2005年9月15日
<ロボスレイル>の朝食は、7時から9時45分までダイニングカーでビュッフェスタイルであった。
ロボスレイルのダイニングカー
朝食を知らせるゴングを聞き部屋を出ると、娘と息子も部屋から出てきたので一緒の席で食事をすることにした。
スタッフに飲物と卵料理のオーダーをしてから、ビュッフェでフルーツ・ヨーグルト・チーズなどチョイスした。
その間、スタッフが各テーブルに焼きたてのパンやトーストをサービスした。
全員一通りの物をいただき満足して部屋に戻った。
部屋に入ると昨日と同じようにルームメーキングされていた。
朝食の時間は短いのに、スタッフの仕事の徹底ぶりには驚いてしまった。
私は<CAPE TOWN ITINERARY>の冊子を見たり、車窓から景色を眺めたりしてくつろいだ。
夫は窓を開け、外を眺めながらシャッターチャンスをねらっていた。
ロボスレイルの窓ガラス
9時半頃スタッフが部屋をノックして
「あと15分位で、フラミンゴの沼が進行方向右手の通路側から見えます」
と知らせてくれた。
フラミンゴの沼は日本語の日程表にも記入されていたので楽しみにしていたところだった。
通路側の車窓からピンク色に染まった沼が見えた時は
「きれい!」
と、娘と声を合わせて叫んでしまった。
数え切れないほどのフラミンゴは、沼の一部をおおいつくして羽を休めていた。
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フラミンゴの沼(南アフリカ)
この車両はYさんと家族4人だけなので、フラミンゴが見えた時車両の通路で大騒ぎをしても全然気にすることはなかった。
列車はその後10分位走ってキンバリー駅に停車した。
ここでは全員参加の<キンバリーツアー>に出かけた。
キンバリー駅にはマイクロバスが準備されていた。
スタッフが配ってくれた水のペットボトルを持ち、スタッフの見送りを受けてバスに乗込んだ。
マイクロバスにはドライバーとガイドがいて<ロボスレイル>のスタッフ2人もクーラーボックス持参で同乗した。
まず、キンバリー鉱山博物館に行った。
敷地内にある人の手で掘られた世界最大のダイヤモンド発掘跡<ビッグホール>と、ダイヤモンドラッシュに沸いた1880年代を再現した<町並み>を見学した。
ビッグホール(キンバリー)
<旅のしおり>には<デビアス社ダイヤモンド博物館見学>と記入されていたので、私と娘は
「記念にダイヤモンドのアクセサリーが買えるといいね」
などと自宅で語り合っていた。
実際におみやげが買えたかどうかは分からないが博物館は工事中で見学できなかった。
帰路はキンバリーの市内を回り、途中ユダヤ教会に寄った。
これは乗客にユダヤ教の人が4人いて希望をだして教会に立寄ったのだが、私と夫はその説明が分からずバスを降りてしまい、ユダヤ教の人達と一緒に教会を見学してしまった。
バスに戻るとYさんは離れた席にいたため通訳できなかったことを恐縮していた。
キンバリー駅に戻るとスタッフがシャンペンとジュースで出迎えてくれた。
駅構内にある<ロボスレイル>の展示室を見学して列車に戻った。
部屋に入るといつものようにルームメーキングされていた。
1時をまわるとゴングの知らせがあり、私と夫は昼食のためダイニングカーに向かった。
Yさんと一緒にテーブルに着くと、トレインマネージャーが来て
「夕食に日本食のご飯の用意ができますがいかがですか?」
とオーダーを聞きに来た。
私達は「No thank you」とお礼を言った。
娘達も私達と同じように遠慮をしたと言っていた。
楽しく美味しい昼食を済ませて部屋に戻ると、もちろんルームメーキングされていた。
2時頃からオブザベーションカーでショッピングタイムがあるというので<CAPE TOWN ITINERARY>の冊子の中から<MEMORABILIA>のリストをチェックして夫と行ってみた。
客の姿はなく、私と夫はいろいろ物色して<ロボスレイル>のロゴ入りスカーフ・ネクタイ・キーチェーンを買い部屋に戻った。
夫は再びカメラを手に窓辺の椅子に座った。
私は荷物を置いて再びオブザベーションカーに戻った。
そこには娘と息子も来ていて飲物を楽しんでいた。
メインテーブルにはケーキが置かれ、その横に雑誌や写真集と一緒にモスグリーンの皮の装丁の<THE PRIDE OF AFRICA VISITOR’S
BOOK>が置いてあった。
ロボスレイルのTHE PRIDE OF AFRICA VISITOR’S
BOOK
記帳するため娘と息子にも声をかけたが、私が記帳するだけで充分と言われてしまった。
娘と息子が部屋に戻って行った後も、私は写真集などを見てしばらくそこでくつろいでいた。
夫が心配して迎えに来たので部屋に戻ろうとすると、ちょうどカナッペタイムでサンドイッチのトレーがメインテーブルに置かれた。
スタッフのすすめで、お皿にいくつかのサンドイッチを頂いて部屋に戻った。
もちろんとても美味しかった。
<ロボスレイル>のサービスにアイロン掛けとランドリーがあり、それぞれのリストで申込ができた。
昨日の夕方娘と息子は、両方のリストに記入し申し込んでいた。
夫はワイシャツのアイロン掛けを夕食前に申し込んだ。
1枚だったのですぐに完璧に仕上がってきた。
娘と息子の場合も、アイロン掛けとランドリーは完璧だと言っていた。
<ロボスレイル>最後の晩餐は、昨日と同じようにドレスアップをして、娘と息子が2人用の席、私・夫・Yさんは4人用の席に座った。
テーブルに着くとスタッフが乗客全員にバラの花をコサージュのようにドレスの胸に付けてくれた。
スタッフは夫に
「いつものワインですか」
と聞き、楽しい雰囲気のなか、私達は美味しい食事をいただいた。
部屋に戻ると、びっくりするほどステキなベッドメイクがされていた。
シャンペンとグラスが2個・ロゴ入りのチョコレート・マーガレットの花びらがベッドメイクの小道具としてステキに配置されていた。
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ロボスレイルの華麗なベッドメイク<CHOBE>
娘と息子の部屋に行くと、小道具は同じだったが全然違ったベッドメイクで、こちらも素晴らしかった。
ロボスレイルの華麗なベッドメイク<ZAMBEZI>
部屋の形や内装、かかっている絵画が同じでも、毎日のベッドメイクは各部屋微妙に違っていたのではないかと思った。
明日は約2時間の早朝ハイキングの予定がある。
スタッフから、参加希望者は朝食を早めに済ませて8時にオブザベーションカーに集合するようにと連絡があった。
私・夫・娘・息子はもちろん参加希望であった。
Yさんには列車で休んでいただいてもかまわないと連絡をとった。
くずすのがもったいないベッドメイクを写真に撮って、寝ることにした。