2005年9月10日

出発当日、私はおしゃれなリュック・夫と息子はデイパック・娘はスーツケースと手提げバックとポシェットのいでたちで玄関を出た。
自宅から成田空港行きリムジンバスのターミナルまではタクシーを利用した。
成田空港に着き配送したスーツケースを取りに行く途中、早くも私達のプライベート添乗員のYさんに出会うことができた。
Yさんは<M様>と書いた紙を持ってキョロキョロ私達を探しているところだった。
私はYさんがテキパキした感じの良い女性で安心した。
私達は配送カウンターでスーツケースを受取り早速<キャセイパシフィック航空ファーストクラス>のカウンターに向かった
カウンターの前には絨毯が敷かれ、私達は優雅な気持ちでYさんが行う手続きが終わるのを待った。
前回までの海外旅行では、手続きが終わると搭乗開始まで空港内のショップを見たり、見学デッキに行ったり、飲食をしたりして時間を過ごしていた。
今回は手続きが終わるとすぐにセキュリティーチェックを受け出発ゲートに向かった。
それは<キャセイパシフィック航空ラウンジ>に行くためであった。
出発ゲートを確認し、Yさんに<キャセイパシフィック航空ラウンジ>まで案内してもらい、私達は搭乗時刻までそこで過ごすことになった。
初めて入った<キャセイパシフィック航空ラウンジ>は、人がまばらで広々として静かであった。
飲食はセルフサービスで品揃えも豊富であった。
私達はそれぞれ飲食を楽しみくつろいだ。
<クレジット会社のラウンジ>とは雲泥の差であった。
搭乗が始まると私たちは並ばずに<キャセイパシフィック航空ファーストクラス>に足を踏み入れることができた。
「すごい!」
おもわず声を上げてしまった。
その空間は広々として大きな座席が12席あるだけだった。
私の席は1A。
一番前の左側であった。

家族全員1人用の座席に落ち着くと、お互いに顔を見合わせ
『すごい!』
と目と目で語りあった。
ウエルカムドリンクのサービスに続きチーフフライトアテンダントが搭乗お礼の挨拶に来た。
私は始めての経験に緊張してしまい、こわばった笑顔で
Thank you !」
と答えるのが精一杯であった。
Yさんがエコノミークラスから私達の様子を見にやって来た。
普通はチケットがなければ<ファーストクラス>には入れないそうで
「添乗しているお客様の写真を撮るため」
と言って、入れてもらったそうである。
Yさんは、私達の写真を何枚か撮ってくれた後、Yさんの席があるエコノミークラスに戻って行った。
離陸後、食事のオーダーが始まった。
エコノミークラスでは経験できない、テーブルにテーブルクロスを掛けたディナーはとても美味しかった。
サービスも申し分なく贅沢な時を過ごした。
食後はモニターで映画を観たり座席をフラット状態にしてくつろいだ。
<キャセイパシフィック航空ファーストクラス>の成田から香港までの時間35分はあっという間の贅沢極まりないフライトだった。
香港国際空港に着きトランジットはスーツケースがスルーのため<南アフリカ航空ラウンジ>へ直行し、出発までくつろぐことになった。
<南アフリカ航空ラウンジ>の受付はこじんまりしていた。
受付左側のエレベーターで上がった場所は出発ゲートが見わたせるオープンな広い空間で、人も沢山いて賑やかだった。
飲食はウエイターの居る所とセルフサービスの所があり、品揃えも豊富であった。
搭乗時間が迫っていたのでゆっくりとはくつろげなかったが、私はハーゲンダッツのアイスクリームを美味しくいただいた。
搭乗が始まりスムーズに<南アフリカ航空ビジネスクラス>の座席に着くことが出来た。
ここでも
「すごい!」
と声がでた。
窓枠が1座席につき個分もあり、シートベルトをしていると、前の座席のマガジンラックに手が届かないほど広かった。
そしてアメニティーグッズが12種類も入っているポーチも用意されていた。
12種類のなかには靴下もあり、靴を脱ぎ早速その靴下を履いてリラックスしている人を見かけた。

<南アフリカ航空ビジネスクラス>は、横1列に2人ずつ6席が縦7列の42席であった。
搭乗お礼の挨拶はチーフフライトアテンダントの男性が笑顔でやってきて握手を求めた。
ここではリラックスして握手をすることが出来た。
そしてウエルカムドリンクのサービスと食事のメニューが配られた。
離陸後落着いたところで、テーブルにテーブルクロスが敷かれディナーのテーブルセッティングが始まった。
しかし私はお腹が一杯で食べられそうになかったので、デザートのアイスクリームとコーヒーのみオーダーした。
娘は何もオーダーせず、さっさと<フルフラット>状態で寝込んでしまった。
夫と息子はコース料理を平らげ、アルコールもほどほどにオーダーして食事を楽しんでいた。
その後電気が消されほとんどの人が<フルフラット>で寝始めた。
私はモニターで映画を見てから<フルフラット>で寝込んだ。
最高に快適でぐっすり寝ることが出来た。
ザワザワした雰囲気に目を覚ますと、フライトアテンダントが飲み物を配りブレックファーストの用意を始めていた。
私は相変わらずお腹がすいていなかったのでフルーツ・ヨーグルト・コーヒーをオーダーした。
娘もフルーツ・ヨーグルト・紅茶をオーダーした。
夫と息子はブレックファーストをしっかり完食した。
<南アフリカ航空ビジネスクラス>の香港からヨハネスブルグまでの13時間10分は、あっという間で
「もうヨハネスブルグなの?」
と思う位に快適なフライトだった。
南アフリカのヨハネスブルグ国際空港ではスーツケースの受取りがあり、ジンバブエのビクトリアフォールズへ行く乗継ぎ便の手続きのため空港内を移動した。
乗換えの案内をしてくれる現地の日本人女性スタッフが出迎えてくれた。
彼女は<THOMPSONS TOURING>のスタッフで、アフリカ内のツアーは<THOMPSONS TOURING>が担当になっていた。
ここで、南アフリカの通貨<ランド>に両替をした。
そして乗継ぎ便の手続きをした後、ヨハネスブルグからビクトリアフォールズへ向かった。
搭乗したのは<南アフリカ航空>で、この便の座席は全て<エコノミークラス>であった。
機内食は軽食のサンドイッチとスナックのチョコレートと飲物がでた。
時間45分のフライトで草原の中のビクトリアフォールズ国際空港に着いた。
私達は飛行機のタラップからジンバブエの入国審査のある建物まで他の飛行機が機もない滑走路を三三五五歩いて行った。