2005年9月11日
ジンバブエの入国審査を終え空港を出ると<THOMPSONS TOURING>のビクトリアフォールズ担当ガイドRさんが私達を待っていた。
Rさんは私達に
「ビクトリアフォールズにようこそ!
コカコーラの当選おめでとう!」
と言ってくれた。
私はもちろん
「Thank you very much!」
と答えた。
今日の予定は、昼食・ザンビア側のビクトリアフォールズ見学・ジンバブエのザンベジ川サンセットクルーズと続いていた。
専用車の中で私はYさんに、滝の見学時に雨具とアウトドア用の靴が必要とガイドブックに書いてあった事を話した。
YさんはRさんと相談の結果、まず宿泊先の<ビクトリアフォールズホテル>に行き、チェックインには早い時間だが部屋に入れるかどうか聞くことになった。
そしてそこで着替えてから食事をし、滝の観光に向かうことになった。
<ビクトリアフォールズホテル>に着きYさんがホテル側と交渉している間、私達はエントランスのソファーでくつろいでいた。
すると、真っ赤なジャケットを着たウエイターがウエルカムドリンクのオレンジジュースを私達にサービスしてくれた。
交渉の結果<ビクトリアフォールズホテル>ではまだ部屋には入れず、着替えならトイレを使用するように言われた。
私達はエントランスからずいぶんはなれたトイレに案内された。
もちろんスーツケース等荷物はポーターが運んでくれた。
そこで私達は着替えをし雨具を持って昼食に向かった。
昼食場所は<ビクトリアフォールズホテル>のすぐ近くの<イララロッジホテル>のレストランであった。
質素であったがこの時のお腹の状態からは充分であった。
気持ち良い環境のベランダでゆったりとした時間を過ごした。
食事が終わり、いよいよビクトリアフォールズに向かった。
途中ジンバブエの出国、ザンビアの入国があり、YさんとRさんが私達のパスポートを持参して手続きをした。
私達は専用車の中で待っていた。
ザンビアの入国管理事務所では物売りが専用車に近づき商売を始めた。
私達はどうしていいものか戸惑っていると、YさんとRさんが戻って来て専用車は出発してしまった。
途中、ジンバブエとザンビアをつなぐ鉄橋の<ビクリトア大橋>があり、その真ん中にバンジージャンプ台があった。
ザンベジ川の峡谷までは111メートルもあり世界一とのことだった。
専用車の車窓からみたザンベジ川の渓谷は怖いほど深い感じがした。
そして、ザンビア側の滝観光出入り口付近で専用車を降りた。
ここからはザンビアのガイドが滝を案内するとのことであった。
ガイドが来るのを待っている間、観光客目当てのマーケットに入ると
「ワンダラー!ワンダラー!」
と店の人が声をかけてきた。
そこでも私達は何も買わなかった。
しばらくすると制服を着たガイドのCさんが来て挨拶を交わした。
私達はCさんを先頭に入り口の小さな建物(小屋)を通り、ビクトリアフォールズに向かった。
ビクトリアフォールズ観光出入り口(ザンビア)
乾燥した木々の中、整備された見学通路を歩いて行くと滝の音が聞こえてきた。
興奮しながら先に進むと目の前に滝が姿を現わした。
乾季のせいで水量が少ないのが残念であったが、ドキドキしてビデオのスイッチを入れた。
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ザンビア側のビクトリアフォールズ
見学ポイントではCさんの丁寧な説明があったが、聞いていたのはYさんだけで、私達はビデオにカメラに自分の目にと滝を焼き付けるのに夢中になっていた。
はるかかなたには、先ほど専用車で通過したバンジージャンプ台のある<ビクトリア大橋>が見え、111メートルの落差がよくわかった。
ザンビアとジンバブエを結ぶ<ビクトリア大橋>
Cさんは、バンジージャンプを3回経験し
「1回目は怖かったが3回目には楽しくなった」
と言っていた。
私達は、今回バンジージャンプの参加は遠慮した。
終点まで行き同じ道を戻って見学を終えた。
ちなみに雨具の必要は皆無だった。
専用車に戻るとRさんが冷たい水のペットボトルを用意しておいてくれた。
すごくおいしかった!
ジンバブエの<ビクトリアフォールズホテル>に戻り、改めてチェックインを済ませた。
ビクトリアフォールズホテル(ザンビア)
<ビクトリアフォールズホテル>のエントランスはドアが開かれて、正面からまっすぐに景色が見渡せる造りになっていた。
レセプションデスクはこぢんまりとしていたが、ロビーに行くと広々として、ピアノと豪華なソファーが置かれていた。
ベランダに出ると青々とした芝生の大きな庭が見渡せた。
そしてその間、ホテルの従業員には何人にも会ったのに、宿泊客には一人も会わなかった。
ザンベジ川のサンセットクルーズは1時間半後にエントランスに集合し、専用車で出発の予定となった。
それぞれセカンドフロアーにある各部屋に分かれた
部屋の前は回廊になっていて、真ん中に長方形の中庭が見下ろせた。
回廊越しに下をのぞむと<バンマツリ>の花が、等間隔に植えられていた。
<バンマツリ>は紫の花が咲き、日にちがたつにつれ白に変わるので1つの木に紫と白の2色の花が咲いていて、水仙の花の香りに似た良い香りがかすかに漂っていた。
私と夫はスーツケースの整理やエアコンの調子をチェックしたりした。
落ち着いたところで電話がなった。
Yさんからで
「どうされましたか?」
「え!」
「時間ですが」
「すみません、今行きます」
ナイトテーブルの時計が遅れていたのに気がつかなかったのだった。
あわててエントランスに行くと娘と息子ににらまれてしまった。でも家族でよかった。
ザンベジ川クルーズの出発桟橋の駐車場に着くと、民族衣装を着た男女5人が歓迎のセレモニーを始めた。
私達は照れくさい気持ちになりながらビデオとカメラを向けた。
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ザンベジ川サンセットクルーズ歓迎セレモニー(ジンバブエ)
そして乗船。
ボートは40人乗り位で、日本人のツアー客も乗っていた。
いよいよ出発。
ボートのキャプテンが自己紹介・スッタフ紹介・行程説明をしてボートは動き出した.
ザンベジ川(ジンバブエ)
3時間位の間にゾウ・カバ・ワニ等が現れ、その度にボート中に歓声があがった。
そして皆が動物の見えるほうに移動しては写真を撮っていた。
その間、飲物と軽食がでた。
軽食はソーセージ・ハム・数種類のプチパイ等で、美味しそうな盛付けの大きなトレーが回ってきた。
食欲をそそるが、お味は普通だった。
そして、感動のサンセット!
ボートの左側にサンセット!
右側にゾウの親子!
ボートの中、皆カメラを持って右往左往した。
それがすごく楽しかった!
![]() ザンベジ川のサンセット |
![]() ザンベジ川のゾウの親子 |
クライマックスが終わり夕闇が近づく中、キャプテンの乗船お礼挨拶があり下船となった。
<ビクトリアフォールズホテル>に戻ると、夫が気にしていたクーラーの件をホテル側で気が付き、同じタイプの別の部屋を用意しておいてくれた。
夕食は<ビクトリアフォールズホテル>内のレストラン<JUNGLE JUNCTION>で民族舞踊のショーを見ながらのビュッフェスタイルであった。
豊富に並んでいる料理の盛られた皿を私がビデオで撮っていると、コックが来て自慢げに端から丁寧に説明してくれた。
屋内と屋外に席があり、私達はカジュアルな服装で屋外のキャンドルライトがセットされたテーブルに着いた。
民族音楽を聴きながら美味しい食事を味わったが、残念だったことは、照明が暗くショーが見えにくかったことと、食事をしている人が少なく、出演者達に対して、気の毒に思ったことであった。
ショーが終了しお腹も満たされ、ゾウでも出てきそうなホテルの広い庭を通って部屋に戻った。
アフリカ最初の夜は、天蓋つきのベッドでお姫様気分になってぐっすり眠ることができた。