「HAIKU LIFE MAGAZINE １００年俳句計画」
　
「詰め俳句計画」掲載季語

出題者・マイマイ（2017年9月号まで　2018年4月号より2019年3月号まで）
出題者・山澤香奈（2017年10月号より2018年3月号まで　2019年4月号から）

俳号・ヤッチー

2013年6月号〜2014年5月号　　2015年10月号〜2019年12月号

今月の問題 答えの季語 季節 評 正解の季語
２０１９年１2月号 （　　　）いつか化石となるものと

放課後の廊下をカノン（　　　）		 冬の蝶 冬 1級 山眠る
２０１９年１１月号 （　　　）のどこへでも行くスニーカー

夢占いできます（　　　）の辻に		 春隣 冬 2級 芭蕉忌
２０１９年１０月号 マジシャンの去り公園の（　　　）

（　　　）眠れぬ身体もてあまし		 おけら鳴く 秋 1級 秋の声
２０１９年９月号 とつくにの恋歌の端の（　　　）の香

（　　　）揺らして瀬戸内の風豊か		 レモン 秋 初段 檸檬
２０１９年８月号 不本意な和解を（　　　）の帰路

だんご虫集めて子等の（　　　）		 地蔵盆 秋 1級 墓参
２０１９年７月号 三行目以降（　　　）の反省文

（　　　）ごと山削られて故郷かな		 大暑 夏 １級 西日（初段）
２０１９年６月号 親子喧嘩の顛末を知る（　　　）

この窓は（　　　）と星を待てる窓		 夕焼 夏 3級 守宮（初段）
２０１９年５月号 断面美し（　　　）のサンドイッチ

君のもつ鎖骨のくぼみ（　　　）かな		 苺 夏 3級 薄暑（初段）
２０１９年４月号 照り雨をひかりとはずむ（　　　）

（　　　）振れば魔法が使えるか		 春日傘 春 2級 葱坊主（初段）
２０１９年３月号 （　　　）や道にホルンの音の降る

鳥小屋の扉にコツのあり（　　　）		 雪解 春 1級 卒業（二段）
２０１９年２月号 その肩に揺れてお座敷犬（　　　）

うしろ手に眺めて（　　　）らしさかな		 朧 冬or春 3級 梅見（初段）
２０１９年１月号 砂利踏んで（　　　）を行く鼓笛隊

（　　　）や鷺とペンギン並び立つ		 御降 新年 初段 初東風（二段）
２０１８年１２月号 ミキサーにミルク奔る（はしる）や（　　　）

シャッターを漏れて（　　　）の灯（ともし）		 大晦日 冬 1級 小晦日（初段）
２０１８年１１月号 切り口の縞茫漠と（　　　）かな

しんしんと（　　　）を通ふ海の水		 海鼠 秋or冬 初段 海鼠（初段）
２０１８年１０月号 切岸に径あり（　　　）乎（や）

（　　　）いささかの風の中		 色変へぬ松 秋 5級 紅葉且散る（初段）
２０１８年９月号 単線に沿つて草ある(　　　）かな

開けはなち（　　　）の窓の宇宙まで		 九月 秋 2級 白露（初段）
２０１８年８月号 対岸を子も（　　　）も走るなり

（　　　）に終はる合宿一日目		 夕立 夏or秋 初段 手花火（初段）
２０１８年７月号 美醜（びしゅう）そを（　　　）あますところなし

（　　　）につぎつぎ雨の礫（つぶて）かな		 空蝉 夏 初段 鬼百合（二段）
２０１８年６月号 脚組めば軋む（　　　）のソファ

（　　　）その日輪を毀す波		 青田風 夏 4級 桜桃忌（二段）
２０１８年５月号 参道を来て（　　　）ところ

（　　　）やら水に入るやら		 羊の毛刈る 春or夏 5級 蛇衣（へびきぬ）を脱ぐ(初段）
２０１８年４月号 スカラペの尻高々と（　　　）

（　　　）チョコの卵の中もチョコ		 イースター 春 1級 復活祭・イースター（1級）
２０１８年３月号 ひんやりと（　　　）の道を来し手紙

大鍋のスープへ融けてゆく（　　　）		 斑雪（はだれ） 春 2級 霞（1級）
２０１８年２月号 (　　　　　)を朝日の窓に無人駅

潮騒に鳴り出しそうな(　　　　　)よ		 枯蘆 冬 3級 水仙（1級）
２０１８年１月号 掃き癖の強き箒や(　　　　)

(　　　　　)寄れば始まる子の喧嘩		 落葉炊 冬or新年 4級 年用意（1級）
２０１７年１２月号 浜に寄す獣の骨や(　　　)

(　　　)魚の目に踏むBB弾		 御講凪 冬 3級 冬ざるる（初段）
２０１７年１１月号 （　　　）の裂け目に夜が入りこむ

海へ行きたい（　　　）の転げ出す		 山栗 秋 ２級 団栗（１級）
２０１７年１０月号 一斉に子供一斉に（　　　）

太陽は住み処の一つ（　　　）		 蕎麦の花 秋 ４級 稲雀（初段）
２０１７年９月号 海回りなる（　　　）の一両車

（　　　）や浜に鴉とゐて吹かる		 秋天 秋 3級 新涼（１級）
２０１７年８月号 惑星の水をたっぷり（　　　）かな

（　　　）売らる道蛇行してまた売らる		 青田 夏or秋 4級 西瓜（１級）
２０１７年７月号 この坂の上に母校や（　　　）

（　　　）とはアポロンの惑ふ空		 御来迎 夏 5級 蝉時雨（初段）
２０１７年６月号 （　　　）の端（　　　）の風愉し

（　　　）の人形押せば人の声		 夏陰（なつかげ） 夏 １級 六月（二段）
２０１７年５月号 小さき墓集まり（　　　）かな

屋根に見る（　　　）も鴨川も		 蝉の蛻（せみのもぬけ） 夏 １級 茅花流し（二段）
２０１７年４月号 海の色美し（　　　）のガスタンク

（　　　）や三葉虫の被食痕		 如月 春 2級 花冷（二段）
２０１７年３月号 晴れ上がる空、（　　　）を立ちあがる

（　　　）に濃く鉄塔の影ありけり		 雪形 春 7級 末黒野（二段）
２０１７年２月号 季無欠なる排水溝の（　　　）かな

（　　　）てふ色夕闇に置かれけり		 残花 春 2級 椿（初段）
２０１７年１月号 独白のごと（　　　）の洗濯機

（　　　）や自動改札よどみなく		 羊日 新年 1級 人日（初段）
２０１６年１２月号 駅地下の書店明るし（　　　　）

（　　　　）こと空壜を捨てること		 年暮るる 冬 3級 暦買ふ（１級）
２０１６年１１月号
寒そうに暖かそうに（　　　)

（　　　　）二便のみなる午後のバス
冬茜 冬 4級 浮寝鳥（初段）
２０１６年１０月号 堀を行く猫は銀色（　　　　）

（　　　　）とは鉄筋の音の澄む		 秋乾く 秋 1級 十三夜（初段）
２０１６年９月号 午後の風動く（　　　）かな

手のひらに（　　　）載せて旅		 芭蕉の破葉
（ばしょうのやれは）		 秋 4級 風船葛（二段）
２０１６年８月号 出張の夜の（　　　　　）の冷え切って

（　　　　　）や篠突く雨を友来たる		 秋の灯 秋 2級 枝豆（二段）
２０１６年７月号 冷たさは最後の龍のゐた（　　　　　）

星満つや（　　　　　）へ下る草の道		 泉 夏 初段 泉（初段）
２０１６年６月号 天に虹地に（　　　　　）のよく映える

（　　　　　）の主の不在や引っかかる		 パラソル 夏 2級 蜘蛛の囲（二段）
２０１６年５月号 しどけなき陽よ（　　　）をくぐり舟

借景に（　　　）店の名に銀座		 新緑 夏 １級 葉柳（二段）
２０１６年４月号 鳥は踊り魚は逆立ち（　　　）

お店ごと買はれ（　　　）の薔薇		 万愚節 春 初段 万愚節（初段）
２０１６年３月号 渇きとは日に（　　　）を見失う

（　　　）の来て引越しのダンボール		 箱鳥 春 ４級 初蝶
２０１６年２月号 レシートを捨て（　　　　）の雑踏へ

（　　　　）やカツのはみ出すカツサンド		 春闘 春 初段 立春（初段）
２０１６年１月号 中継の青き地球や（　　　　）

（　　　）コーヒーメーカーのクプクプ		 初旭 正月 １級 寝正月（初段）
２０１５年１２月号 森閑と侘つ（　　）の家

（　　）満つ家庭裁判所刺		 枯葎 冬 ２級 柊の花（二段）
２０１５年１１月号 鳥籠に鳥よく歌う（　　　）

（　　　）刺ある木々の並ぶ径		 風祭 秋or冬 ４級 白秋忌（初段）
２０１５年１０月号 われ未だ野の人たらず（ ）

この酔いどれに（ ）とはまた粋な		 夜這星 秋 ５級 零余子飯（むかごめし）（初段）
２０１４年５月号 ほろ酔いの吾と（　　）を連れ帰る

（　　）のそれぞれ自転する地表		 佐保姫 春 ４級 花片（はなびら）（初段）
２０１４年４月号 おむすびのこれぞさんかく（　）

（　）裾野を縫って這う電車		 みどりの日 春 ３級 山笑ふ（初段）
２０１４年３月号 ボタ山に雨降る（　）かな

ジオラマや（　）の主は留守		 桃の節句 春 ４級 獺の祭（うそのまつり）（初段）
２０１４年２月号 （　）の袋小路が待っている

（　）の地へ（　）の新しく		 北風 冬 1級 山茶花（二段）
２０１４年１月号 髭剃機充電中の（　）

（　）蒲鉾の端繋がって		 初仕事 新年 ４級 去年今年（1級）
２０１３年１２月号 殉教の野にとどまるや（　）は

（　）のつと土に触れ水に触れ		 綿虫 冬or秋 初段 狐火（初段）
２０１３年１１月号 専守防衛用の（　）二つ三つ

（　）の尖り求人情報誌		 鹿垣（ししがき） 秋 ４級 団栗（初段）
２０１３年１０月号 酒の名に京の一字や（　）

（　）つやつや月の古譚集		 新豆腐 秋 ２級 衣被（三段）
２０１３年９月号 地下街を抜け（　）で待つ

（　）や航跡うねりつつ		 十六夜の月 秋 ２級 鵲の橋（かささぎのはし）（二段）
２０１３年８月号 哲学や指に（　）日和

（　）吟遊詩人越境す		 天道虫 夏 初段 天道虫（初段）
２０１３年６月号 （　）や飛び立つ鳩の尻白く

ジェット機はいま（　）のただ中へ		 巴里祭 季語 初段 麦秋（初段）