32357.団扇にも弁慶格子の粋を観る 返信 引用
名前:有亭 日付:2011/6/29(水) 9:54
先生皆様こんにちは。宜しくお願いいたします。
日曜日に新橋演舞場の歌舞伎夜の部を見てきました。
演目「夏祭浪花鑑」では団七役の吉右衛門が弁慶格子といわれる柿色と白の大きな升目(団七格子)の浴衣、
得兵衛役の仁左衛門が藍色と白の大きな升目(得兵衛格子)の浴衣で
2人が持ってる団扇まで浴衣と同じ模様でカッコイイのです。
句写美はこのインターネットのお教室だけでなくいろいろな方がかかわって先生のご指導を受けているのですね。
よくわかりました。ありがとうございました。
先生のお句について
海霧と季節の花(鉄線・いちはつ)が一句のなかにありますがどう詠み取ればよいのでしょう。
「鉄線や海霧の眼鏡を指で拭き」
「いちはつの花も剣葉も海霧の中」
http://www.geocities.jp/yattiy0905/
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32362.Re: 団扇にも弁慶格子の粋を観る
名前:kou 日付:2011/6/29(水) 13:13
有亭さん、こんにちは^−^
新橋演舞場に行ってこられましたか。良かったですね。
演舞場の周りも50年前とは大きく変わっているのでしょうね。
「句写美」だけではなく、幅が広いですよ。
こちらでは、千歳学び俳句会、新聞に載せる俳句14句の鑑賞文。
神戸では、豊水さん、利久さんを中心とした、書談会、井吹西俳句会の皆さんの俳句も拝見しています。
そのほかにも、老人大学などもあります。
これらの皆さんが「句写美」に入ってくださると、結構な大所帯になるのですが。
なかなか「句写美」には入っていただけませんですね。
毎月10句は大変、つくれないと、二の足を踏んでいます。
俳句ですが、
いいですね。芝居のお好きな有亭さんらしい良い俳句です。
秀句です。
kouの俳句ですが、
>鉄線や海霧の眼鏡を指で拭き
>いちはつの花も剣葉も海霧の中
確かに「鉄線」と「海霧」は季語が二つですね。
「海霧」は季語だからといって「小雨」でもないんです。
この「じり」に変わる言葉が有亭さんはなんだと思われますでしょう。
これに変わる言葉は北海道の場合はないんです。
小雨とも違う。霧とも違う。北海道特有の海から湧きおこる濃霧なんです。もちろん濃霧としても駄目ですね。
kouは季語が二つ入っていても、「主季語」が明確であれば「脇季語」はかまわないといつも言っております。
上の句は「鉄線や」と明確です。
下の句は少し曖昧かもしれません。しかしこの句も上五に
「いちはつも」と提示して誰が見ても主季語とわかると思います。
指導者によっては、季語は一つでないといけないと厳しい方がいるのも事実です。
しかし、鉄線が咲き、いちはつが海霧の中で咲いているのも事実です。
二重季語については、これまでも「句写美」で、何度か書いてきました。もう一度読み返して見てください。