーんのめをかりてみるおやまやき
山焼
147 第614回 2 立春の新聞受けの上に豆

りっしゅんのしんぶんうけのうえにまめ
立春 立春
146 0 白き根を水に絡ませクロッカス

しろきねをみずにからませくろっかす
クロッカス クロッカス
145 2 腰パンの揺れる鍵束冴返る

こしぱんのゆれるかぎたばさえかえる
冴返る 鍵束
144 第613回 3 日向ぼこ邪魔する雲の現るる

ひなたぼこじゃまするくものあらわるる
日向ぼこ
143 1 白息に名前呼ばれてゐたりけり

しろいきになまえよばれていたりけり
白息
142 4
覗かれてあやされてゐる冬帽子

のぞかれてあやされているふゆぼうし
冬帽子
141 第612回 8 世話役の同じ苗字やどんど焼

せわやくのおなじみょうじやどんどやき
どんど焼 左義長 新年
140 3 滋養てふ祖母の言の葉寒卵

じようというそぼのことのはかんたまご
寒卵 寒卵
139 2 自転車の呼鈴鳴らし初買に

じてんしゃのよびりんならしはつがいに
初買 呼鈴 新年
138 第611回 1 爪切りと耳掃除して年暮るる

つめきりとみみそうじしてとしくるる
年暮るる
137 0 寒鴉負けじと染むる濡羽色

かんがらすまけじとそむるぬればいろ
寒鴉
136 0 風邪を惹く夢は黄泉路を彷徨へり

かぜをひくゆめはみよじをさまよえり
風邪
135 第610回 1 餌ねだる水鳥滑るやうに来し

えさねだるみずどりすべるようにきし
水鳥 水鳥
134 4 冬ざれのダビットソンを噴かしをり

ふゆざれのだびっとそんをふかしをり
冬ざれ 冬ざれ
133 2 日向ぼこ特等席を独り占め

ひなたぼことくとうせきをひとりじめ
日向ぼこ 席(特等席)
132 第609回 1 街の色赤と緑の十二月

まちのいろあかとみどりのじゅうにがつ
十二月
131 1 朝の霜物干し竿を煌めかす

あさのしもものほしざおをきらめかす
130 4 短日の脚立を畳む音響く

たんじつのきゃたつをたたむおとひびく
短日
129 第608回 5 浅漬を褒めたる人にワイン酌む

あさずけをほめたるひとにわいんくむ
浅漬 浅漬
128 1 蓮掘に騒がし過ぎるレポーター

はすほりにさわがしすぎるれぽーたー
蓮掘 蓮根掘る
127 2 絵手紙の切手を舐めて貼る小春

えてがみのきってをなめてはるこはる
小春 手紙(絵手紙)
126 第607回 2 ポケモンを探し彷徨ふ大花野

ぽけもんをさがしさまようおおはなの
大花野
125 1 深秋の寸胴鍋を滾らせる

しんしゅうのずんどうなべをたぎらせる
深秋
124 0 満々と張らるる花器の水澄めり

まんまんとはらるるかきのみずすめり
水澄む
123 第606回 1 クレパスの60色と色鳥と

くれぱすのろくじゅっしょくといろどりと
色鳥 色鳥
122 0 好き嫌い言ひて花びら抜く野菊

すききらいいいてはなびらぬくのぎく
野菊 野菊
121 5 仏壇の無き家にをり曼珠沙華

ぶつだんのなきいえにをりまんじゅしゃげ
曼珠沙華 仏(仏壇)
120 第605回 0 木の実食ぶ栗鼠を追ふ子の輝く目

このみたぶりすをおうこのかがやくめ
木の実
119 2 石蹴りの石の飛び込む赤まんま

いしけりのいしのとびこむかあのんま
赤まんま
118 1 秋の空最も似合ふ飛行船

あきのそらもっともにあうひこうせん
秋の空
117 第604回 0
刺す指先を冷やかにハットピン

さすゆびさきをひややかにはっとぴん
冷やか 冷やか
116 4 二切れで足る鮭を丁寧に焼く

ふたきれでたるさけをていねいにやく
115 0 茹で上がる馬鈴薯を大笊に受く

ゆであがるばれいしょをおおざるにうく
馬鈴薯 上がる
114 第603回 2 手鏡の白髪に気づく白露の日

てかがみのしらがにきずくはくろのひ
白露
113 1 上り月二分の一は半分こ

のぼりづきにぶんのいちははんぶんこ
上り月
112 1 新月や苦あらば楽を待ち望む

しんげつやくあらばらくをまちのぞむ
新月
111 第602回 0 カンナ咲く深紅の紅はもう差さぬ

かんなさくしんくのべにはもうささぬ
カンナ カンナ
110 1 法師蝉孫の忘れしヘッドホン

ほうしぜみまごのわすれしへっどほん
法師蝉 法師蝉
109 3 ナプキンの折鶴並ぶ敬老日

なぷきんのおりずるならぶけいろうび
敬老日 折鶴
108 第601回 0 韓流のマットなルージュ秋の薔薇

はんりゅうのまっとなるーじゅあきのばら
秋の薔薇
107 0 銀漢をせき止とむる雲出でにけり

ぎんかんをせきとむるくもいでにけり 
銀漢
106 2 鳥威し子等のおしやべり静まれり

とりおどしこらのおしゃべりしずまれり
鳥威し
105 第600回 3 初秋や膝の瘡蓋ポロと取れ

はつあきやひざのかさぶたぽろととれ
初秋 初秋
104 0 人柄へ添ふ品選ぶお中元

ひとがらへそうしなえらぶおちゅうげん
中元 中元
103 5 蝉時雨姉の話も途切れがち

せみしぐれあねのはなしもとぎれがち
蝉時雨 逆俳画
102 第599回 3 善人も悪人も掛くサングラス

ぜんにんもあくにんもかくさんぐらす
サングラス
101 2 炎天の銀輪を漕ぐ宣教師

えんてんのぎんりんをこぐせんきょうし
炎天
100 0 姿勢良く日傘真直ぐ差しにけり

しせいよくひがさまっすぐさしにけり
日傘
99 第598回 1 矢車菊ケンタウロスの足許に

やぐるまそうけんたうろすのあしもとに
矢車菊 矢車菊
08 1 若竹やミニスカートを伸ぶる足

わかたけやみにすかーとをのぶるあし
若竹 若竹
97 2 鳴き龍を見上ぐ首筋流る汗

なきりゅうをみあぐくびすじながるあせ
鳴く(鳴き龍)
96 第597回 1 数へても数へても合はぬ青梅

かぞえてもかぞえてもあわぬあおうめ
青梅
95 4 青葉寒迷う蕎麦屋のお品書

あおばざむまようそばやのおしながき
青葉
94 3 六月のネクタイ締める手際かな

ろくがつのねくたいしめるてぎわかな
六月
93 第596回 2 まひまひと孫の動きを重ねけり

まいまいとまごのうごきをかさねけり
まひまひ まひまひ
92 0 鮎に尺塩夫板前の如し

あゆにしゃくじおつまいたまえのごとし
91 2 蒸し風呂を出て青葉の風を受く

むしぶろをいでてあおばのかぜをうく
青葉 風呂(蒸し風呂)
90 第595回 4 新樹光射す黒板の深緑 

しんじゅこうさすこくばんのふかみどり
新樹
89 1 白靴の永ちゃん肩にE.YAZAWA  

しろぐつのえいちゃんかたにいーやざわ 
白靴
88 0 ぼうたんや光源氏は福々し 

ぼうたんやひかるげんじはふくぶくし
ぼうたん
87 第594回 0 街路樹の花水木まだ二十年 

がいろじゅのはなみずきまだにじゅうねん
花水木 花水木
86 2 夏めきて砂場の軍手誰の物 

なつめきてすなばのぐんてだれのもの
夏めく 夏めく
85 0 多忙なる日々の合間のこどもの日 

たぼうなるひびのあいまのこどものひ
こどもの日 多(多忙)
84 第593回 3 美容師の茶髪赤髪夏隣

びようしのちゃぱつあかがみなつどなり
夏隣
83 2 蝶追ふ子蝶に追はれてをりにけり

ちょうおうこちょうにおわれておりにけり
82 2 音を立て干さるるタオル落椿

おとをたてほさるるたおるおとつばき
落椿
81 第592回 4 駅弁を車窓から買ふ春の昼

えきべんをしゃそうからかうはるのひる
春の昼 春昼
80 4 「ただいま」の声に匂へり沈丁花 

ただいまのこえににおえりじんちょうげ
沈丁花 沈丁花
79 0 引退の女優好みし沈丁花

いんたいのじょゆうこのみしじんちょうげ
沈丁花 引(引退)
78 第591回 4 夫摘む庭のみつばのお吸物 

おっとつむにわのみつばのおすいもの
みつば
77 0 囀や躓かぬやう歩きをり 

さえずるやつまずかぬようあるきをり
囀り
76 1 庶民派の実力女優芝桜 

しょみんはのじつりょくじょゆうしばざくら
芝桜
75 第590回 3 一人づつ夢を語りて卒業す

ひとりずつゆめをかたりてそつぎょうす
卒業 卒業
74 0 摘草の花の名を問ふ孫とゐる

つみくさのはなのなをとうまごといる
摘草 摘草
73 4 湯上りに瓶の牛乳春の暮

ゆあがりのびんのぎゅうにゅうはるのくれ
春の暮 上(湯上り)
72 第589回 4 ランニングシューズ新たに二月尽

らんにんぐしゅーずあらたににがつじん
二月尽
71 0 春めきてへえほう言ひて読む句集

はるめきてへいほういいてよむくしゅう
春めく
70 3 春の夜の霊安室と産室と

はるのよのれいあんしつとさんしつと
春の夜
69 第588回 3 人屋根の文字のなだらか春の雨

ひとやねのもじのなだらかはるのあめ
春の雨 人(人屋根)
68 3 畳屋の男衆混じる針供養

たたみやのおとこしまじるはりくよう
針供養 針供養
67 2 戻さるる若布たわたわたわたわと

もどさるるわかめたわたわたわたわと
若布 若布
66 第587回 6 食堂を出でてマスクの人となり

しょくどうをいでてますくのひととなる
マスク
65 3 制服の白衣はピンク春近し

せいふくのはくいはぴんくはるちかし
春近し
64 4 手荷物の少し手軽に春隣

てにもつのすこしてがるにはるどなり
春隣
63 第586回 2 寒暁のベッドに戻る当直医

かんぎょうのべっどにもどるとうちょくい
寒暁 直(当直)
62 0 曲線を自在に描くスケーター

きょくせんをじざいにえがくすけーた
スケーター スケート
61 0 後悔の流るる涙冴ゆるかな

こうかいのながるるなみださゆるかな
冴ゆる 冴ゆる
60 第585回 2 福引の皮算用をして並ぶ

福引pかわざんようをしてならぶ
福引 新年
59 0 年頭のおはようの声改る

ねんとうのおはようのこえあらたまる
年頭 新年
58 3 初明り一筋寝間の天井に

はつあかりひとつじねまのてんじょうに
初明り 新年
57 第584回 3 レノン忌の丸きレンズの眼鏡かな

れのんきのまるきれんずのめがねかな
レノン忌 眼鏡(眼鏡)
56 4 冬の木にこつんと凭る一輪車

ふゆのきにこつんともたるいちりんしゃ
冬の木 冬木
55 0 数へ日に買ふシートの記念切手

かぞえびにかうしーとのきねんきって
数へ日 数へ日
54 第583回 1 映画観て小説読んで漱石忌

えいがみてしょうせつよんでそうせきき
漱石忌
53 2 校庭の小さき竜巻冬休

こうていのちいさなたつまきふゆやすみ
冬休
52 1 息子似の祖父の若き日インバネス

むすこにのそふのわかきひいんぱねす
インバネス
51 第582回 0 ねんねこの窮屈さうな五体かな

めんめこのきゅうくつそうなごたいかな
ねんねこ 五体(五体)
50 0 武蔵野台地畦道の茶が咲けり

むさしのだいちあぜみちのちゃがさけり
茶の花 茶の花
49 1 猿山の子猿はしやぎて冬ぬくし

さるやまのこざるはしゃぎてふゆぬくし
冬ぬくし 冬暖
48 第581回 3 蓑虫のつきたる枝を活けにけり

みのむしのつきたるえだをいけにけり
蓑虫
47 3 子を産みて陽射し眩しき文化の日

こをうみてひざしまぶしきぶんかのひ
文化の日
46 2 実南天裏鬼門より食み出しぬ

みなんてんみのんよりはみだしぬ
実南天
45 第580回 2 単線のホームを覆う枯芙蓉

たんせんのほーむをおおうかれふよう
枯芙蓉 ホーム(ホーム)
44 0 口切の江戸茶引き立つ半襟ぞ

くちきりのえどちゃひきたつはんえりぞ
口切 口切
43 1 揺り椅子を南に向けし初時雨

ゆりいすをみなみにむけしはつしぐれ
初時雨 初時雨
42 第579回 4 絵手紙に描きし林檎かじりけり

えてがみをえがきしりんごかじりけり
林檎
41 3 団栗の独楽皆違ひ皆回る

どんぐりのこまみなちがいみなまわる
団栗
40 1 小笠原よりのレモンの青青し

おがさわらよりのれもんのあおあおし
レモン
39 第578回 2 ちちろ鳴くトイレは男女共用ぞ

ちちろなくといれはだんじょきょうようぞ
蟋蟀 蟋蟀
38 4 落鮎や黄泉の流れに身を委ぬ

落ちあゆやみよのながれにみをゆだね
落鮎 落鮎
37 1 新酒酌む下戸も一口お相伴

しんしゅくむげこもひとくちおしょうばん
新酒 新酒
36 第577回 0 開演のベルに急かされ秋扇

かいえんのべるにせかされあきおうぎ
秋扇
35 2 秋刀魚焼く秋刀魚好きなる妻の為

さんまやくさんまずきなるつまのため
秋刀魚
34 0 消しゴムの果物の香や長き夜

けしごむのくだもののかやながきよる
長き夜
33 第576回 3 体育祭手作りロゴの応援旗

たいいくさいてずくりろごのおうえんき
体育祭 ロゴ(ロゴ)
32 5 コスモスや芯の強さは母譲り

こすもすやしんのつよさはははゆずり
コスモス コスモス
31 1 夜長の灯ベッドサイドのタブレット

よながのひべっどさいどのたぶれっと
夜長 夜長
30 第575回 1 山盛りのバナナ運ばる象舎前

やまもりのばななはこばるぞうしゃまえ
浴衣
29 1 子に着せる母の仕立てし我が浴衣

こにきせるははのしたてしわがゆかた
バナナ
28 5 ホテルロゴプールの底に揺らめきぬ

ほてるろごぷーるのそこにゆらめきぬ
プール
27 第574回 0 竹を伐る傍若無人の根に触れず

たけをきるぶいじゃくぶじんのねにふれず
竹を切る 無人(傍若無人)
26 1 法師蝉鳴いて宿題放り投ぐ

ほうしぜみないてしゅくだいほうりなぐ
法師蝉 法師蝉
25 0 ウインクの合図通ずる星月夜

ういんくのあいずつうずるほしづきよ
星月夜 星月夜
24 第573回 2 玄関を入りて匂へり百合の花

げんかんをいりてにおえりゆりのはな
百合
23 1 ブランドの糞の小袋巴里祭

ぶらんどのまりのこぶくろぱりーさい
巴里祭
22 0 ご贔屓の出待ちに戦ぐ夏柳

ごひいきのでまちにそよぐなつやなぎ
夏柳
21 第572回 2 店番の丸くなりたる昼寝かな

みせばんのまるくなりたるひるねかな
昼寝 店(店番)
20 0 百円のアイスコーヒー競合ぞ

ひゃくえんのあいすこーひーきょうごうぞ
アイスコーヒー アイスコーヒー
19 2 地味なれど努力の人ぞ月見草

じむなれどどりょくのひとぞつきみそう
月見草 月見草
18 第571回 0 ふしだらを隠しきれぬやサングラス

ふしだらをかくくきれぬやさんぐらす
サングラス
17 4 枇杷買つてあの人待つて日が暮れて

びわかってあのひとまってひがくれて
枇杷
16 2 下着より小さきビキニの水着かな

したぎよりちいさきびきにのみずきかな
水着
15 第570回 3 空掴まんと背泳ぎの腕廻す

そらつかまんとせおよぎのうでまわす
背・背泳ぎ 背(背泳ぎ)
14 3 蜻蛉生るややの寝返りまだ出来ず

とんぼうるややのねがえりまだできず
蜻蛉生る 蜻蛉生る
13 0 立派ねと見上ぐ夏木となりにけり

りっぱねとみあぐなつきとなりにけり
夏木 夏木
12 第569回 2 滝しぶきペプシコーラに咽せ返る

たきしぶきぱぷしこーらにむせかえる
滝しぶき
11 4 聖五月金平糖の角の艶

せいごがつこんぺいとうのつののつや
聖五月
10 2 羊羹は虎屋と決めて柿若葉

ようかんはとらやときめてかきわかば
柿若葉
9 第568回 4 上座より順に配るる柏餅

かみざよりじゅんにくばるるかしわもち
柏餅 上(上座)
8 1 補助輪を外し転べる桐の花

ほじょりんをはずしまろべるきりのはな
桐の花 桐の花
7 2 涙見せママに抱かるる祭髪

なみだみせままにだかるるまつりがみ
祭髪
6 第567回 1 晩春の靴紐結び直しけり

ばんしゅんのくつひもむすびなおしけり
晩春
5 2 車座の南の背ナの暖かし

くるまざのみなみのせなのあたたかし
暖かし
4 3 じゃんけんのグーを出す癖つくしんぼ

じゃんけんのぐーをだすくせつくしんぼ
つくしんぼ
3 第566回 3 春眠の余白に入りぬ朝餉の香

しゅんみんのよはくにいりぬあさげのか
春眠 余白(余白)
2 1 華道家に花舗より届く葱坊主

かどうかにかほよろととくねぎぼうず
葱坊主 葱坊主
1 1 石釜のピザ焼けました百千鳥

いしがまのぴざやけましたももちどり
百千鳥 百千鳥