津野ネット句会

2015年3月〜2015年12月

全34句


俳号・ヤチ代

番号 日程 互選 俳句 兼題 季節
並選 特選
34 51回 2015年12月 4 襟巻を畳み一階指定席

えりまきをたたみいっかいしていせき
襟巻
33 5 2 冬の空竿一面に干すシーツ

ふゆのそらさおいちめんにほすしーつ
冬の空
32 1 短日の午前に入れる予約かな

たんじつのごぜんにいれるよやくかな
短日
31 50回 2015年11月 0 相槌を空ろに打ちつ秋惜しむ

あいずちをうつえおにうちつあきおしむ
秋惜しむ
30 6 1 石蹴りの石に角なき鳳仙花

いしけりのいしにかどなきほうせんか
鳳仙花
29 1 桐の実や女系家族の姦しき

きりのみやにょけいかぞくのかしましき
桐の実
28 49回 2015年10月 1 蟷螂の痛さ無き如子を産まむ

かまきりのいたさなきごとこをうまむ
蟷螂
27 1 稲架掛けて匂ひ持ち来る若夫婦

はざかけてにおいもちくるわかふうふ
稲架(はざ)
26 1 鏡台の片付け進む夜長かな

きょうだいのかたずけすすむよながかな
夜長
25 48回 2015年9月 10 2 表札の薄れし文字や木槿垣

ひょうさつのうすれしもじやむくげがき
木槿垣(むくげがき)
24 0 とんぼうの垂直水平動かざる

とんぼうのすいちょくすいへいうごかざる
とんぼう
23 0 台風裡新宿駅に中継車

たいふうりしんじゅくえきにちゅうけいしゃ
台風
22 47回 2015年8月 7 1 蚊の刺した痕を見せ合ふ家族かな

かのさしたあとをみせあうかぞくかな
21 2 1 ラジオから聞こゆ落語や冷奴

らじおからきこゆらくごやひややっこ
冷奴 
20 2 1 コップ一杯労いの夏の水

こっぷいっぱいねぎらいのなつのみず
19 46回 2015年7月 1 婚礼の列静々と入る茅の輪

こんれいのれつしずしずといるちのわ
茅の輪
18 1 ハンカチの鶴折りて待つカフェテラス

はんかちのつるおってまつかふぇてらす
ハンカチ
17 1 秒針をリセットさせる夏至の朝

びょうしんをりせっとさせるけしのあさ
夏至
16 45回 2015年6月 4 大賞のリボン付けたる杜鵑花かな

たいしょうのりぼんつけたるさつきかな
杜鵑花(さつき)
15 3 1 部活の子水場に並び髪洗ふ

ぶかつのこみずばにならびかみあらう
髪洗ふ
14 0 信号の三色映ゆる五月闇

しんごうのさんしょくはゆるさつきやみ
五月闇
13 44回 2015年5月 1 1 兄の背を弟が越す立夏かな

あにのせをおとうとがこすりっかかな
立夏
12 3 1 行く春のライオンバスを二回乗る

ゆくはるのらいおんばすをにかいのる
行く春
11 0 ゴールデンウィークの渋滞に入る

ごーるでんうぃーくのじゅうたいにいる
ゴールデンウィーク
10 43回 2015年4月 0 囀や砂場の忘るドラえもん

さえずりやすなばのわするどらえもん
9 1 花疲れ見せて甘えてをりにけり

なまずかれみせてあまえておりにけり
花疲れ
8 1 新社員父のネクタイ締めりけり

しんしゃいんちちのねくたいしめにけり
新社員
7 3 歌舞伎座へ乗換えふたつ水温む

かぶきざえのりかえふたつみずぬるむ
水温む
6 0 連載の続きと始め四月号

れんさいのつずきとはじめしがつごう
四月
5 42回 2015年3月 1 チューリップチュッとキスしてパピプペポ

ちゅーりっぷちゅっときすしてぱぴぷぺぽ
チューリップ
4 4 1 嫁ぐ日の決まりゆるりと雛納め

とつぐひのきまれゆるりとひなおさめ
雛納め
3 1 あぶな絵に揺らめく影を春の燭

あぶなえにゆらめくかげをはるのしょく
春の燭
2 1 ちよこまかと子象群れゐて風光る

ちょこまかとこぞうむれいてかぜひかる
風光る
1 1 1 啓蟄のポケットの中動めける

けいちつのぽけっとのなかうごめける
啓蟄