俳壇 (月刊誌)

2015年1月号~2017年3月号

「佳作」26句

俳号・村上ヤチ代

番号 俳壇 選者 評価 季語 季節
26 2017年3月号 檜 紀代 佳作
(94句)
信号の二つ先見ゆ枯木道

しんごうのふたつさきみゆかれきみち
枯木
25 2017年1月号 森田 純一郎 佳作
(94句)
フィアンセを初めて連れて来し夜長

ふぃあんせをはじめてつれてきしよなが
夜長
24 2016年12月号 井上 弘美 佳作
(94句)
祖父よりも祖母の一言唐辛子

そふよりもそぼにひとこととうがらし
唐辛子
23 2016年11月号 檜 紀代 佳作
(94句)
かぶりつくトマト天日の味弾け

かぶりつくとまとてんぴのあじはじけ
トマト
22 2016年8月号 井上 弘美 佳作
(94句)
こどもの日ペットにもある名字かな

こどものひぺっとにもあるみょうじかな
こどもの日
21 2016年7月号 森田 純一郎 佳作
(94句)
路線バス降りてここから探梅行

ろせんばすおりてここからたんばいこう
探梅
20 2016年5月号 有馬 朗人 佳作
(94句)
仕舞い湯の柚子崩されてをりにけり

しまいゆのゆずくずされておりにけり
柚子湯
19 檜 紀代 佳作
(94句)
猫好きの子の無き夫婦漱石忌

ねこずきのこのなきふうふそうせきき
漱石忌
18 2016年4月号 今瀬 剛一 佳作
(94句)
若き日の血潮騒ぎて歌留多取

わかきひのちしおさわぎてかるたとり
歌留多取 新年
17 2016年1月号 檜 紀代 佳作
(94句)
一番湯出て咲始む夕化粧

いちばんゆいでてさきそむゆうげしょう
夕化粧
16 加藤 耕子 佳作
(94句)
勘当を解かぬ父居り唐辛子

かんどうをとかぬちちおりとうがらし
唐辛子
15 井上 弘美 佳作
(94句)
流星や指輪の痕の薄白し

りゅうせいやゆびわのあとのうすじろし
流星
14 2015年12月号 今瀬 剛一 佳作
(94句)
自転車の布教の男豊の秋

じてんしゃのふきょうのおとことよのあき
豊の秋
13 2015年11月号 檜 紀代 佳作
(94句)
外人の屯すロビー花氷

がいじんのたむろすろびーはなごおり
花氷
12 2015年10月号 今瀬 剛一 佳作
(94句)
青空を身に纏ひけり瑠璃蜥蜴

あおぞらをみにまといけりるりとかげ
瑠璃蜥蜴
11 2015年9月号 檜 紀代 佳作
(94句)
衣更へてバッグと靴の欲しくなり

ころもがえてばっぐとくつのほしくなり
衣更へ
10 2015年7月号 加藤 耕子 佳作
(94句)
北斎も球子も詣づお頂上

ほくさいもたまこももうずおちょうじょう
お頂上
9 2015年6月号 檜 紀代 佳作
(94句)
ミモザ咲き微塵に刻むゆで卵 

みもざさきみじんにきざむゆでたまご
ミモザ
8 2015年5月号 加藤 耕子 佳作
(94句)
野球部の部室に育つ風信子 

やきゅうぶのぶしつにそだつひやしんす
風信子
7 加藤 耕子 佳作
(94句)
春小袖母から借りる割烹着 

はるこそでははからかりるかっぽうぎ
春小袖 新年
6 井上 弘美 佳作
(94句)
絵双六天空ありて地底あり 

すごろくにてんくうありてちていあり
絵双六 新年
5 2015年4月号 今瀬 剛一 佳作
(94句)
見渡せる四方八方淑気満つ 

みわたせるしほうはっぽうしゅくきみつ
淑気 新年
4 檜 紀代 佳作
(94句)
マニキュアの爪の先より湯冷めかな 

まにきゅあのゆびのさきよりゆざめかな
湯冷め
3 森田 純一郎 佳作
(94句)
外人の合の手入りぬ嚏かな 

がいじんのあいのていりぬくさめかな
2 2015年3月号 檜 紀代 佳作
(94句)
お揃ひのセーターはもう古りにけり 

おそろいのせーたーはもうふりにけり
セーター
1 2015年1月号 檜 紀代 佳作
(94句)
産まれ来る子の名並べて小鳥来る 

うまれくるこのなならべてことりくる
小鳥来る