40242.花桐や古きマンションより古し 返信 引用
名前:有亭 日付:2012/5/18(金) 7:38
先生皆様おはようございます。よろしくお願いいたします。
最寄駅の駅前に古いマンションが建っています。
駅の敷地内にはマンションからよく見える桐の木があります。
たぶん40年はたっていると思われます。今花が良い香りで咲いています。
昨日は遅くまで先生を質問攻めにしてしまって申し訳ありませんでした。
大変よくわかりました。
<「をかし」の品詞を何か先に聴けば良かったですね>その通りでした。
そのためまったく反対な変な思い込みをしていました。
結局推敲句の「滝しぶき仕草の可笑し三賢者」は「滝しぶき」で切れて「可笑し」でも切れていたのでしょうか?
最近句の切れを考えるようになったのですが
「や」「かな」「けり」以外では自分で詠んだ句なのに切れがあるのかないのかわからないでいます。
「切れ」については句写美の埋め草の「一句一章・二句一章」で
勉強しましたがまだまだわかっていないのが現状です。
先生のお願いを読んで全部自分にあてはまっていました。
前に皆さんにルール違反の批判をしていた自分なのに
自分でルール違反をするようになっていました。
申し訳ありませんでした。
以後十分気をつけますのでお許しくださいませ。
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40247.Re: 花桐や古きマンションより古し
名前:鴻風 日付:2012/5/18(金) 8:43
有亭さん、おはようございます^−^
霧の花の色、香り。共にいいものですものね。
「をかし」は形容詞の語幹ですが、
「をかし+がる」で自動詞四段活用。
「をかし+げ」で形容動詞ナリ活用。
「をかし+さ」で名詞。
「をかし+やか」で形容動詞ナリ活用。
と、さまざまに変化はしますが。
「をかし」で形容詞・シク活用と、覚えておいてください。
「滝しぶき」で切れ、「をかし」で切れていることは確かに、
おっしゃる通り厳密には「三段切れ」ですが、
「をかし」の切れは、ほんの軽い切れで「切れ」とは言えないのです。
しかし「仕草をかしき三賢人」の方がより、リズムに乗り、無理のない言葉のつなぎ方なのです。
あまり三段切れにはとらわれないでください。
三段切れが目立ちすぎるときは、指摘いたします。
俳句は@形と、A発想があいまって良い俳句となりますが、
発想が良ければ、形は自然についてくるものですよ。
決して、有亭さんに書いたわけではなく、25人の会員のみなさんすべてにあてています。
ただ、夜の書き込みだけは勘弁願います。
質問には何でも答えますよ^^
で、今日の俳句ですが、
「花桐や」と「や」で大きく切りますと、後ろには繋がりません。
そうすると、「古きマンションより古し」はどうなるのでしょう?
この句の場合、「花桐が古いマンションより古い」わけで、
「や」で切ると形が悪いですね。したがって、
「古きマンションより古し花桐」
こうならないとならないわけですが、これまた形が悪い。ということで、改めて推敲するよりないのですね。
40257.マンションに四十年添へし桐の花 返信 引用
名前:有亭 日付:2012/5/18(金) 11:7
先生ありがとうございます。推敲しました。
原句:花桐や古きマンションより古し
推敲句:マンションに四十年添へし桐の花
よろしくお願いいたします。
「をかし」と「三段切れ」について再度ご丁寧にありがとうございました。
頭にたたきこみました。といいながら本日の「添へし」も自信ありません。
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40266.Re: マンションに四十年添へし桐の花
名前:鴻風 日付:2012/5/18(金) 15:41
有亭さん、こんにちは^−^
推敲されましたね。
俳句ですが、
ご自分でおっしゃるように「添へし」は変ですね。
>マンションに四十年添ふ桐の花
こうでしょうね。
「添へし」がなぜ変かは、ご自分で御調べください。
40286.先週の句「添ふ」についての質問です 返信 引用
名前:有亭 日付:2012/5/24(木) 7:0
先生皆様おはようございます。よろしくお願いいたします。
句写美の編集、句会の集計ありがとうございます。
先週の句「添ふ」についての質問です。
添削句:マンションに四十年添ふ桐の花(/まんしょんにしじゅうねんそうきりのはな/)
推敲句:マンションに四十年添へし桐の花(/まんしょんによそとせそえし/きりのはな/)
<俳句ですが、 ご自分でおっしゃるように「添へし」は変ですね。
「添へし」がなぜ変かは、ご自分で御調べください>
句写美39号49号の埋め草を参考に調べましたがよくわかりません。
古語辞典で「添ふ」は(自ハ四・下二段)とありました。
動詞活用表で四段ハ行をみると基本系に「思ふ」がありました。
未然・連用・終止・連体・巳然・命令
は ・ひ ・ふ ・ふ ・へ ・へ
ズ ・タリ・。 ・トキ・ドモ・。
これで先生の添削句の「添ふ」は続く言葉が「桐の花」で名詞なので連体形で切れていない。
私の推敲句の「添へし」は巳然形の「添へ」に助動詞の「し」がついて・・・?
また「添へり」とした場合では巳然形の「添へ」に助動詞の「り」がついて・・・?
わかりません。お教えください。
ちなみに下二段のハ行の活用法では「答ふ」でちょっと違う活用法でした。
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40295.Re: 先週の句「添ふ」についての質問です
名前:鴻風 日付:2012/5/24(木) 19:30
有亭さん、おはようございます^−^
熱心ですね。まるで文法の研究者ですね。
でも、この教室は、俳句を作る教室で、文法研究の教室ではないのですよね。
と言っても、わからないことを、理解することはとっても大切なことです。
原 句:花桐や古きマンションより古し
推敲句:マンションに四十年添へし桐の花
添削句:マンションに四十年添ふ桐の花
もう一度最初から見ると、原作は「花桐や」と切ってしまうと、
「古きマンションより古し」は何が古いの?と言われます。
そうさせないためには、
>>花桐は古きマンションより古し
などとして、切るわけにはいかないのです。
これを
>>マンションに四十年添へし桐の花
と、推敲されました。
さらに「本日の「添へし」も自信ありません。」と、添え書きがありました。
これに対し、「俳句ですが、ご自分でおっしゃるように「添へし」は変ですね。」と答え、
>>マンションに四十年添ふ桐の花
このように、kouは添削しました。此処までが流れです。
此処で質問は
@「添へし」がなぜ悪いのか?
Aなぜ「添ふ」でなければならないのか?
この2点の質問と考えられます。
有亭さんに質問します。
なぜ、「添へし」に自信が持てなかったのでしょうか?
答えは、「なんとなく」だと思うのです。
俳句にはこの「なんとなく」が大切で、
俳句を長年やっていますと、感覚的に「これは変」ということがわかってくるのです。
「そ・ふ」は動詞です。
動詞には、「自動詞」と「他動詞」があります。
「自動詞」は「風が吹く」「草が揺れる」など、「それ自身だけの働きとして表す動詞」です。
これに対し「他動詞」は「トマトを添へる」「花を生ける」など、
「動作・作用が他への働きがあり、それを受けるものを必要とする動詞」です
俳句に戻りますと、
>>マンションに四十年添へし桐の花
ですが、有亭さんが「トマトを添える」「花を生ける」ように、
花桐をマンションに添えたのでしょうか?ではないと思います。
他動詞ではないですよね。
ですから、「添へし」では「なんとなく・おかしい」と自分でも思ったのです。
>>マンションに四十年添ふ桐の花
それで、自然に四十年そこにあるものとして、自動詞に変え、「添ふ」と添削したわけです。
文法の間違いと言うより、自動詞か他動詞かの違いだったのです。
これは、辞書に「そ・ふ」として、「添ふ・副ふ」の2種類あること。
「自動詞ハ行四段」「自動詞ハ行下二段」「他動詞ハ行下二段」の
あることを書いてありますね。
※現在、「句写美」の印刷中の一番忙しい時です。ここまで書くのに1時間ほどかかりました。
しかし、理解したいと言う有亭さんのために特別授業をしました。^^
この前の分と今回の分で、授業料高くなりますよ。ハハハ^^
40303.「添ふ」についてありがとうございました 返信 引用
名前:有亭 日付:2012/5/24(木) 16:33
先生ありがとうございました。
この忙しい時期に手間のかかる質問をして申し訳ありませんでした。
先生のご丁寧な解説でよくわかりました。
<文法の間違いと言うより、自動詞か他動詞かの違いだったのです>
結局自分の質問も何をどうしたらよいかわからず文法ばかり気にしていたことがわかりました。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。
ところでこの前は薫子さんで今回は有亭です。
2人で特別授業の埋め合わせをしないといけなくなりましたね。どうしましょう!
有亭は立川句会で思いっきり先生に笑顔を振りまきますからお許しを!
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40308.Re: 「添ふ」についてありがとうございました
名前:鴻風 日付:2012/5/24(木) 19:41
有亭さん、こんばんは^−^
また、お名前を間違えてしまいましたね。お許しくださいね。
今日は、薫子さんが「私の句がない」と言うことで、全身の血が
一時に引き、その後で付け加えたり、選句をすでに来た人には
再度点検をしていただくようにメールしたり、
その後で、出もおかしい。俳句を忘れるわけがないがと点検すると
はいっていて、付けくわえたものを外したり、再度メールしたりで
精神が乱れてしまいました。
そんなことで、お名前を間違えてしましました。ごめんなさい。
そのお詫びに、2日の夜、利久、花惠、清月、kouで晩飯をする
事になっていますが、花惠さんからも、有亭さんも、薫子さんも
参加して下さればいいのにと言っておられます。
薫子さんにはお詫びに、ホスト役をとお願いしました。
有亭さんも、遠いかも知れませんがぜひ、ご一緒していただけません
でしょうか。如何ですか?
授業料です。ハハハ
所で、ご理解戴けましたでしょうか?
日本語は難しい言語です。自動詞、他動詞まで考えなければなりませんのでね。
また何かありましたら。授業料は高いですよ^^ハハハ