2005年9月13日

レストラン<JUNGLE JUNCTION>で2回目の朝食をとった。
<ビクトリアフォールズホテル>は事前調査で私の宿泊希望のホテルであった。
私にとっては期待を裏切らない素晴らしいホテルであった。
しかしホテルライフを楽しむ時間がなかったのが残念であった。
また、二日間ほとんど宿泊客に会わなかったせいか、静かな落ち着いたホテルとの印象も残った。
唯一宿泊客と話をしたのは2回目の朝食後、私・夫・Yさんで部屋に帰る途中白人の老夫婦に会い、老夫人に
「エクスキューズミー、レディースアンドジェントルマン」
と言葉をかけられ<JUNGLE JUNCTION>の場所を聞かれた時だった。
その老夫婦はとても上品で、相当なお年に見えた。
Yさんはその時
「典型的なイギリスの方達ですね」
と私達に言った。
<ビクトリアフォールズホテル>のチェックアウトを済ませ、Rさん運転の専用車でジンバブエ側のビクトリアフォールズの見学に向かった。
こちら側は専用の駐車場もあり、入り口はしっかりとした建物になっていた。



ビクトリアフォールス観光出入り口(ジンバブエ)

中に入るとビクトリアフォールズの全体図があり、Rさんが丁寧に説明をしてくれた。
そして出発。
こちらも見学の歩道は整備されていた。
滝はまだ見えないが音が聞こえてくる方に歩いて行くと、ザンビアより迫力ある滝が目の前に現われた。
見学ポイントには場所の名前のプレートがあった。
そのうちの一つ<メインホール>では、風向きによって霧のようになった滝の水を私達は体全体に浴びることが出来、気持ちよさと幸せ感を味わった。

ジンバブエ側のビクトリアフォールズ

帰り道は滝から離れて草木の間を通る道を出入り口まで歩いた。
途中、日本の<あさがお>と同じ花の紫の<モーニンググロリー>が咲いていた。
草木の陰には<マングース>もいた。
次はヘリコプターで上空からビクトリアフォールズを見学した。



ビクトリアフォールズ観光ヘリコプター(ジンバブエ)

15分間のフライトは最高に気持ちがよく、迫力満点の滝の上をいつまでも飛んでいたかった。

ヘリコプターからのビクトリアフォールズ

ここでは観光地でよくあるビデオのセールスがあった。
Yさんと相談して記念にと購入した。
このビデオは編集作業に時間がかかった。
Rさんと私達は、南アフリカのヨハネスブルグに戻るための搭乗時間が気になり落ち着かない思いで編集作業を待った。
編集されたビデオは次の遊覧ヘリコプターが戻るころに完成し、あわただしく受け取りを済ませた。
帰国後このビデオを見たら4分の3はヘリコプター会社のコマーシャルで、私達は最後に少しだけ写っていた。
その中で、着陸してヘリコプターから出てきた私達は皆うれしそうに笑っていた。
専用車はスピードを出してビクトリアフォールズ国際空港に向かった。
空港で、自宅へ送る絵葉書に切手を貼って投函する手続きをRさんに依頼した。
その絵葉書は帰宅後数日して届いた。
ビクトリアフォールズのガイドをしてくれたRさんとお別れの挨拶をして空港内に入った。
空港内には小さい免税店がいくつかあった。
私はビクトリアフォールズの図柄のマグカップとTシャツを、夫はキャップを、息子は<ムビラ>という楽器を購入した。
出発ゲートが開き<南アフリカ航空エコノミークラス>でヨハネスブルグに戻った。
機内食は軽食のサンドイッチとスナックのナッツと飲物が出た。
南アフリカのヨハネスブルグ国際空港では<THOMPSONS TOURING>の白人男性スタッフが私達を<シェラトンプレトリアホテル&タワーズ>へ行く専用車まで案内してくれた。
私達はこの時初めて空港から出て南アフリカ共和国の地を踏んだことになった。
専用車には<THOMPSONS TOURING>のプレトリア担当日本人ガイドTさんと現地のドライバーDさんが待っていた。
専用車の車窓からヨハネスブルグの町並みを眺めながら、プレトリアにある<シェラトンプレトリアホテル&タワーズ>に向かった。
途中交差点で信号待ちをしていると、私達の専用車や他の車に新聞や果物などを持って近づいて商売をする人々がいた。
この光景は専用車で移動したケープ半島でも遭遇した。
<シェラトンプレトリアホテル&タワーズ>に着き、日本人ガイドのTさんとドライバーのDさんとはそこで別れた。



シェラトンプレトリアホテル&タワーズ(プレトリア)

<シェラトンプレトリアホテル&タワーズ>のレセプションデスクのあるエントランスは、天井が吹きぬけになって大きな壁画で覆われた豪華な作りになっていた。
Yさんがチェックインの手続きをしている間、私達はソファーに腰掛けて待っていると、ウエルカムドリンクをウエイターが
「ライチジュースです」
と言ってサービスしてくれた。
手続きが終わり各部屋に落着き、夕食の時間まで自由となった。
娘は自分の夫にメールをするためホテル内のビジネスセンターへ行った。
夫は荷物の整理と旅行メモをとるため部屋にとどまった。
私と息子はホテル内のプールの様子を見に行った。
プールサイドのサンデッキには水着姿の男性が数人いて、それぞれアルコールらしき物を飲みながら日光浴をしていた。
プールの中には誰もおらず、この雰囲気の中泳ぐには勇気がいるとあきらめ息子と別れて部屋に戻った。
夕食は<シェラトンプレトリアホテル&タワーズ>内のレストラン<MAGNOLIA>でビュッフェスタイルだった。
<旅のしおり>ではホテル内のレストランでのディナーは正装となっていた。
私達はそのように衣類を持参してきていた。
しかし<MAGNOLIA>ではガジュアルと正装の中間でもよいということでYさんから連絡があった。
私達は中間の服装は用意していなかったので、正装をして<MAGNOLIA>へ行った。
Yさんは正装ではなかったので恐縮していた。
MAGNOLIA>はエントランスと同じフロアーの奥のこぢんまりとした場所であった。
食事をしている人が沢山いて、にぎやかな雰囲気であった。
食材はそんなに多くはなかったが美味しくいただいた。
出発前に<旅のしおり>で、正装での食事を確認しながら
「正装して食事なんて緊張して食べた気がしないのでは」
と私達は思っていた。
今回正装して食事をする機会が沢山あり、その場を経験すると美味しいものは美味しく食べられたし、正装することで気持ちがひきしまり優雅な気持ちにもなれたような気がした。
MAGNOLIA>での食事を終え、明日の出発時間を確認して各部屋に戻った。