2005年9月12日
朝食は昨日の夕食と同じレストラン<JUNGLE JUNCTION>でビュッフェスタイルであった。
夕食時には分からなかったが、ここは足元の芝生が青々として<ひめのうぜんかずら>のオレンジとイエローの花は鮮やかで、はるか遠くを眺めるとビクトリアフォールズの水しぶきが煙のように見える素晴らしい所であった。
夫は飲物のカウンターからシャンペンを選びウエイターに栓を開けてもらい、満足そうに味わっていた。
清々しい空気のなか慌しく朝食を終えボツワナのチョベ国立公園に向かった。
専用車は乾燥した道をスピードを出して走った。
ザンビアからボツワナへ
途中木々の間にキリン・アントロープ・インパラを見つけた。
圧巻はゾウの家族が道を横切る所に遭遇したことであった。
私達の専用車はゆっくりと走り、時には止まってゾウの移動を優先した。
その間私達は専用車の中からカメラを向けるのであった。
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道を横切るゾウの親子
ボツワナの入国管理事務所の手前で、Rさんに
「専用車から降りて下さい」
と言われた。
専用車の先には消毒液が入った水溜りのようなプールがあった。
そこを専用車が通り、私達はプールの隣にある消毒液が染み込んでいるマットのようなものに靴底をこすり付けて歩くことが義務づけられていた。
義務をはたし専用車に乗り、100メートル位走ったところにボツワナの国旗がはためいているボツワナ入国管理事務所があった。
全員パスポートを持参して入国のスタンプを押してもらった。
再び専用車は走り出した。
建物が多くなり町中に入ったところで<チョベマリーナロッジホテル>に着いた。
チョベマリーナロッジホテル(ボツワナ)
ここは私達のサファリドライブとボートサファリの出発地点のホテルであった。
Rさんは私達を夕方迎えに来るということでジンバブエに戻って行った。
サファリドライブは乗客10人乗りジープに私達とYさんだけのプライベートサファリドライブであった。
ドライバー兼ガイドのAさんは日本語で挨拶と自己紹介をした。
ジープにはクーラーボックスがあり、いつでも冷たい飲物が飲めるようになっていた。
<チョベマリーナロッジホテル>を出発し、南部アフリカで一番豊かな国と説明されたボツワナの町中を走ってチョベ国立公園に着いた。
チョベ国立公園出入り口(ボツワナ)
公園内はジープが走る所のほとんどが砂地で所々に草木が生えていた。
Aさんは無線を使って仲間と動物の居るところの情報交換をしていると思われた。
園内ではイボイノシシ・インパラ・ダチョウ・カラフルな小鳥たちを間近に見て感動した。
![]() イボイノシシ |
![]() インパラ |
![]() ダチョウ |
![]() カラフルな鳥 |
残念なことに早朝サファリでなかったため、ライオンを見ることは出来なかった。
しかしゾウの大群に遭遇し、水浴びや泥浴びをしているところを目と鼻の先で観察することが出来最高の思い出になった。
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水浴び&泥浴びするゾウの大群
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木陰で昼寝をするゾウの親子
サファリドライブの帰り道にアクシデントがあった。
日本人ツアー客の乗ったジープが、砂に車輪が埋まり動けなくなっていたのであった。
Aさんの手助けも功をそうさず、ジープは砂煙をあげて空回りするばかりだった。
そのジープには8人乗車していたが、3人は援護車を待ち5人が私達のジープに乗り一緒に帰ることになった。
その中の3人はとてもおしゃべりだった。
私達は無事<チョベマリーナロッジホテル>に戻った。
昼食はチョベ川が見わたせる芝生の庭でのビュッフェスタイルだった。
席に着こうとした時、アクシデントにあったツアーの添乗員がお礼の挨拶にきた。
私は
「どういたしまして」
と答えた。
食後は小型ボートによる、これも家族とYさんだけのプライベートボートサファリであった。
ボートの先頭にいち早く息子が座った。
ボートのガイドBさんの自己紹介があり、動物を探してスピードをだして走り出した。
チョベ川(ボツワナ)
ここにもクーラーボックスがあり、いつでも冷たい飲物が飲めるようになっていた。
Bさんも無線を使って情報交換をしていると思われた。
Bさんは目がとても良く、きれいな小鳥や岸辺のワニなどを素早く見つけすぐそばにボートを止めた。
先頭に座っていた息子は大きなワニの居たところで
「今にもボートに飛び移ってきそうでドキドキした」
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ワニ
ボートは、川幅の広い所ではスピードをあげ気持ち良く走った。
ここでもゾウの親子が岸辺から中州に泳いで渡るのをすぐそばで観察し感動した。
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チョベ川を泳ぐゾウ
カバ・バイソン・フィッシュイーグル等も観察し約3時間のボートサファリは終了した。
![]() カバ |
![]() バイソン |
![]() フィッシュイーグル |
Rさんが専用車で迎えに来て私達は、ボツワナを出国しジンバブエに入国し<ビクトリアフォールズホテル>に戻った。
夕食は<サファリロッジ>でアフリカ料理と伝統文化にふれながらのボマディナーであった。
服装はカジュアルで良いと言うことだった。
そこは<ビクトリアフォールズホテル>から専用車で小一時間の所にあった。
真っ暗な夜のアフリカ大地を、ヘッドライトだけをたよりに、Rさんは平気でスピードを出して走った。
<サファリロッジ>の入り口はいくつかの松明の明るさだけで、建物の様子がよく分からなかった。
エントランスには小さなレジとショップがあり、そこを通って会場に入るとインパラの丸焼きが目に入った。
テーブルに着くと、まずアフリカの伝統的な食べ物が運ばれて来た。
食前酒はどぶろくのようなすっぱいお酒。
前菜はごまめのような小魚とイモ類を加工したようなもの。
メインは夫と息子がオーストリッチ・娘がワニ・私が野菜(しいたけのようなもの)をチョイスした。
メインは盛り付けがとてもステキであった。
お味は私が食べた野菜は美味しかったが、それぞれ賛否両論であった。
その後ビュッフェスタイルで、イボイノシシ・シカ・バファローなどの肉類にサラダやデザートなどがチョイスできるようになっていた。
夫は芋虫を2匹も食べ<完食証明書>をゲットした。
その間、民族衣装を着た数人による楽器の演奏と歌と踊りがあった。
この中には、ザンベジ川サンセットクルーズの歓迎セレモニーをした人達が混じっているのではないかと家族で話した。
一休みのあと、現代的な民族衣装に着替えた先ほどの人達がお客に<ジャンベ>という太鼓を配り始めた。
リーダーの掛け声と共に会場中が<ジャンベ>の大合奏となり、大いに盛り上がってお開きになった。
<ビクトリアフォールズホテル>への帰り道、Rさんの
「<ジャンベ>をたたきすぎて手が痛くありませんか?」
との質問に私達は
「大丈夫です。とても楽しかった」
と返事をした。