当選の概要

2004826日、宅急便の封筒が自宅に届いた。
宛先は私で、宛名の下の品名欄に<コカ・コーラC2発売記念1,000万円旅行プレゼント>と記入されていた。
当日宅急便を受取ったのは娘であった。
当然ビックリして私の外出先へ電話をしてきた。
私も半信半疑で、封筒を開けて見るよう娘に頼んだ。
娘は電話口で開封し書類を読み始めた。
内容は封筒の品名欄の通りで<1,000万円旅行当選>の通知であった。
私はその時
『本当に当たってしまった! うれしい!』
と思った。
娘はそれでも信じられない様子で
「寄り道せず帰宅し、早くこの書類を見るように」
と言って電話を切った。
私は帰宅し、当選通知の書類を確認した。
正真正銘の当選通知であった。
心臓がドキドキするほど嬉しかった。
娘はそれでも相変わらず疑い深く書類を隅々まで読み返していた。
そして本当に私がそのインターネットキャンペーンに応募しているかどうか確かめることになった。
懸賞応募履歴を見ると確かに応募していた。
しかし<当選は書類の発送に代えさせていただきます>となっていた。
でも手元に当選通知がある事実は疑いのないことだった。
夫と息子が帰宅しこの話をすると、2人は一様に驚いてはいたが娘よりいたって冷静な態度で書類を確認した。
さて、このプレゼントをどのように使うか夢のような話で家族が盛り上がった。
賞品(旅行)内容については

*参加申込締切日は20041224

*申込後旅行可能日は20051225日まで

*総額1,000万円以内の1回の旅行

*利用人数制限なし

*好きな日に好きな場所へ

*取扱旅行代理店は近畿日本ツーリスト

と、記されていた。
書類の中に<権利放棄書>も同封されていたが私達は
「これは絶対使わないから破って捨ててもいいね」
などと笑って封筒にしまった。
そして好きな場所は
「ハワイ・ヨーロッパ・南アメリカ・北欧・イギリス……」
きりがない!
利用人数は
「家族4人だけ・親戚・友人達を誘う?」
好きな日は
「年末年始・月の連休など休みが取りやすい時? 」
などと話しあった。
しかしこの時点でおのずと利用人数や1回の旅行で行ける日程が制限された。
なぜなら、家族だけでも一緒の休みが取れるかどうか不安なのに、親戚や友達が同じ日に休みを取れる可能性があるとは思えなかった。
日程も長くて10日位であろうと想像できたからであった。
1,000万円の使い道も4人で使えば1人250万円であり、往復ファーストクラスの航空機を使用したいとなると、好きな場所までも限定されそうであった。
何はともあれ、家族で大いに盛り上がった後当選者の私に全てが一任された。
私は漠然と
『南アフリカの最南端の喜望峰に立ちたい』
『世界三大瀑布の一つであるビクトリアフォールズを見たい』
と思った。
(喜望峰はアフリカの最西南端・ビクトリアフォールズはジンバブエ側とザンビア側から観られる)
家族に
「南アフリカに行きたい」
と話すと、夫と息子は大賛成した。
しかし娘は
「南アフリカのことがよく分からないしマラリアが心配だから」
と賛成しなかった。
でも私は旅行先を変える気は全くなかった。
実は、私も娘と同じように<南アフリカ>のことがほとんど分かっていなかった。
娘を納得させるためにも<インターネット>や海外旅行ガイドブック<地球の歩き方>で南アフリカ旅行を夢中で調べ始めた。
しかし、現実には当選通知が来た日の1週間後に家族でのフロリダ旅行出発が決まっていた。
家族には南アフリカよりもフロリダのことを調べる方が先だとクギをさされてしまった。
ひとまず南アフリカの調査はフロリダ帰国後から始めるとして資料を封筒にしまった。
ところがフロリダ旅行中私は左手首を骨折し、帰国後2004913日から1031日まで入院することになった。
旅行の参加申込締切日が20041224日までだったので、入院中

*行き先は南アフリカ

*日程は20059月頃

*人数は家族人と娘の夫で

ということを家族で決め、私は初めて近畿日本ツーリストの担当者Sさんに病院から電話を入れた。
事情を説明し退院後<参加申込書>を送付する約束をした。